2012年6月14日木曜日

『二月の雪、三月の風、四月の雨が輝く五月をつくる』

昨日夕方、久しぶり予約した本を取りに図書館へ行く。借りてきた本は『二月の雪、三月の風、四月の雨が輝く五月をつくる』(内館牧子 潮出版社、2012年)。

本の内容の3分の1は筆者が仙台で過ごした社会人大学院生時代の模様を書いている。何と入学が2003年。この年、私も社会人大学生として学び始めている。

当時、筆者の言った、同じ院に入るのでも「養老院より大学院へ」はマスコミをにぎわした。そのキャッチフレーズに圧倒されたことを思い出す。

第1章で「五十四歳で大学院へ それは土俵を守るため」では、「感動の嵐に襲われた」(23p)のフレーズが何度か出てくる。このキーワード、いつかブログで使わせてもらおう。

「土俵を守るため」に大学院で学ぶとはその発想が面白い。そしてその学ぶスタイルの究極が「喜び組」設立。このキーワード、今は亡き某国の大統領が作ったことで有名。

彼女の周りに若い男子学生の取り巻きを作る。「このトシで大学に入ると、何かとついて行けないことが多いから、『喜び組』を作ったの。そうよ、イケメンの男子学生ばっかり数人集めて、細やかに私を助けるよう命じたのよ」(60p)。

その学生たちに履修登録までやってもらっている。これには驚いてしまう。その最後には「大学院の若い院生たちと私が、ずっと友達でいられる可能性も十分にある・・・」(61p)として筆者が80歳になったときの彼らをナイスミドルの「喜び組」を想像する。

他にも「オールAで留年」(44p)として成績表を本に載せている。これは私だって・・・といいたい。院生時代の2年間の成績はすべて「優」だった。大学院の成績は当てにならない!?何と言っても大学院は学部と違う。大学院は自分で研究課題を見つけ、それを論文にすることが求められる。

ということで、「オールA」に関しては疑問符?

筆者の『養老院より大学院』(104p)は本になっている。

学部生になる前、半年近く図書館へ通ってさまざまな本を読んだ。中でも、社会人大学生になった人の本は参考になった。当時、ブログをやっていれば、少しは記録も残せたのに残念!

筆者は人間の最大の武器を「本気」(152p)とする。それは不可能を可能にすると。それを東北大学相撲部が体現してくれたという。確かにそうかもしれない。やる気になれば誰だって「本気になれる」。

あとがきで、本のタイトルを『マザー・グースの唄』からもじっている。

March winds and April showers Bring forth May flowers.”(259p)

筆者はこれに「私は自分で『二月の雪』も加え、自分流の解釈をしました。つまり、二月は雪が降り、三月は強い風が吹き荒れ、四月はにわか雨にたたかれることが多い月です。いずれも、ありがたいとばかりは言い切れない自然現象です。でも雪や風雨や、そういうイヤなことが、輝く五月をつくってくれるのねと、少し元気が出たりします。逆に考えると、イヤなことが全然ない人間は、のっぺらぼうでつまらなくて、たいして輝かしい五月しかつくれないのよねと、いくらでもい自分を力づけられるわけです。私自身、色紙にこう書きながら、自分を鼓舞しているのかもしれません。」(260p)

筆者は数年前、心臓の手術をしている。大病を患いながら自分を励ましている。いつもながら凡人は見習わなくてはいけない。

今日は夕方から、フルートの知人たちと飲み会。毎月例会としている。だが1ヶ月の経つのは早い。先日のフルートの先生のコンサートで会って以来だ。そのときはゆっくり話も出来なかった。今日は先日会った合唱団の人の話もある。電話で事後報告済みだけど・・・。

今、部屋の温度29度3分、湿度53%。暑くなりそう。きっとビールは美味しい!?

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