2013年12月1日日曜日

「ささやかな年金で生活し、ささやかに海外旅行をしています」

 昨日は満足したというか有意義な一日だった。午後、日本画教室に出かける。題材(モチーフ)はたまねぎ。前回、3ヶ持参のうち、1ヶを食べてしまって2ヶ持参。絵を習い始めて簡単なモチーフの方が描きやすいイメージを持っていた。この考えはよくない。たまねぎは市販のものだ。市販品はたまねぎの根っこも切り取られており、芽が出にくい。ところが、絵を描くには表面が剥けていたり、根が出ていたり、芽が出ているものがいいそうだ。

 前回、枝が着いた小さい柿で虫食いの葉っぱもついていた。絵にはこういうモチーフが最適とか。今回、たまねぎを描くと簡単なものほど難しいとわかる。どう見ても前回は上手く描いたと改めて先生に見てもらう。次回からはモチーフを考えよう。これも絵を描く楽しみとなりそうだ。

 先生は長く続けて習うようにと話される。フルート、水泳、中国語などどれも20年選手だ。根気だけは人一倍あるほうだと思っている。だが、その点を先生はご存じない。「忘年会に出て、もう日本画はやめますと、いわないで・・・」と笑っていわれる。「そうなったらこの辺を歩けません」と返答する。

 習いに来て「タダでは帰らさんよ」と先生。何かを習ったという満足感で帰って欲しいとの願いが込められているようだ。あり難い!まだ6回しか習っていない。スケッチブックに全部書いたら本格的な絵に挑戦となるらしい。昨日はそこまで話してくださる。

 昨日は絵を途中でやめてミッシャ・マイスキーを聞きに行く。チェロを奏でる姿をじっと見ていると涙が出そうになる。手を休めた合間合間は汗が吹き出るのだろう。タオルで顔中を拭っている。もう、見ていて脱水症状になるのでは、と心配になる。これこそがプロの演奏者だ。2日間にわたって聴衆を魅了するミッシャマイスキー。素晴らしい!アンコール曲は2曲。最後のアンコールはもちろん無伴奏チェロソナタだった。

 家に帰ってプログラムを見ると台湾旅行で一緒だった人も個人正会員に名を連ねる。後1週間すれば、その人たちとも会える。広響の正会員同士、話が盛り上がりそうだ。満ち足りた気持ちで会場を後にして広島駅行きのバスを待つ。だが、待てど暮せどバスは来ない。道幅一杯にバスを待つ人々。ふと後を振り向くとあれほどいた人がいない。それでもただ一人、顔見知りの人が近づいてくる。どういうこと?と聴くと、平和公園のイルミネーションの見物客が溢れるためか、バスは迂回してここを通らないという。

 人がいなくなった理由がわかるとその人とタクシーで広島駅へ向かう。駅では友人と待ち合わせている。だが、スペイン語の終わる時間がはっきりしない。一緒に乗った人も夕飯を食べたいとのこと。友人と合流して3人で駅ビルで夕飯を食べる。友人とその人は知らないと思っていた。ところが、互いに顔を見合わせると嬉しそうに挨拶し始める。これを見て一安心。私たち3人は外国との交流という面で互いに知り合いだった。

 急遽、忘年会になる?その人に夕飯をご馳走になる。またタクシーも乗せていただいた。ご馳走してくれた人は広島で留学生のお世話を50年以上もしておられる。その方とどこで知り合ったか、聞いても互いにわからない。でも、よく知っている人だ。友人はペルー協会で知ったとか。話は盛り上がり、楽しい時間を過ごす。その人から私たちはどうやって生活しているのかを聞かれる。友人は「ささやかな年金で生活し、ささやかに海外旅行をしています」と笑って答える。これを聞いて皆で大笑い。友人の名誉のために断っておくと、「ささやか」どころか資産家だ。

 「どうして海外に・・・」とか、「どうやって生活を・・・」とかよく聞かれる。聞かれる度、母に「失礼にもそういう人がいる」と話していた。すると母は「退職金が4千万円あった、といいんさいや」と笑っていう。3や8の数字はわかるけど、何故、母は4千万と話したのだろうか。友人に先日、その話をすると面白い!といってくれる。人から失礼なことをいわれても母がいったようなことを話したことはない。いつか話してみたいけど・・・。これからは私も友人の真似をして「ささやかな年金で生活し、ささやかに海外旅行をしています」と答えよう。ともあれ、昨日は楽しい一日だった。今日も元気で楽しく!

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