2015年10月6日火曜日

ノーベル賞受賞記事を読んで

今朝の新聞記事を読んで、何故か涙があふれ出る。今年のノーベル賞受賞者大村智氏の記事。本当に素晴らしい!定時制高校で教えていた時、手に油が付いたままで授業を受けに来る生徒たち。その姿を見て発奮し、大学で学びなおして今に至る。

何もかも満たされてストレートに歩む人生もこれはこれでいい。それよりももっといいのは紆余曲折を経て歩む人生。当時教えてもらった生徒たちもきっとそうだろう。この受賞を聞いて自分たちがそのきっかけを作ったと誇っていい!

毎日読む新聞。いい記事はほとんどない。どちらかというと目をそむけたくなる記事。目をつむってそういうモノコトは見ないようにしている。そんな矢先の今朝の記事。写真を見ても優しさがにじみ出ている。何度も読み返す。本当におめでたい!

元気が出てきたところで昨日の話題。合唱に行った。フルートを持参した旨、合唱の先生に告げると何とハモる個所のソプラノのパートをフルートだけで通すと話される。歌が入るのはアルト。どこを吹いても吹くのは同じ。しかし、そうなるとソロと同じこと。気合を入れて練習するしかない。その練習のうち一回は外に出かけるので参加できない。ともあれ練習、練習!

昨日と言えば、合唱から帰ると電話がかかっている。短大時代の同級生ですぐに掛けなおす。市内のど真ん中で開催された日本画展。偶然人と通りかかった際、その会場に入ったらしい。展示した絵を見て驚いて電話を掛けたという。

驚かれるのも無理はない。運動と絵は自分の人生で関係ないモノとしてずっと生きてきた。それがひょんなきっかけで泳いだり絵を描いたりしている。フルートの先生ご夫妻も見てくださっていた。他にも一人だけ案内状を出した人がいる。その人は年賀状で知らせるようにと書いてくださった。展示会の最後の日、見に来てくださる。

若いころ1年だけ一緒に水墨画を習ったことがある。この人は某大手通信会社に勤務されていた。当時から絵がうまく、会社(当時は公社)の絵画部門でよく入賞されていた。その後、木版画に転じておられる。昨夜の電話で「版画はもう何百枚とあるでしょ?」と尋ねると「白寿までには至ってません」と笑って話される。「そうでした。二百歳ですね」というと「百二十歳にもなっていません」と面白い返答が続く。年賀状の版画は一年に一度だけ。百枚には到底至らない!

悶々としていた若い日。山を愛するこの人に山へ連れて行ってもらったことがある。性格を見抜いておられるのか、何かを元気でやっていると必ず「頑張っているね!」と励ましてくださる。昨夜も電話でそう言ってもらった。本当に優しい!また有難い!多分、この水墨画がきっかけで中国語へと入っていた気がする。それが広がって日本画になる…。もしかして水墨画を習うきっかけもこの人によるのかもしれない。

いずれにせよ、20数名の知り合いの方が画を見に来てくださっている。もっとうまく描けるようになるといいけど…。改めて、遠いところ、お忙しいところを見に来てくださって感謝、感謝!
フルート発表会で参加者全員がいただいたお花

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