上幟町公園付近のビル前に咲くエンジェルストランペット |
お天気が良くない日が続く。しばらく吹いていなかったフルートの練習をしていると急に外へ出たくなる。留守にしていた間に届いていた2枚の葉書。どちらも同じ展覧会の案内状だった。1枚は知っているヒト。もう1枚は去年絵を見て話をした人だと勝手に判断して見に行く。会場に着いて出迎えてくれた人が葉書を送ってくれた人だと思った。話をすると違っていた。案内葉書は主宰者から送られていた。
話をした人は去年、「中学卒業以来の作品第一号」と絵が得意でないことを強調していた。今年は同じ調子で中学卒業以来の作品2号と3号だと笑って話す。言われてみればこちらも中学卒業以来、何十年ぶりかで描いている。絵を習い始めて4回作品展に出品。1年に2点としても今年で8点目。といっても今年は3点出した。ということで中学卒業以来第9号目の作品となる。
2号3号目の作品の展示も一年で随分上手になっている。絵のモチーフは先生が提供してくださるらしく、敷物の上に静物を置いて描いている。この敷物の描き方がまるで本物に思えるほどだと話すと嬉しそうにされる。
帰宅後、もらったパンフなどを見ると来月からしばらく習う場所が同じになる。というのは今習っているビルの空調設備リニューアルで会場を一時的にかわることによる。ともあれ、年老いて何かを習い始める、ということは確かに中学卒業以来となることもありうる。というよりも、自分自身は生まれて以来のこともある。自転車、水泳などがそうだ。
エンジェルストランペット
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展覧会場を後にして三越の画廊に向かう。油絵画家の辰巳隆の個展だった。この人のイメージカラーはブルー。それもスカイブルー。勝手にそう解釈してしまうほど空の青さに引き込まれる。絵を堪能した後はカフェでティータイム。
その後、歩いていると女学院近くのバス通りにエンジェルストランペットが咲いている。携帯で写真に撮っていると数人の外国人も立ち止まって写真を取り出す。花の名前は家でネットで調べてわかった。それにしても咲き方がトランペットだ。エンジェルストランペット、いつか絵に描こう。
花ではないが、今朝の地元紙に六患子の読者の投書がある。これはムクロジと読むそうで「役立つムクロジの実」とタイトルがある。なぜこの記事が気になったのかといえば、先日のインドネシアの旅で参加者から初めて聞いて知ったことによる。植物に疎いので話を聞いても何のことかさっぱりわからない。持っていたメモ帳にその名を書いてもらった。
ムクロジの実は昔、お正月に羽子板で遊んでいた「♩追い羽根ついて遊びましょ♪」の羽根の下についている黒い丸い実、とのこと。他の参加者に何人か聞いても知らない様子だった。教えてくださった人は後日、会う際にこの実を持ってきてくださるという。有難い!
話は変わって昨夜のBS1スペシャル「父を捜して~日系オランダ人 終わらない戦争~」を見る。外国に行けばその国に関係あるメディアなどの情報がやたらと目に入るようになる。昨夜もまさにそうだった。何でインドネシアの話題?と思った。ニュースを挟んで2時間の番組。プロ野球のCSでカープは負けている。野球を見ずにドキュメンタリーに釘付けとなる。
番組紹介欄を見ると「太平洋戦争中、日本軍政下のインドネシアで日本軍兵士・軍属と蘭印系女性との間に多くの子どもが生まれた。今も日本人の父親探しを続ける『日系オランダ人』の姿を見つめる」とあり、「『日系オランダ人』たちの日本人の父親探しが、戦後72年の今も続いている。太平洋戦争中、日本軍政下のインドネシアで日本軍兵士・軍属と現地の蘭印系女性との間に多くの子どもが生まれた。しかし、終戦後、父は日本に送還され、母子はオランダへ移住した。多くは『日本人の子』であることを長く知らされずにきた。真実を告げられ、父親探しを始めた人々。自らの人生の意味を問う『戦争の落とし子』たちの姿を見つめていく」とある。
番組の前半は姉妹が父親を捜し、後半は蘭印系オランダ人と日本の警察官との間に生まれた女性が15歳になった時、のちに継父となった人との間に子供を身ごもる話題を追う。実の父親はどちらも当時インドネシアで警察管をしていた日本人男性。1942年までインドネシアはオランダに統治されていた。ところがその後、たった1週間余りで日本がオランダ軍を追い払って1945年8月17日のインドネシア独立の日までインドネシアを統治する。その間に蘭印と日本人との間に生まれた子供がいる。
15歳の少女に継父が子供を生ませた背景には日本軍人に対する敵意が少女に向けられた。15歳の少女の実父は日本人だ。日本に対する憎しみからそうなった経緯が番組を通して解明される。番組を見て日本軍もオランダ人を捕虜にしたりしている。今でも蘭印系のオランダ人は日本を好ましく思っていない。すべては戦争がそうさせた、といえば簡単だけど、そうとは割り切れない部分がある。短い旅であってもいろんな情報の中から出かけた国のことが何故か目に着きだす。これはこれでいいことかもしれないが、ますますわからないことが増えてくる。これもいい意味の好奇心!?
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