2012年9月12日水曜日

再び「母親が法律」から

昨日から急に秋を感じて朝晩は涼しい。

昨日のフルートのレッスンでは発表会にソロで吹く曲を中心にさらってもらう。吹いていて曲に全くメリハリがない。メリハリというよりも吹いているときの気持ちのゆとりのなさかもしれない。

先生はさらうたび、感情移入の箇所を譜面に書いてくださる。ある箇所は音符の3倍位の長さで音を伸ばす。またある箇所は自分で思い切り吹きながら次の音は伴奏のピアノの音を聞いて吹くようにとアドバイスされる。

昨日朝、FMを聞いていると聞き覚えのある曲が流れる。何とゴールウェイが吹くフルートだ。発表会でソロで吹く曲。道理で聞き覚えがあるはず。

上手い人が吹くと同じ曲とは思えない。淋しさの漂う曲だけど、吹く度いい曲に感じる。暑いとばっかり言わず練習しよう!

昨日「母親が法律」と高倉健の話をブログに投稿した。先ほどネットで検索すると日経新聞のHPに「高倉健のダイレクトメッセージ」に「母心 俳優 高倉健」の今年4月20日付けの記事がある。

この一部を引用しよう。

「『辛抱ばい』 私はこの一言に支えられ、南極、北極灼熱の砂漠から厳寒の冬山を駆け抜けてきました。不条理ばかりのこの業界で、道を踏み外さなかったのも間違いなく『おふくろを悲しませたくない』の一心。母は私にとっての規範であり、法律でした。・・・」とある。

この最後を高倉がTVで「母が法律」と話したのだろう。これより違った話し方だったかもしれないがこんなニュアンスに聞こえた。

これを読むと涙が溢れ出す。以前『あなたに褒められたくて』を読んだときのように。

高倉は8歳の頃、肺浸潤に冒され、母親を2人の妹から独り占めにした負い目を持っている。そのため余計母親に対して優しい気持になるのだろう。

今は以前ほど母を思って涙を流すことはあまりない。しかし、高倉ほどではないにしても母親の言葉は身にしみる。高倉のように小さい頃体が弱かった。そのため何をやっても人より鈍い娘をいつも「人ができることは誰でもできる」と励ましてくれた。これが高倉をもじっていえば「母親が法律」となるコトかもしれない。

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