2012年12月4日火曜日

『不幸な国の幸福論』

天気予報では今日の広島の最高気温は10度、最低気温6度でその差は少ない。段々と最高気温も一ケタ台になり寒くなりそう。

今日は試験の日。この2,3日頑張った。上手くいきますように・・・。

こんな日は朝からパソコンに向かっている場合じゃない!?それなのに、パソコンで遊んでいる。

今日は忙しい日。そこで以前読んで、まだブログにアップしていない本をいつものように私的メモとしてここに記そう!読んだ本は『不幸な国の幸福論』(加賀乙彦 集英社、2010年)。

「日本人というのは、非常に好奇心旺盛な国民だということです。」(97p)

「幸福を定義しようとしてはいけない、幸福について誰かがした定義をそのまま鵜呑みにしてもいけないということ、幸福とはこういうものだと考えた途端、その定義と自分の状態とを引き比べ何かしらのマイナスを見つけてしまう傾向が私たち人間にはあるのですから。」(114p)

「生きがいを手に入れる簡単な方法」として筆者は以下の2点をあげている。

1 苦しみのなかから新たな生きがいを見つけ、立ち上がっていけるだけの力もまた、人の心は宿している。その力は私たち一人ひとり、誰のなかにもあるものなのです。(120p)

2 自分の悩みでいっぱいで他人のことなど考えている余裕がないときこそ、ささやかなことでいいから人のために体を動かしてみるのです。(129p)

「今はたとえ誰も待つものがなく、自分にしか成し遂げられないことなどないように思えたとしても、未来には必ず自分を必要とする誰か、自分によって生み出されるはずの何かが待っている―そう意識することが絶望に抗う武器となるのです。」(132p)

「求め、期待する生き方から、かけがえのない人間存在一人ひとりに期待されている『果たすべき何か』を自覚して生きる自分へ。天が自分のまわりを回ってくれることを期待するのではなく、自らが回ることで自分という宇宙を動かし、人生をつくっていく。それもまた、幸せに生きる鍵の一つと言えそうです。」(134p)

「長い目で物事を見、考える癖をつけると、心の免疫力は確実にアップします。」(141p)

「自分なりの夢をもつことで未来への意志をかき立てること。そして、その夢に向かって昨日より今日、今日より明日、少しでも自己の水準をあげようと人生を歩んでいくことなのではないでしょうか。そうすることで、希望が生まれる。」(172-173p)

「常に希望を胸に抱き続けていける人は幸せである、と私は思います。夢に向かい努力するという行為自体が強力なエンジンとなって絶えず前へ前へと人間を進ませ、たとえその夢は実らなくても生きがいや喜びを生み出していく。」(173p)

「スープルな精神こそが幸福の源泉である。しなやかな生にこそ希望があるのです。」(174p)

「私自身が老いを痛感するようになったのは、七十歳を過ぎたころでした。とくに記憶力の衰えがひどく、年々拍車がかかっていく。なんとかしなければと危機感に駆られ、七十五歳のとき韓国語を習いはじめました。記憶力が衰えるのは脳を使っていないからだ、と思い立ったのです。」(194p)

75歳までにはかなり年月がある。今年スペイン語に挑戦したことは筆者に言わせると脳の活性化にとっていいことなのかもしれない。記憶力の衰えは今のところ感じていないけど・・・。

「年をとると生命力も枯れていくのか,好奇心や他者に対する関心が薄れ、どうしても自分とその周辺のことだけに心が向きやすくなります。・・・だからこそ、意識して、これまで興味をもったことのないものに挑戦したり、初めてのものを見たり、聞いたり、味わったりしたほうがいい。そうすれば、昨日と同じ今日の繰り返しに慣れてしまっていた脳が大いに刺激され,活性化します。」(195p)

来年は何か新しいことに挑戦!?さてさてそれは何を・・・。

「ジブラーンやキーツには遠く及ばないにしても、より多くの、よりよきものを残して、この世を去りたい。そう願って、自分なりによりよく生きようとすることが、今このときの幸せにもつながっていくような気がします。」(217p)

「時代がどんなに暗かろうと、その人の置かれた状況がどれほど辛いものであろうと、自分なりの目的に向かって歩き続け、希望を抱き続けることで、人は幸せになれる。子供だろうが老人だろうが、すべての人間が、その力を自分という宇宙のうちに秘めているのだと、私は思います。」(233p)

ブログにアップしながら今の閉塞感のある時代に読むに相応しい本であると思った。また後でゆっくリ眺めよう!

今日も一日元気で頑張って!!

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