2014年2月12日水曜日

『定年後の幸福論』

今朝も寒い!今日まで予定がない日が4日続く。動く癖がつくと家でじっとしていることに耐えられない。かといって家の中を片づけようという気も起こらない。これじゃ、ダメじゃ、とわかっていても暖かくなってから…と先延ばしになる。

『定年後の幸福論』(保坂隆 本郷陽二 経済界、2012年)を読んだ。幸福はまず健康で生きることが前提となる。昨夜、友人から電話がある。以前職場が同じだった人が53歳の若さで急逝されたと吃驚して話す。現職の東大教師だから当然ネットで検索すると掲載されている。今、受講している美学の先生もよくご存知の人だろう。ヒトゴトではない。体には気をつけたい!

また気になる箇所をここに書きとめよう。

「今まで知らなかったことを気づかされたり、楽しさを感じさせてくれたり、自分にとって個人的な成長や精神的なやすらぎを得られるような人が、友達資産になる。一緒にいると楽しく、相手のことも楽しませてあげたいと思う気持ちが持てるようでなくてはならない。『相手が何をしてくれるのか』ではなく、『自分が相手に何をしてあげられそうか』という観念が大切だ。打算のない、気がねのないおしゃべりが楽しいか、誰でも経験したことがあるだろう。そんなつき合いのできる友達をたくさん持っているほど、人生は豊かになっていく。」63p

「せっかく手に入れた自由な時間を、我慢して嫌な人間に気をつかいながら過ごすなど、なんと愚かなことだろう。老後は限られた時間なのだから、不良資産に関わっている暇はないのだ。」72p

この「不良資産に関わっている暇はない」はよくわかる。長年会社で働き、嫌な人ともかかわりがあった。それも我慢して勤める。ところが、その最後はリストラ。

人より数年早めの定年は、その後、いろんなことに挑戦できた。今となってはこれもありがたいこと。今、何の束縛も受けず、誰にも遠慮せず、自由に暮している。何と幸せなことだろう。

「面白かったこと、興味を持ったこと、感動したこと、幸せを感じたこと、嬉しかったこと、心を動かされたことを、毎日一つでも見つけて、簡単な日記をつけてみるといい。そうすれば、何も面白いことのない一日というのはなくなるはずだ。そうやって、脳の老化した回路をつないで活発にさせていこう。」139p

日記についてはブログ投稿がある。ブログ投稿のきっかけは勝間和代の本を読んだことにある。情報を得ようと思えば自らが情報発信せよ、というような記事だった。

「年をとってからのいちばん幸せな生き方は、わが身の内、外に起こる事柄をそのまま受け入れ、肩の力を抜いて心を遊ばせるというものではないかと思う。日本の言葉にも、『柳に雪折れなし』とある。柔軟な生き方こそ、年を重ねるごとに求められているのだ。」160p

「高齢者にかぎらず、誰でも明日何が起こるかわからないのが人生だ。しかし、どんなことがあっても、人生は最後まで自分のもの。自分の生き方を貫けばいい。」207p

先ほど郵便受けを見るとデパートの通販が届いている。それを見て、またいらぬものを注文してしまった。他にも新聞記事のチェロ演奏会の招待チケットに応募する。

ともあれ、今日も元気を出して楽しく!

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