2014年7月1日火曜日

『日本人の愛したことば』

梅雨の晴れ間が続く。どういっても梅雨らしさが感じられない。異変が起きなければいいのだが…。何となく気になる。

昨日は自転車にのって隣町のプールに行く。更衣室で午前中の利用数を聞くと平日は多いらしい。話をした人は初対面。この頃は、自分自身が年のためか人の話し方で素早く人を判断してしまう。というか、話し方で好き嫌いが出てしまう。

嫌なタイプは、嫌味がことばから感じられる人。少しだけの会話でも何となくわかる。昨日もそうだった。人と話すときは最低限、これだけは気を付けよう!

ことばといえば、最近読んだ本がある。中西進『日本人の愛したことば』(東京書籍、2011年)。この人の話は2年前、松江で開催された講演会で聞いたことがある。この本では水にまつわる話に関心を抱く。以下はその中の一部。

米 「みそぎ」の「み」は身ではなく、水という意味です。では「そぐ」とは何か。水を「注ぐ」という意味だという考え方もありますが、正しいのは「削ぐ」です。「水で削ぐ」のが「みそぎ」です。水が刃のように身を削ぐのと同じです。汚れや悪を水によって剥ぎ落とすのが「みそぎ」ということになります。177p

* 水というのは、生命の根源だと考えられています。水が汚れを落としたということは、古く汚れた人間が新たに生まれ変わろうということです。禊は余分なものを落としただけでなく、落とすことによって新たな人間として再生するという意味です。英語の「洗う(wash)」ということばは、「水(water)できれいにする」という意味です。ところが、日本語の「洗う」はそうではなく、「あらたにする」、つまり「改めて」、「新たに」という意味なのです。…どうして手を洗うと命があらたまるのか。それが水の再生力です。179p

* 人間はもう“ひとつの世界”なしには生きていけないのです。すなわち夢を忘れて人間は生きていけません。心の世界を失っては生きてはいけない。魂、神聖、情緒、心を作り上げるのも水の働きであるということになります。再生する力、われわれをふるさとに結びつける力、そしてもうひとつの人間にとって絶対に必要な世界を作り上げる力、この三つの力が水にはあることを文学は訴えつづけてきました。185p

この中の「夢を忘れて人間は生きてはいけません」は、先日旅で知り合った人からのメールにも書いてある。勝手に引用させていただこう。「この歳でもいまだ夢見る夢子?その反面で明日が知れないと!と思いながら厚かましく生きているのです。今日も元気に『力こぶ』」。

皆、何歳になっても夢は持ち続けていく。素晴らしい!この人に劣らず、子供のようなことを思って毎日を送っている。これも、まあっいいか。そう思うことにしよう。

* 中国には「三勿」(さんぶつ)ということばがあります。三つのことをする勿れということです。すなわち、怒ってはいけない、悲しんではいけない、愁(うれ)いてはいけない、の三つです。怒ったり、悲しんだり、愁いたりしますと、人間の血液は酸性になる。その反対は、正直にしなさい、親切にしなさい、明朗にしなさいの三つは、これを「三行」といいます。これをしますと、血液は弱アルカリ性になるとわかっています。詩の言語はたわいのない言語ではけしてないのです。しかしそれをやみくもに否定しまっているのが、われわれの科学万能の時代の貧困さだと思います。昔の人たちは、祝眼といわれるようなものをもって自然を見ていましたそのひとつの良い例が芭蕉です。199p

昨日も一キロ泳ぐ。3分の2は背泳ぎで泳ぐ。これも泳ぐ人が多いとゆったり泳げない。それでも、家の近くにプールがあるのはやっぱり便利。暇があればもっと泳いでも、と思ったりする。でも、やり過ぎも体に悪い。適当に頑張って楽しく泳ごう。

今日はフルートのレッスン日。それにしても一日の経つのが早すぎる。気づいたら百歳だった、とならないようにしたいもの。今日も楽しく!

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