中国語を習い始めたころは中国にのぼせていた。まだネットもYOU TUBEも何もない1980年代初めの頃だ。中国語の放送は短波放送を聴いたりカセットテープで聞いたりする時代。『台所から北京が見える』が中国語を習う仲間でブームになった。主婦が家の中の台所のほかにあちこちにカセットラジオを置いて中国語を学び、果ては中国語の通訳の仕事をしてゆく。この本の著者はその当時、あちこちのメディアに取り上げられた。
この人が魯迅の「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」とテレビなどで話されていたことを思いだす。この言葉は魯迅の『故郷』に出てくるとか。『故郷」は読んでいない。電子辞書にこれが収めてあるかどうかを探すとなかった。ネットで調べるとNHKの10minという番組に動画とあらすじの掲載がある。せっかくなのでこれを機に『故郷』を読もう。
「道」から何十年ぶりに中国語を習いだした当時の気持ちが蘇る。その頃は外国、とりわけ中国でさえもどこへも出かけていなかった。何がきっかけで自分自身が変わっていったのか改めて知る。たまには昔を振り返る。これもまた楽しい。自分が歩む足跡が「自分の道」になっていく。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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