2017年3月31日金曜日

『「長生き」に負けない生き方』

 今日からプロ野球開幕という日に朝から大雨が降り続く。午後6時の試合開始までに雨はやむのだろうか。おまけに今日は時間が経つにつれて気温も下がり始めるらしい。たとえ雨が上がったとしても真冬並みの8度の予想気温。試合をやるのも見るのも大変だ。

 以下は以前に読んだ本からの抜粋。元気で長生きされた人の言葉には重みがある。先日読んだ山折哲雄とこの本の著者の外山滋比古の生き方の底辺が似ている。どちらも年老いての自立がある。この人たちを見倣って元気に生きる!?それにしても、ここにあげたいずれの文も今を生きる老人にとって何と励みになることだろう。見倣いたい!

『「長生き」に負けない生き方』(外山滋比古 講談社、2016年)から。とくに最後にあげた一文、「いっしょうけんめい、動いて、なにかをしていれば、悪玉の長生きにとりつかれることなく、全力を出して生きていれば、いつしか悪玉長生きを尻目に、われを忘れ、老いを忘れることができるかもしれない。」は確かにその通り!

★悪玉の長生きなど相手にしない。やってきそうになったら、寝たきりやボケにならないうちに、追い返してしまう。ある朝、起きてこないから、見に行ったら、冷たくなっていた、というのが最高である。それが長生きに負けなかった人生である。われわれのほとんどが、心掛け次第で、そういう最期を迎えることができるように思われる。老人よ大志を抱け!8p

★これからの老人は、新しいモラルによって、われわれの先に人なく、わがあとに人なし、ひとりわが道を行く。一代限り、前世のことはわからないし、死後のこともわからない。それでよい。子のためにのみ生きるのは正しくない。すくなくとも美しくない。美しくないことは、たいてい、天の理に照らして考えると歪んでいる。25p
 
★好きなことは、人の迷惑にならない限り、なんでもする。…その先のことを考えたりするのは、いくらヒマでも、時間の浪費である。目の前までは、力いっぱい生きていくが、先の先を考えてもしかたがない。25p

★独立独尊、自助の精神で生きれば、まわりはおのずと道をあけて、通してくれるだろう。そういう楽天主義でいけば、老後もおそれるに足りない。26p 

★友を選ぶのに、切磋琢磨の相手を求めるのはごく若いうちのこと。一人前の人間になったらケチをつけるような人間は一人でもすくないほうがいい。そして、すくなくとも一人、できれば二人、褒めてくれる人がほしい。なかなか得られないが、もし見つかったら、人生の幸運と思ってよい。適当にはげましてくれる人がいれば、老いの細道、またたのしい。213p

★いっしょうけんめい、動いて、なにかをしていれば、悪玉の長生きにとりつかれることなく、全力を出して生きていれば、いつしか悪玉長生きを尻目に、われを忘れ、老いを忘れることができるかもしれない。221p

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