2018年10月15日月曜日

『もうレシピ本はいらない』

 稲垣えみ子の『もうレシピ本はいらない』、サブタイトルとして「人生を救う最強の食卓」(マガジンハウス、2017年)を読んだ。1日の食費600円(1食あたり200円)で冷蔵庫ナシの生活は真似しようにもできそうにない。元朝日新聞記者の著者は50才を過ぎて会社を辞める。それに伴って生活をスリムにする。その底辺には収入に見合う生活があった!?冷蔵庫がない生活、これがこの本の最大のテーマかもしれない。それゆえ、野菜はすべてともいえるほど干し野菜にする。食事の大半は玄米食とお味噌汁。この味噌談義も本のページを割く。

 ヒトが生きていく上での生活スタイルはヒトそれぞれ。外野がどうこういうことではない。誰もができないモノ、コトだから本になる。並の考えでは本にはならない。ネットで見るとAERAがシリーズで稲垣えみ子の記事を掲載中。これも興味を持って読もう。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

 以下は本からの抜粋。

★高額のお金も、広い台所も、華麗なる調理道具も。特別な技能や才能も、そうそのいずれもなーんにもなくたって、自分が心からおいしいと思う食事を、誰に頼ることもなく、超短時間でウッシッシと作り、生涯にわたって延々と食べ続けることができる。そんな自分を作り上げることにまんまと成功したのです。……それは私です。イナガキは最強なのであります。25-26p

★豪華なものは飽きるのだ。つまりは、「美味しすぎるもの」は飽きるのである。38p

★自立するということ。自分の足で立つということ。それはしんどいこともあるけれど、誰もが本当はものすごく憧れているに違いない。なぜならばそれはつまるところ、自立することができれば、自分に自信が湧いてくるからだ。何があってもなんとかなる。自分の力で生きていける。それって自由だし、かっこいい。何より自分自身が気持ちいい。で、自立って、つまるところ自分の力で食っていくことです。……だから、レッツ料理。260-261p

★料理は自由への扉だ。だから自分で自分の人生を歩きたければ、誰もが料理をすべきなのである。男も、女も、子供も。自分で料理をする力を失ってはならない。それは自らの自由を投げ捨てる行為である。268p

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