1か月余ぶりに街中へ出る。広島駅は工事真っただ中で、バス乗り場に行くにも騒音で慌ただしさが増す。駅ばかりでなく、その周辺は工事だらけ。これから5年間も工事が続くと思うと先のことが読めないものにとっては何だか変な気持ちになる。
デパートの広島駅前店と八丁堀店で開催中の第105回院展を見る。前日は開催初日。今年の再興院展は初日のオープニングセレモニーはなかった。これもコロナ禍によるのだろう。初日の人出を見越して2日目に絵を見る。昨日は一日中、小雨と曇天の日で絵を見る人も少ない。というか、コロナ禍で外に出ようとする人が少ないのだろう。
まずは八丁堀店の院展会場を目指す。習っている日本画の先生の絵は会場入り口付近に展示されていた。大きな絵でタイトルは「里の道」。まさにタイトル通りの絵でなぜか懐かしさが漂う。光の刺し方が際立つ絵だった。他にも河野哲也の「歳月(とき)今」、鈴木恵麻の「虚(うつ)ろ」に魅せらる。
絵を見ていると小さい文字で何やら書いてある。よく見ると個人で楽しむ分には撮影OKとある。カメラを持参していないので携帯で気に入った絵を写した。写真に収めなくても院展のHPを見ればすべて絵は見られる。描いた人の名さえわかれば後で見ることも可能だ。
院展会場を後にして1階下で開催中の院展秀作展と守みどりの個展を見る。秀作展の絵は日本美術院の同人などの絵であり、5,60号サイズの絵で2千6百万円の価格がついている。数字のけたを何度数えても千万円の位だ。この価格の絵がちょっとしたマンションというか家が買えると思うと見ていてなんか変な気持ちになる。
隣の個展会場の守みどりの絵は今回の院展に無鑑査で出品してある。個展の絵の価格を見ながら絵を見る。数十万から百万単位の絵が多い。この人の履歴を見るとこれまでの院展でも多くの絵が入賞している。どちらかというと女性が好む絵のようだ。
街中に出てきたのだからと隣の三越に行ってみる。ここで夕食になるものを物色。美味しいものがそろっていた。その中から買って帰る。次に向かうはバスで移動して駅前店の院展。こちらは抽象的な絵が多い気がした。いわゆる日本画とは思えないような絵が気になる。凡人にはどう見ても何が描かれているのかさっぱりわからない絵もある。
もう1枚チケットが残っている。来週もう一回、八丁堀店の院展を見に行こう。くすぶった毎日を過ごしている、昨日はあいにくお天気が良くなかった。が、冬とは思えないほど気温が高く、動きやすい日だった。さわやかな風を吹き込むためにも時に街中に出る。遊ぶ機会が減った今、外に出て気持ちを入れ替える。これは大事なことかもしれない。絵を見た後はデパート内のカフェに入る。先客が1人いた。そのうち 1人に……。コロナ禍で皆、家でくすぶっているのだろうか。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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