2015年10月10日土曜日

趣味(Gschmack)とは?

展示会が終わって、絵が戻ってきた。箱に入った2枚の絵。段ボールから出す作業も大変。額縁の表面を飾るガラス。これは展覧会では反射するためか額の裏に収める。それを取り出して再度、絵を額にセットする。額に入った絵を床に2枚立てかける。去年2枚、今年2枚の額に入った絵。わが家に来て誰が見てくれる!?ここは自己満足の世界。

今日午後からは展示会以後始めてある教室。色々と話も弾みそう。今日から来年に向けての絵の修行(?)が始まる。

話は変わって昨日の美術講座。先生のご専門は哲学美学。一昨日夜、BSで「洞窟おじさん」の放送がある。あと2回あるらしい。以前にも見てかなり感動する。

「経験からすべての認識は始まる(anfangen )のである。」(カント『純粋理性批判』)

これを聞いて「洞窟おじさん」を思った。この人、学校もほとんど行かず、小さいころから自分の経験だけで生きている。当然人を見てもその経験から人を判断する。まさにこの言葉は洞窟おじさんに当てはまる。受講後、思わず口から出たのはこのお話。

このほかにも関心があったのは以下の文。

「趣味(Gschmack)とは、目の前の対象あるいは思い浮かべた表象を、気に入ったあるいは気に入らない(好きあるいはきらい)によって判断する能力のことであって、その際利害得失の気持ちを一切持ち込んではならない。このようにして気に入った対象が美しいと言われる。」(カント『判断力批判』)おなじ内容のドイツ語文もいただく。だがドイツ語は解らない。

モノ・コト・ヒトは難しく考えず、好き嫌いで選べばいい!?

ここで余談。先日届いた広響のCD。昨日届いた広響の情報誌に送り主不明で送った断りが書いてある。ブログにも載せたけどクレームがあったのかもしれない。情報誌にフルート奏者の文がある。高校の先生などを経て、フルート奏者になっている。ストレートになったわけでなく遠回りをされて広響入団。これはこれで良かったとか。いい記事だった!

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