2020年12月27日日曜日

「辻井伸行 世界音楽紀行シリーズ~10年の軌跡、そして未来へ~」を見る

 昨夜は「辻井伸行 世界音楽紀行シリーズ~10年の軌跡、そして未来へ~」を見る。これまでの集大成らしく、3時間の長い番組だった。訪れた世界各国の音楽家たちとの共演は涙して見る。ガーシュイン作曲の「サマータイム」は訪れた先の音楽家たちの演奏を聴いて音を理解し、途中から即興でピアノ演奏に加わる。即興で弾く辻井のピアノは哀愁が漂う。ピアノでジャズなどを即興で弾くのが好きらしい。パリで過ごしたショパンの家を訪れる場面、アシュケナージの家から漏れ聞こえるピアノ演奏、ドイツのベートーベンの家ではベートーベン愛用のピアノを特別に触らせてもらっていた。ここで弾いた「月光ソナタ」は心揺さぶられる。

 そしてベトナムの民族音楽家が奏でる「それでも、生きてゆく」の演奏には感動するばかり。ベトナムの人たちの演奏のお礼として辻井がピアノ独奏でこの曲を奏でる。演奏途中からベトナムの人たちも加わって演奏が続く。この場面は特に心打たれた。多分、辻井作曲のこの曲が人々の郷愁を誘うのかもしれない。

 番組を見ながらコロナ禍で遠のいていた旅への気持ちが再燃する。そして、まだまだぼやぼやしておれないと再認識する。テレビを見て感動するとなぜか言われぬ元気が湧いてくる。来年春に切れるパスポート。コロナ禍で海外旅行は無理、との気持ちも薄らぐ。行く、行かないはどうであれ、来春にはパスポートの更新をしよう。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

 以下は番組HPからの引用。

★「音楽のチカラは世界を繋ぐ」をテーマに、ピアニスト辻井伸行とこれまで世界各国を旅してきた。……辻井の旅は、2011年のトルコから始まった。「西洋と東洋が出会う国」と呼ばれるトルコの民族音楽に、当時23歳だった辻井からは笑顔がこぼれる。そして、鬼才 ファジル・サイとの交流に大きな刺激を受け、トルコの観衆の前で披露した『トルコ行進曲』。
 あれから9年。新型コロナウイルスによって世界中が大きな困難に直面した2020年に、32歳となった辻井が、トルコ行進曲を改めて演奏する。そのほか、コロナ禍で作曲した新曲『笑顔で会える日のために』や、数々の自作曲を観客のいないコンサートホールから贈る。さらに、これまでの旅で出合った美しい自然やたくさんの人との出会いを振り返り、辻井が即興でオリジナル曲を披露!この番組のためだけに辻井が用意したのは全8曲。“今だからこそ伝えたい想い”を指先に込め音を奏でる。10年の軌跡へ想いを込めた“音色”は、過去ではなく未来へ希望の光を照らす。

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