2018年7月18日水曜日

『薬石としての本たち』

 『薬石としての本たち』(南木佳士 文藝春秋、2015年)を読んだ。暇つぶしに図書館でこの人の本を3冊借りて読んだうちの1冊。「薬石」とは広辞苑によると3通りある。この中の1つに「身のための益となるものごと」とある。これと勝手に解釈して本を読む。

 本の紹介がある。このうち『脳を鍛えるには運動しかない!』(ジョン・J・レオティ)に次のような文がある。

 運動すると気分がすすっきりすることは誰でも知っている。けれども、なぜそうなるのかわかっている人はほとんどいない。ストレスが解消されるから、筋肉の緊張がやわらぐから、あるいは、脳内物質のエンドルフィンが増えるから――たいていの人はそんなふうに考えている。でも本当は、運動で爽快な気分になるのは、心臓から血液が盛んに送り出され、脳がベストの状態になるからなのだ。わたしに言わせれば、運動がもたらすそのような効果は、体への効果よりはるかに重要で、魅力的だ。筋力や心肺機能を高めることは、むしろ運動の副次的効果にすぎない。わたしはよく患者に、運動をするのは、脳を育ててよい状態に保つためだと話している。149-150p

 著者の南木は総合病院の医師。病棟勤務だと人の死を看取るのがまるで仕事のようになるらしい。その度に死亡診断書を書く。医師になってこの状況に耐えられなくなり精神を患う。30代後半の時だったそうだ。それもあるのか、影響を受けた本をとり上げて紹介する。南木自身、大うつ病から外来勤務に替えてもらい人の死を看取る仕事から離れる。いつしかうつも克服したらしい。その時に読んだ中にこの本がある。

 南木は50歳で水泳を開始、また山行きもやり始める。「水泳」の文字を見て反応する。自分自身は30代半ばに人に強引にすすめられて泳ぎ始める。とはいっても正式に泳ぎを習ったのは50歳ごろ。区のスポーツセンターの水泳教室に通って覚えた。その時に泳いだ後の爽快感を味わったのだろう。それ以来、今まで長く泳いでいる。

 しかし、今回の豪雨災害でいつも泳いでいたプールは臨時休館。また区のプールはJRが運行不能で行かれない。暑い毎日、気分を落ち着かせるためにエアコンの中で本を読む。本来ならばプールで泳ぎたい。しばらくはプールが利用できず残念。

 本を読み、その中で引用された文を読むと元の本が読みたくなる。『脳を鍛えるには運動しかない!』、図書館の蔵書にある。早速、予約。

 ここで余談。昨日姉と話していると姉の孫である小5の男児が手を骨折したという。ソフトボールのクラブに入った、と楽しそうな様子を聞いていたので可哀想。それこそ早く回復しないと運動どころではなさそうだ。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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