昨夜、BS1で「北の果て一人生きる 浜下福蔵92歳」を見る。これは1月3日の再放送だが見逃していた。番組の概要を見ると「ニシン漁で栄えた礼文島。そこで生まれ育った漁師で詩人の浜下福蔵92歳。花々が咲き誇る季節から、コンブ漁の夏、秋の終わりまで、礼文島で生きる孤高の漁師を見つめる」とある。
久々にドキュメンタリー番組を見た。92歳の坂下さんは礼文島のある集落で一人暮らしをしている。漁師として生まれ育ったが詩人でもある。毎日、墨を使って大筆で詩を書く。書くのは詩ばかりでなく日記もつけている。コンブ漁が始まると離れて暮らす息子夫妻が持ち帰るコンブを出荷する仕事に追われる。例年ならば息子夫妻とコンブ漁に出かける。ところが年齢的なこともあって昨年は一緒に漁に行かれなかった。その無念さを詩に書き留める。時には数年前に亡くなった奥さんが海を見渡す浜辺で座っていた石を見て奥さんと過ごしたひと時を懐かしむ。
コンブ漁の季節には全国から若者がアルバイトでやってくる。その際、若者と毎夜のように酒を酌み交わして楽しいひと時を過ごす。若者たちも坂下さんを毎年のように訪ねてコンブ漁を手伝うのが楽しいらしい。礼文の春から夏は花々が咲き乱れて美しい。その時季を過ぎると厳しい冬がやってくる。しかし、坂下さんはどんなときにも自分の気持ちを詩に書いている。
番組を見て漁師もそうだがむしろ詩人の方がぴったり合っていると思えた。墨での大書も素晴らしく一つくらい詩を書き留めておけばよかった。残念。
いい番組がないと思っていたらそうではなく自分が見逃していただけだ。今朝、番組欄を見るとまたも見逃している番組がある。それは1月22日の日曜美術館。坂本龍馬の子孫が画家となっている。その人を取り上げたドキュメンタリーである。今夜BSで放送される。ネットで番組の概要を調べるとEテレの日曜美術館で放送されていた。総合やEテレならばNHKプラスでいつでも見ることができる。今夜遅く見るよりもネットのNHKプラスで見よう。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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