2018年10月17日水曜日

BSドキュメンタリー「ヒトラーは“ジャンキー”?」を見る

 一昨日、NHKのBSドキュメンタリー「ヒトラーは“ジャンキー”?」を見た。番組HPによると「ヒトラーの主治医モレルの日誌には、ナチス総統が薬物を常用し麻薬の依存症に陥っていく過程が記録されていた! ナチス・ドイツの“暴走”は、麻薬によって加速したのか?ドイツで2016年に出版され、世界的な注目を集めた『第三帝国“薬中”の真実』。番組は、著者ノーマン・オーラーの調査を元に、ヒトラーが薬漬けになっていく過程とドイツの興亡を、新たな視点で描いていく。第二次世界大戦開戦の頃のメタンフェタミン。米国の参戦後、不眠症を訴えたヒトラーが手を出したオイコダル(オキシコドン)という鎮痛・麻薬作用がある“劇薬”・・・日誌には、ヘロインやモルヒネの文字も!」とある。

 悪徳非業のヒトラー。この番組で薬と注射漬けのヒトラーが衰亡していく姿を垣間見る。オイコダルとコカインは不安を抑える前者と気分が高揚する後者。ヒトラー専属医はしだいにこの両方を同時にヒトラーに対して使いだす。これによりヒトラーの手は震えだし握手さえできなくなる。投与をやめようとしてもヒトラー自身にその判断ができない。ヒトラー専属医のモレル医師によると脳が侵されているという。その頃、ソ連軍が押し寄せてきて薬を作る工場が爆撃を受け、破壊される。最後にヒトラーは自殺する。その何時間か前に挙式をして、奥さんと共に青酸カリを服毒し、拳銃で自らの頭を撃つ。ソ連軍によって地面に置かれた遺体。その上に油をかけて焼かれる。

 亡きがらの一部である下あご。これはソ連側が保管。ほかにもヒトラーの頭蓋骨と思われるものをソ連は保管する。しかしソ連の公文書館によると頭蓋骨保管は生物的なことであり、文書での保管はあってもその面では何とも言えないらしい。生物学的に調べるにしてもヒトラーのDNAのサンプルがなく、本人の頭蓋骨かどうかの判定は困難を極めるようだ。ともあれ、それらしき頭蓋骨をソ連は保管している。

 番組はヒトラーの暴走が薬物依存症によるのか、それとも本人の性格なのかを追っていく。だが、それは今でもはっきりしない。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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