2014年3月14日金曜日

イコノグラフィー

桐島洋子著『人生はまだ旅の途中』(大和書房、2013年)を読んだ。

この中で著者は広島について以下のように書いている。

「3SIV]とは海外駐在経験者たちに最も住みやすいと人気があるサンフランシスコ、シドニー、シアトル、バンクーバーの四都市のことだが、日本では札幌、広島、博多が、転勤族が魅せられる赴任地の三傑だといわれる。

特に広島は、原爆投下という壮絶なジェノサイド(大量虐殺)の犠牲になりながら逞しく立ち直ってめざましく発展し、いつまでも恨み言を言い募るどころか、逆に明るく温かいホスピタリティーで旅人を癒してくれる見事な都市である。もちろん都市部だけではなく、海に向いても山に入っても魅力の尽きない懐の深い県なのだ。

だから私は、外国の友人が訪れると『わざわざ日本までやってきて、世界のヒロシマを素通りする気じゃないでしょうね。東京と京都だけで日本を見たことにはならないのよ』と、ちょっと凄んだりして、強く広島行きを勧めるのである。」(99p)

生まれて今日までこの広島に地に住んでいる。話す言葉は広島弁。広島よりも都会はちょっぴりコンプレックスを抱きながらも広島が大好きである。

その広島で真夜中の2時過ぎ、大きな地震発生。揺れの長いこと。これほど長い地震は初めての経験。目を覚ますと揺れの収まるのを待って携帯のワンセグでTVを見る。まだ地震情報はしていない。しばらくすると震度5強とか。ところが市内は震度4。

震度4でも強い揺れ。3.11の震災の震災の強さを改めて実感。

ワンセグを見るのをすぐにやめて再度眠る。朝まで熟睡していた。

起床後、テレビを見ると3時過ぎにも余震があったとか。震度2だった。これには全く気づかず寝ていた。

今朝、最寄駅に行く途中、近所の人に出会う。地震の話になり、余震に気づかなかったと話す。「寝る子は育つよ」と言って笑われてしまった。

午前中、JRで西条まで出かけて美術講座を受ける。本来ならば、今日午後、合唱団から某所で慰問演奏会がある。それは欠席。夜は広島交響楽団の定期演奏会へ行く予定。

今日の美術講座。始まる前、受講生の1人から近代西洋画家の年表とその時代の出来事の一覧表をいただく。ありがたい!先生からは西条の銘酒入りケーキの差し入れがあり、美味しくいただく。そして、珈琲を飲みながら楽しく講座は始まる。毎回知らないキーワードが羅列し、今日は「イコノグラフィー」ほかが出てくる。後でネットで調べよう。

ディドロの『絵画論』から“文学に於いては論理的な文章がデッサンにあたる”とか。そして“デッサンは存在者に形を与え”、“存在者に生命を与えるのが色彩”。

今日習った中でイコノグラフィーとこの3点に興味がある。また“色彩はひとつの言語である”と知る。

全く美術に疎い。そして西洋画はキリスト教と西洋史を抜きにしては難しいと改めて知る。

日本画を習っている。美学の素養はないが「デッサンと色彩」は日本画にも当てはまりそう。理屈で絵は描けそうにない。それでも絵を描く時、今日習ったことが頭の隅っこにのこっていて、生かされればいいのだが…。

今夜の広響定演に行くまでこれからフルートの練習をしよう。今日も後半分、頑張って…。

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