2015年5月31日日曜日

美術家篠田桃紅を見る

雨も上がって晴れ渡った穏かな朝を迎える。家の近くであった演奏会。今日も開催される。両日とも聞く予定にしていた。ところが雨とカープのテレビ観戦で聞くのを断念。カープも勝った!ネットをにぎわす負のワルツも連勝となる。さて今日は?テレビの番組表を見ると「お好み焼きは広島風」と縦にあり、横はそれにまつわるカープ応援の番組案内。夜の番組ではスポーツ号外で黒田のプライベート映像もあるらしい。

さて昨夜の待ちに待った夜11時。眠いのを我慢してテレビにかじりつく。篠田桃紅102歳。初めてテレビで拝見。背筋はしっかり伸び、話す口調はどう見ても70代!?一人で生活し、通いのお手伝いさんが来るそうだ。きちんとした着物姿で階段もすいすいと上り下り。テレビクルーとのやり取りも半端な言葉では話さない。どの言葉も力がこもり、見るものを惹きつける。すべては102歳まで生きてきた人の言葉。話すどの言葉もそれだけで本になりそう。

テレビを見ていて最後頃に出てくる言葉。

「非現実で生きてきた」
「作品は存在している」
「現実から逃避している」
「人は真理に向き合わない。それは 怖いから」
「日々新しい自分でありたい」

何度も出てきた「非現実」。聞いていて現実逃避で生きてきた?と自問自答。桃紅流に言えば自分自身もそうかもしれない。

眠たさを我慢して見るテレビ。もう素晴らしいの一言。ヨボヨボした雰囲気が全くない。また一人、自分の理想とする人に出会った。元気満杯の充電。今日も楽しく!

最後に、さらさらと書いた百人一首の文字。抽象的な表現をする美術家もこのときは立ち姿でさらっとひらがなで文字を書く。素晴らしい文字。基礎があってはじめて抽象画も生きてくる。そう感じた文字だった。

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