2015年5月8日金曜日

スペイン・リアリズム絵画の異才 磯江毅展を見に行く

昨日は急きょ、予定通り磯江毅展に出かける。先日来から、絵画展の案内を2通受け取っている。いずれも5日からの開催。ふと気づく。来週に行くと終わっている、と。この頃、違う展覧会に出かけるときはうまい人の絵を後で見るようにしている。そうしないと、絵がまずくて見られたものでなくなることがある。

某グループ展をみた後、隣の部屋で開催中の日本画展、そして3階の磯江毅展を見る。おまけに2階も見学。ところが礒江毅にエネルギーを吸い取られて2階はさーっと見た感じ。

何はともあれ磯江毅の絵。名前は今回の展覧会で知った。色々と絵を見る機会も増えてきた。しかし、この人の絵ほど素晴らしい絵はない!人の手の甲の浮き上がった血管。まるで本物に見える。リアリズムの異才、確かにそう。どうやって描くのだろう、と近づいてみる。

日本画の先生はしっかり見て描くように話される。しかし、礒江のものを見る見方は尺度があればどのくらいになるのだろう。ふと思ってしまった。モノの見方、感じ方。素晴らしい!磯江について下記のURLを探した。ここに記そう。
http://www.esjapon.com/ja/exposicion-de-tsuyoshi-isoe-7082

以前、美術の講座で習ったヴァニタス。「人生のむなしさを表す寓意画」とパンフにある。磯江は53歳という若さで亡くなる。ガンであった。そのためか、礒江はこのヴァニタスに強く惹かれ、万物がのがれることのできない「死」という運命を「自らの問題意識」として描き続けたともパンフに書いてある。そして「内なる生命」のキーワードも会場で目にする。

この「内なる…」という言葉。あるとき、イギリス文学が専門の先生から課題が出される。テーマは「内なる私」。今でもこのキーワード、よくわからない。何を問題にしてレポートを書けばいいのかわからず、本や昨日のようにこの言葉が出てくると当時を思い出す。

ヴァニタスもそうだけど、何気なく受講している美術講座。これもヴァニタスのように磯江の絵とも結びつく。今朝はこれからその美術講座を受講するために西条へGO~。そう思うと今朝の講座は本当に楽しみ。今日もいい日にしよう!

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