2017年10月28日土曜日

第374回広響定期演奏会に出かける

 第374回広響定期演奏会に出かける。昨夜の演奏会のタイトルは「下野竜也音楽総監督就任記念シリーズ三人の会・シューマンに寄すⅡ」。演奏曲目は下記のようであった。

団伊玖磨 管弦楽幻想曲「飛天繚乱」
ベルク ヴァイオリン協奏曲~ある天使の思い出に
シューマン 交響曲第3番変ホ長調Op.97「ライン」

 指揮者は下野竜也、ヴァイオリンにセルゲ・ツインマーマンを迎える。もらったプログラムによると「飛天繚乱」は作曲した団がアジアで出会った様々な天女の思い出をつづった作品とある。さらに「タクラマカン砂漠の壁画、洛陽の龍門石窟、敦煌の莫高窟などに記された天女の像の中でも、とりわけ団が注目したのは東大寺の八角灯篭だった」という。はじめの3か所は出かけていても日本の東大寺の八角灯篭が何かを知らずにいる。後で調べよう。

 演奏中に弦楽器がすべてある個所で弓を使わず、指で弦をつま弾いていたのに驚く。そしてフルートも単に吹くのでなく、ここでは表現できないようなブルブルと口元を震わせるような吹き方の箇所があった。

 これはいわゆるクラッシック音楽でなく、クラッシックのジャンルを超えた感がある。こういった曲は耳に馴染まず、その良さがわからない。2曲目も初めて聞く作曲家であり、せっかくのヴァイオリン協奏曲であっても耳に馴染まない。3曲目のシューマンを聞いてやっと耳に馴染んでホッとする。尚、2曲目が終わった後のセルゲ・ツインマーマンのアンコール曲がソロで2曲演奏された。それは以下のようである。

 バッハ 無伴奏ソナタ第3番~ラルコ
 無伴奏パルティ―タ第2番~サラバンド

 昨夜の座席は前から2列目の真正面。ゲストの演奏がまじかに聞けるのは嬉しい。しかし指揮者の後ろ姿と弦楽器の手前の人しか姿が見えず、舞台を仰ぐ形で聞く始末。ましてや、となりはけばい2人で香水の匂いがプンプンする。聞く環境ではなく、こういう人が一番の苦手。前半終了後、空いている席を探して後半は後ろでゆったりと聞く。

 来年の平和の夕べコンサートのチケットは前から3列目を購入している。これも席が前過ぎて聞き苦しいかもしれない。ともあれ、定期演奏会と名がつき、指揮者も新たになった。演奏曲目もこれまでと一新して馴染めない曲ばかり。だれが曲を選ぶのだろうか。もっと馴染みのある曲を聞きたい。

 アンケートではいいことばかりが書いてある。みんな本当にわかって書くのだろうか。疑問が残る。書評は決して悪くは書くな!と教えられた。じゃ、絵は?絵の良し悪しは好き嫌いで決めていいらしい。音楽はどうなんだろう。これも好き嫌い!?というか馴染まないから嫌と言わず、馴染むように聞くのがベター!?

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