2011年3月18日金曜日

彼岸の入り

アサちゃんが亡くなって早くも今日でちょうど1ヶ月になる。

今日は彼岸の入り。これまで彼岸の日がきてもアサちゃんの介護で忙しくほとんど墓参りをしなかった。墓参りはせいぜいお盆くらいであった。

それでもアサちゃんが元気な頃は、2人して墓参りに出かけたものである。ところがアサちゃんにとって墓参りは魔の瞬間であった。思い出しても辛いものがある。あえてそれを記す。1度目は今から7年半前の秋の彼岸であった。

その翌日、アサちゃんは布団から起き上がり、歩を進めたときである。畳の上でひっくり返って背中を強打した。すぐに救急車を呼び、整形外科に入院した。そのときは強度の打撲であり、骨折はなかった。しかし、打ち身がひどく起き上がることが困難であったため2週間の入院となった。

退院後はすぐにベッドを購入した。

それから半年後の春のお彼岸にアサちゃんともども墓参りに出かけた。その翌朝の5時ごろであった。トイレにいく途中、アサちゃんは廊下で脚を滑らせ大腿骨を骨折した。このときは我が不注意が原因であった。

前回の入院後、アサちゃんのベッドの横で寝り、トイレもついていくようにしていた。それなのにこの転倒のとき、どうしても目が覚めす、アサちゃん一人でトイレに行かせてしまったのだ。その結果が転倒となった。これは今もって悔やまれる。

この2度目のときは右大腿骨頚部骨折であった。その入院は4ヶ月にも及んだ。その間は我がほうも病院に泊り込んで付き添った。しかし、そのときの骨折が結局、アサちゃんのなくなる引き金になったことは言うまでもない。

この2度の墓参りがアサちゃんの最後の墓参りとなった。2度とも高齢になったアサちゃんにとって墓参りは肉体的に疲労困憊であったのだと思う。だから2度とも墓参りの翌朝の大怪我となった。

今朝はそういうことを思い出しながらアサちゃんの長女夫妻と墓参りに出かけた。もう少しするとアサちゃんもその墓に眠ることになるのだが・・・。

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