2021年9月12日日曜日

絵を描く楽しみ

 昨日は日本画教室の日。3年前に出かけた信州の旅で写した写真をもとにして絵を描いている。先日来から手掛けていた親海湿原(およみ)の枯れ木の絵は完成まじかになった。次回の教室で仕上がりそうだ。この頃、少しだけ絵を描く楽しみがわかってきた。サムホールに描く絵の横に写真を置いて参考にして描いている。描く楽しみがわかりだした一つに(自分で思うように描いてみる)気持ちになったことがある。絵を習い始めて常に先生のアドバイスを待ちながら筆を動かしていた。ところがこれではいつまでたっても自分で絵を描けない、と知る。子どもが親に口に入れてもらうまで食事ができないように、いつも先生の指示待ちだった。これが嫌で教室も楽しくなかった。それはすべて自分にある。自信のなさが底辺にあった。

 ある時、というか今年になってからだ。先生に自分で一枚の絵を描けるようになりたい、と話した。さらに歳をとって一枚の絵も一人で描けないのは寂しい。その思いが常にあった。それからというもの、自分自身でやってみる癖をつけるようにした。絵具選びも自分でやろうとするが最初のうちは思うようにならない。ところがこの癖を続けていくうちに大分ましになってきた。昨日、先生はサムホールに描いている絵を見て「写真?と思った」。と、冗談でも嬉しいことを言ってくださる。何歳になっても褒められると嬉しいもの。気をよくして彩色する。枯れ木の枝も胡粉を溶いて白く塗ったり、空を少しブルーにしたりと先生のアドバイスを受けながら、かなり試行錯誤を繰り返して描く。絵を習い始めて今月で丸8年。苦手だった絵が少しだけ楽しみに変わっていく。これがナニモノにも代えがたい喜びになっていけばいい。
親海(およみ)湿原(写真)

 今年の作品展は絵のタイトルを「今年竹」、「釧路湿原」、「戸隠高原」としてF6 を3点を出品する予定。葉っぱ、樹木と描き始めてやっと何とか風景らしい絵になってきた。これからも樹木を中心にした絵を描こう。次は信州・鬼無里の写真をもとにしてF6の大きさで描く予定。今は絵の大きさとしてはサムホールとF6に描く、と決めている。そうしないと額ばかりが増えてしまう。日本画の額は小さい額でも重量感がある。歳をとると額に入れたり出したりするだけでも重労働。絵を習い始めて先輩の人から絵の大きさを決めないと額が増えて困る、と話された。これは今でもありがたい言葉だった、と感謝している

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

信州・鬼無里(写真)

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