2019年8月15日木曜日

『70歳のたしなみ』

 新聞を見ると新潟で40.3度、となっている。一昨日の広島が37.5度で3度近くも高い。人が生きていくうえで何度までが限界だろう。今朝は台風10号の影響で終日JR、バス、市内電車、アストラムラインや空の便が動かない。ほかにも広島駅構内のお店や市内のデパートなど臨時休業となる。今は嵐の前の静けさなのか、晴れている。

 連日暑さが続き、家にいる時間が長い。そんな時に読んだのが先日借りたエッセイの『70歳のたしなみ』(坂東真理子 小学館、2019年)。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

 以下は気になる箇所をメモしたもの。

「はじめに」で筆者の考えるたしなみを以下の10点あげている。

1 機嫌よく過ごすよう努める。
2 年齢を言い訳にしない。「今さら」「どうせ」「もう遅い」と言わないでまだまだ成長の余地があると考える。
3 今まで受けた恩を思い出し、感謝を忘れない。
4 できる時にできる範囲で人の世話をする。
5 周囲の人、若い人の良いところを見つけて褒める。
6 キョウヨウとキョウイクは自分でつくる。
7 人は人、自分の人生を否定しない。つらい経験があったから今がある。
8 今こそおしゃれ。
9 健康第一もほどほどに。
10 孤独をを楽しむ。

★何事も面倒くさがらず、少し無理して生活するのは、老け込まないためにはとても重要な心構えである。のんびり過ごそうと高齢者施設に入ると、生活能力もだが気力までガタッと落ちてしまう。自分でトイレに行ける間はギリギリまで自宅で暮らし、自分で動けなくなったら、はじめて施設か病院に入ると決めて、それまでは人の助けを借りながらでも一人暮らしを続ける。そして刀折れ矢尽きた時に入院・入居する施設をあらかじめ決めておくのが、私の最高齢期へのビジョンである。072-073p

★歳をとり自分の言葉がどれほど相手を傷つけるかは想像できなくなっても、他人の言葉で傷つく柔らかい急所はどれだけ歳をとろうとそのままであることを忘れてはいけない。言葉は鋭い剣であり、人の心をグサッと傷つける。103p

★70歳にもなれば、他人を気にするより自分で考え責任を持って行動すれば良い。その境地に入ると自由になる。これを達観と言う。過去やいきがかりにこだわらず、とらわれず、広く自由に考えることである。……気にすべきは過去でなく、これからの日々で有言実行し約束を守ることである。197-108p

★一人を恐れず嫌がらず楽しめるたしなみを持った高齢者が品格ある高齢期、品格ある人生を生きるのではなかろうか。203p

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