2021年2月5日金曜日

「城の怪」<『馬上少年過ぐ』収録>

  今朝の地元紙によるとこれまで休館の市の施設が来週からやっと開館する、とある。昨日の新聞では全国で演奏活動が再開される中、広島市だけが活動中止とあった。いつも見ている東京都内の交響楽団の人のツイッターでは演奏活動を多方面でされている。なぜ広島市だけが図書館も区民文化センターも、また芸術分野における演奏活動なども中止なのか不思議でならなかった。コロナの陽性か否かのPCR検査を80万市民に課すとの報道もある。何でも全国に先駆けて目立てばいいものではない。そこには何か隠された意図があるように思えてならない。こう考えるのは自分だけだろうか。

 気を取り直して以下は以前に読んだ「城の怪」<『馬上少年過ぐ』収録>(司馬遼太郎 新潮社、平成二十四年第七十八刷)から気になる箇所をメモしたもの。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

★公家の幽霊はあっても武家の幽霊はない、という。公家の菅原道真公は罪なくして太宰府にながされ、配所で死に、そのためうらみが残って都でさまざまな怪異を現じ、それを鎮めるために天満社ができたが、それは道真公が公家だからで、公家は生死に未練がましい。そこへゆくと例えば源氏武者の幽霊などありうるか、ないだろう。武家はもともと勝負で生死しているからたとえ敗死しようともさっぱりしている。平家の幽霊のはなしはあるが、それは平家が性根まですっかり公家になってしまっていたからだ、とお義以はいう。299p

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