この中で、いい言葉が書いてある。それは本の一頁を割いて大きな文字で書いてある。
「何が美しいかということ、お金ではない、力でもない、まして物でもない。人を想うことがいかに美しいか。生きるために人生の大事な持ち時間を提供する、そういうものを遥かに超えた人間関係だった」(111p)。
「あるテレビ番組を見ていたら、作家のテネシー・ウイリアムズが『幸せとは?』とインタビュアーに質問されていた。予期せぬ質問に答えに詰まったこの作家は、しばらく考えた後『あるとき感じる人と人との優しさ』と答えていた。裏を返せば、人の優しさに触れることは滅多にないことだと想う。幸せと言うのはそれほど儚く、精神的なものだと考えさせられた。・・・撮影中の小さな証として、この日記を僕の誕生日にプレゼントしたいという想いからだと、撮影の最後の日には、スタッフ全員からの寄せ書きも頂いた。監督の指示でクランクアップを控えた忙しい最中に、僕への記念にと皆が書いてくれた。想いを届けるこころがどういうものか、このロケで教えられた。僕なんかすぐ物を買って送って、それで終わりにしてしまいがちだ。何が楽しいかということ、お金ではない、力でもない、まして物でもない。人を想うことがいかに美しいか。改めて教えてくれた監督やスタッフと出会えて、ロケの間、僕は幸せだった。」(138p)
これは張芸謀監督と撮った『単騎、千里を走る。』に出演した際、助監督から”健さんのために書いた日記です”といって渡されたときの話。その中国ロケで毎日、幸せを感じることができたという。(134p)
今日はお昼を食べた後、フルートの先生宅へ伺う。目的はまじかに迫ってきたフルート発表会のためのピアノ合わせである。
発表会は全体合奏、アンサンブル、ソロの3曲を吹く。アンサンブルの4人が午後2時に先生宅に集合。1年ぶりに会う人もいる。積もる話はいろいろあっても話す暇はない。先ずは先生を交えてアンサンブルの音あわせ。
他のパートの音も聞きながら吹けばいいけど、なかなか自分のことで精一杯。それでも吹くにつれ、少しは余裕も出てくる。
アンサンブルの練習が終わると同じメンバーで全体合奏をする。全体合奏はアンサンブルより更に人の吹く音に注意が必要。それもなかなかできない。
全体合奏の音合わせが終わるとソロのピアノあわせが始まる。
先にする人の手元を見るとボイスレコーダがある。昨日、大型電器店に行ったばかり。買って今日持参すればよかったと後悔する。火曜日のレッスンには隣の電器店に寄って買って行こう。
ソロのピアノ合わせで先ずはチューニングメータでフルートの音を出す。高い音を出すと余計高くなる。手にするフルートを先生が少し触られ、頤を引いて目線を下にして吹くようにとアドバイスされる。その通りするとチューニングと合ってくる。もう魔法にかかったよう。2度目もそう。「目線を下に」と楽譜に記入してもらう。
今日の録音はCDでしてもらった。また自宅に伺ったのに梨までいただく。ありがとうございました。
終わってビルの下を歩いていると交差点付近で車が止まる。少し遅れてピアノ合わせをする知人だった。体調が戻ったといってもう車の運転をしている。大丈夫!?
何はともあれ、フルートの発表会、頑張ろう!
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