朝から陽射しがまぶしい!最高気温13度、最低気温4度と久々に暖かくなりそう。
昨日は一日雨が降る。それでも一歩くらい外へ出ようとして玄関を開けると近所の人に出会う。その人と連れ立って、投書の葉書を出しに外に出る。
その人は、会うたびに「独りでいいね」という。昨日もいわれてしまった。言う人は「褒め言葉」と思って話している!?
モノゴトにはナニゴトも両面がある。独りがいいともいえないし、悪いともいえない。ただいえることは、決して独りは望んだ結果ではないということ。だからといって、ヒトはいつまでも同じ状態にあるとは限らない。また、明日は何が起こるかわからない。
今日はこれから自転車に乗って隣町まで買い物に行こう。元気を出して、さあ出陣!
以下はいつものように読んだ本の私的メモとして記そう!
『古典力』(齋藤孝 岩波書店、2012年)を読んだ。筆者の本は文章を書く上で参考になる。本の構成は3章からなっている。第3章は主に古典の名著50冊を取り上げて紹介している。ここでは、それは省略し、第1章、2章から気になるところを拾い集める。
「自分の感想だけでなく、引用文を入れることでプレゼンテーションの質が高まる。その本が具体的にわかると同時に、その一文を引用として選んだところに引用者の個性も表現される。」(12p)
「引用文があると、たとえ紹介するプレゼンテーション全体の質が高くなくとも、『少なくとも名著の印象的な一文に出会えてよかった』と思えてもらえる。」(13p)
「引用力を高めると、読書感想文も書きやすくなる。先ず引用したい文を三つ(三ヶ所)ほど選ぶ。・・・引用文を選ぶときには、論理というより感覚で選ぶ方が、自分自身にとっても『気づき』のある感想文となりやすい。『なぜこのバラバラに見える三つの文を自分は選んだのだろうか』と、自分の内側を探っていくと、感想は深まる。」(14p)
「引用をつねに意識し習慣化すると、客観的な内容把握力と主観的なセンスの両方を相乗的に高めることができる。」(14p)
「重要なところを選ぶ読解力と自分の好みで自由に選ぶ感性を、ニ本の線路を走る二つの列車のように並行的に鋭敏にすることが、引用力のめざすところである。」(15p)
「力を高める具体的なコツは、少しでも自分のアンテナが反応したら、そのページの下の端を折ること。」(15p)
「気にいった文はすぐに人に話す。話すと記憶に残りやすい。話をすると自然の自分なりの文脈にその引用文を組み込むことになる、いっそう記憶に残り、その後何度でも引用可能なストックになる。ブログなどに引用するのもいい。他の人にとっても親切な上に、引用者にとっても知的資源となる。」(15p)
「引用なくして読書なし。引用力なくして古典力なし。こう覚悟するだけで、読みが深まる.。」(16p)
「自分に突き刺きさってくる断片を発見する力と、自分の経験に引き寄せて読む習慣はつながっている。古典の読者のうち学者はごく一部であり、ほとんどの人は古典研究ではない仕事をし、自分自身の人生を生きている。その人ごとに経験世界がある。古典の存在がなくても人生は進んでいくだろう。しかし、古典を経験世界に結びつける習慣があれば,経験の意味が豊かになり、決断に覚悟が生まれもする。時空を隔てているからこそ、共感に驚嘆の念が加わり、心の支えにもなる。」(26p)
「自己を限定する技術は、ふところの深い古典との出会いを通して磨かれる。古典を鏡として『自分に何ができるのだろうか』と自問することで、自分の道が見えてくる。この自己発見のプロセスが、古典力の醍醐味である。」(79p)
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