2012年6月19日火曜日

「なりきるのよ!」

雨の中、今日も講義を受けに行く。今日は先日のテストの講評だった。授業の最後で先生は、今回20点、30点の人はもっと頑張り、90点以上の人は気を抜かずに期末に備えよう、と話される。20点台の人がいる?と思って聞いていた。

その後、市内へ移動する。夕方の広島駅付近はバスを待っていても風が強い。どうも台風の影響らしい。だが、その頃には朝からの雨も上がり、気持いい天気になる。

その後、フルートのレッスンへ行く。今日のレッスンで先生から古澤巌のCDの話を聞く。「ロマンス」のCDを買われたとのこと。家にあるのは「ヴァイオリンの夜」だった。〇〇先生、来週、CD持参します。

先生は古澤の素晴らしさをその共演者も素晴らしいと話される。ピアニスト高橋悠治のことである。この人はフルートを習いはじめて先生から教えてもらい、その人のピアノを聞きに行ったことがある。古澤のブログには高橋悠治のことがよく書いてある。それを先生に伝える。

「悠治さんと今日、ソナタの 5,9,10番を録音した。さすがに、指がチリチリする。考えてみたら、悠治さんは自分より、ふたまわりは年上のはず。よく付き合って下ったものだ。眠い。・・・」(古澤巌 2012年6月5日ブログより)


その後レッスン。今日はいい音が出た。というのも、先生は譜面台の横に立って教えてくださる。そのとき、発表会のソロの曲を吹いていると、先生は音符一つ一つにまるで踊るような感じでさらってくださる。そして「なりきるのよ!」と。この言葉がおもしろい。思わず「その言葉を楽譜に書いてください!」というと小さな文字で書いてある。終わった後、大きな文字に書き直す。

「なりきる!」とは何といい言葉だろう。これが私にはない。もっとフルートを吹く人になりきって、丁寧に吹く。これが大事なことだと知る。

以前は、横におられる先生にあがることもあった。ところが最近は、先生の身振り手振り全身のレッスンがわかってきたのかむしろそばにおられる方がよく吹ける。先生にレッスン後「いつもそうやってレッスンしてください」と言うと、先生は「疲れる!」。確かにそうでしょう!

いい音が出ることをまるで祈ってくださるような雰囲気のレッスンだ。あり難い!

家に帰ると、高校まで一緒だった同級生から電話が入っている。すぐにかけ直す。先日の中学の同窓会の話になる。互いに出席していない。近くに住む人から名簿のコピーを待っているがまだもらえない。今日の同級生に尋ねると、名簿があるという。その女性も一人暮らし。教えてもらった女性は東京世田谷在住だった。明日は早速、東京のその人に手紙を書こう。

今年になって、なぜか懐かしい人からの電話や訪問そして再会がある。そういう年齢になったといえばそうかもしれないが、それにしてもなぜか不思議だ。

YOU TUBEはフルート発表会の全体合奏曲「コラール『目覚めよと呼ぶ声あり』」J,S.Bach作曲。

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