信州から帰って1週間が経過する。昨日からやっと本来の自分にもどる。どういっても今回の旅はよく動いた。足の疲れはないもののオールを手にしてボートを漕いだ影響か、右の上腕部が痛む。これもすぐにではなく帰ってから5日目の晩がそうだった。若い時の痛みはすぐに出るが歳を取ると後から…は確かにそうだ。昨日からもとの状態に戻る。
ちょっとでもどこか痛いところがあれば気になる。というかあまりにも気が小さすぎる。これじゃ、先が思いやられる。運動というほどの運動はしていない。しかし、泳いでいる。これがせめてもの気休めか運動している気持ちになる。人間は「足」が大事。歩けなくなれば思うような行動はとれない。とはいっても今週はプールに行く気が起きない。次にプールに行くときは水泳だけでなく水中歩行もいいかもしれない。
昨日の午後、やっと本を読んだり、テレビを見たり、またフルートを吹く気になる。これからさらう望郷のバラード。自分なりに曲全体を吹いてみる。ICレコーダに録音すると8分を超える。一番の難所は3オクターブの”ソ(G)”の音。録音を聞くと音が苦しそうに聞こえる。これからさらうので練習して楽に吹けるようにしよう。
その後はNHKのBSシネマを見る。映画のタイトルに惹かれて「カルテット!人生のオペラハウス」を見る。題名通り音楽家の話だった。かつてオペラで名声を馳せた音楽家たち。今はビーチャム・ハウスというホームで暮らす。ところがハウスの存続が危ぶまれる。住人はハウスの存続を望んでガラコンサートを開催する。かつて12回のカーテンコールがあったと豪語するオペラ歌手。その女性は遅れてホームに入る。その時たった9時間ほどの結婚で終わった元旦那と遭遇。この男性と他の男女は女性を入れてのカルテットで演奏しようと働きかける。しかし新たに入った女性は元夫とは一緒に歌わないと言い張る。後日3人は4人での食事に誘う。その際、「カルテットに乾杯!」と盛り上がる。
4人のうちのフランクが新入りの女性ジーンに話す。「後は火葬場で主役になるだけだぞ」。他の2人もジーンに暴言を吐き、女性にカルテットで歌うことを説得する。元夫婦の夫レジ―はホームに入るまでに「歌うことより人生」を選んだ。両方は無理だと思った。元妻は「昨日より今日の方が旨く歌えるとは言えない」と言って歌うことをやめていた。
4人でのガラコンサートが始まった。演奏するのはリゴレット。その時の舞台での元妻と元夫の影の会話。「男前だ」、「美しいね」、「どちらも老人よ」、「じゃ、結婚しよう」、「本気なの?」、「そうよ」。めでたし、めでたしで映画は終わる。
それにしても老人ホームが舞台の映画。見ていていずれは自分もこういう風に老いるのかと思ったり。ただ、映画の風景が先日出かけた信州のように美しい。年寄りばかりの出演で余計風景が美しく見えるのかもしれないが…。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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