2017年10月27日金曜日

紳助の幸せな老後&胡楊の樹

 朝刊掲載の週刊文春の宣伝記事。興味ある記事がある。それは島田紳助氏。週刊誌でなく文春オンラインで記事を読む。「『今の僕は日本一忙しいニート』島田紳助氏が4時間語り尽くした!」との見出しで「僕は常々、老後に必要なのは『お金と仲間と筋肉』と言うてるんです。この三つがあれば幸せに生きられると思ってます」とある。

 この3点、大いに共感する。「お金と仲間と筋肉」。お金は「お金」。しかし、上野千鶴子に言わせると「金持ち」でなく「友持ち」が大事と何かに書いている、筋肉は「健康」と置き換えられる。「お金」は紳助の何万分の一も持ち合わせていない。しかし、生きてさえいれば何とか年金で生活できる。ということでこれは必要最小限でクリア。2つ目「仲間」。これは旅仲間、習っている稽古ごとの仲間など人との交流をいうのだろう。人の誘いに乗りやすいタイプで人の良し悪しを自分なりの基準で嗅ぎ分けている。ということで2つ目もクリア。3つ目の「筋肉」。これは「健康」と置き換えよう。週に一度一キロ泳いでいる。水泳は年齢を経て開始しても長く続けて泳いでいる。いたって健康なので3つ目もクリア。じゃ、幸せに生きている!?

 先日の旅で初めて会った人がいる。その人とは機内の座席が隣になり、いろいろと話をした。百名山を踏破しているとのことだった。運動は水泳をしていると話すとその人は平泳ぎを顔を出して泳ぐという。顔を水につけられないらしい。お風呂で顔をつけて「プワー」と息を出して練習すると顔はつけられると教えてあげる。得意になって水泳の話をしていたのだろう。その人にかなりの刺激を与えたらしい。水泳教室に入るとまで話される。どういっても体育は「1」。そう話すとその人は運動神経抜群のように思える体格であっても子どもの頃は「3」だったそうだ。小学校時代に運動が「1」であってもその後にやる気があれば何だってできる。その思いがあるので水泳も自分自身にとっては自信となっている。

 ということで紳助のいう老後に必要なモノ・ヒト・コトである「お金と仲間と筋肉」は幸せな老後と言えるかもしれない。

 話は変わって昨日のBS「シルクロード謎の民」を見る。以前に見たことがあると思いながら再度見る。自分のブログで検索すると別のタイトルの「聖域のモナリザ」でアップしていた。番組によると「秘境タクラマカン砂漠の中央に森があり『謎の民』が羊を追い暮らす。墓や埋葬方法からシルクロード、楼蘭とつながる?俳優・満島真之介が砂漠を歩き大胆な推理に挑む」とある。さらに詳細を見ると「中国の秘境タクラマカン砂漠、別名『死の砂漠』の過酷な地の奥に『謎の民』のオアシスがある。世界初のテレビ取材、黄金に色づく胡楊(こよう)の森に守られ羊を追う人々、シルクロード、楼蘭とつながる文化を守る。楼蘭の地で発掘された美女ミイラの墓と似た墓、埋葬方法。俳優・満島真之介が砂漠を歩き、ミイラと対面、4千年の歴史に大胆な推理で挑む。北京テレビとNHKの国際共同制作で砂漠とオアシスの絶景となぞに迫る」ともある。

 この中の胡楊の樹。ダリアブイに住む人々が亡くなると墓地に胡楊の樹を立てるという。この胡楊は亡くなった人の罪を減らして安らかな眠りにつくそうだ。これを見てわが家の地方では竹でできた盆灯籠をお墓の周りに立てる。また日蓮宗では木でできた長い塔婆を立てる。これは「謎の民」の立てる胡楊と同じ役目かもしれない。この胡楊の樹は森を守り、死者がミイラ化する作用もあるという。4千年前のミイラ発掘はこの胡楊に守られて眠っていた!?

 秘境タクラマカン砂漠、シルクロード、羊…、30年前に出かけた。楼蘭、この響きがいい。井上靖の小説を再度読みたくなった!それにしてもシルクロード、ロマンがある!?

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