2014年3月6日木曜日

『生きるということ』

空気が冷たい朝を迎える。日中は10度の予報で寒い一日となりそう。

昨日は眼科へ行く。視力がよくないので定期的に出かける眼科。この季節、鼻水が出ると決まったところに単純ヘルペスが出る。これが眼にできると大変。

女性の眼科医は鼻の下にできたヘルペスを見て眼でもどこでもOKの塗り薬をくれる。眼科でヘルペスの薬をもらう羽目になるとは、驚いてしまう。塗り薬はステロイドでないコトを確認する。

家に帰って塗るとすぐに治りそう。ヘルペスは帯状疱疹のように一生に一度しかかからないものと、単純ヘルペスのようにしょっちゅうかかるものがある。

特に帯状疱疹は体力が弱ったり精神的なダメージでなりやすい。今から24年前、父が亡くなる。その時、帯状疱疹にかかった。花を活ける剣山に載せられているような痛みがする。半端でない痛みだった。

単純ヘルペスも体力が弱っているときになるのだろうか。元気そのものでも、この季節の鼻水は困り者。

黒井千次の『生きるということ』(河出書房新社、2013年)を読んだ。

★…なんのために<書く>のか。<書く>とは確かめることであり、<生きること>の検証であり、その地点からまた歩き出すための深呼吸であるからだ。13p

★(図書館で借りて、身銭を切らずに本を読むことについて筆者は)これは鏡を見ることなしに生活するようなものだ。…かりそめにも何かを読もうとする以上は、そこに自分を映し出す鏡のあることには気づいている。読んだ本が面白いか面白くないかの感想は、鏡に映じた自分の姿に他ならない。鏡の中の自分をはっきり見ようとするならば、鏡に光を注いではならない。自分を映し出すためには、自分が光を受ける必要がある。そして借りた本は、曇った鏡であると知るべきだろう。125p

この図書館で借りて本を読むことについては著者のいうとおりかもしれない。痛いところをつかれた気がする。ほとんどの本は一度読むと二度とは読まない。また、狭い家に本が貯まりすぎると処理に困る。

5年前、学校と縁がなくなった時点で古本屋に300冊くらい本を売った。その時、3000円もらった。それからというもの、本は借りるものとの思いが強い。

図書館で借りるといっても著者のファンになるとなぜか借りた本を読むだけではその著者に失礼になる。そのため、その時は読んだ本を購入するようにしている。それはめったにないコトだけど…。

ともあれ、今日も元気を出して楽しく過ごそう!

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