行き先は中国四川省成都、黄龍と九寨溝。旅の目的は世界遺産である黄龍と九寨溝観光に加えて、四川省の〇〇大学のNaさん、Chenさん夫妻と再会すること。そして同行者の女朋友がいう高山病体験がある。結果的にそのすべてを果たした楽しい、いい旅であった。
また偶然にも中国で超有名な歌手であるという香港の張学友のコンサートの模様もホテル28階の部屋から見ることができた。
中国のガイドもNaさんも有名だと話す。その模様は翌日の新聞にも大きく報道されていた。何と夜8時に始まり終わったのは11時40分。入場者数も3万人。ホテル横のサッカー場での開催であった。
旅に出る2日前、姪に電話する。姪を初めて外国へ連れ出したのは伯母である私。オーストラリアへ行く予定を中国へ変更させた経緯がある。その姪がオーストラリアへ行くのは当然のこと。本人も行く前の電話でオーストラリアは最初の夢だったという。それが適えられたようで昨夜のメールでは「中国どうだった?こちらエアーズロック、気持がいい。リゾート地だわ。・・・」とある。これで伯母としてもホッとする。
中国へ行く前夜、電話で知人と話す。旅立つ前はどんなところでも気分は高揚する。まして今回は高山病に罹る危険がある。それを払いのける意味もあって余計話していても興奮気味になる。電話で大笑いして話した後は就寝、となるはずが興奮し過ぎて眠られず・・・。
その高山病に2日目の黄龍の最後の観光ポイントとなる五彩池(3650m)に行く手前で罹る。同行者の朋友はそこからリタイヤする私に付き添ってくれて非常に申し訳ないことをした。リタイヤと言っても歩くすべてが観光地なので、それはそれでよかったのかもしれないが・・・。それにしても心配をかけて申し訳ない。
黄龍観光前、一人1本ずつ酸素缶をもらう。軽い高山病になりながらもどうにか歩いて下山する。ところが酸素缶の酸素がなくなり、集合場所にたどり着く途中で歩けなくなる。休憩しながらどうにか集合場所に到着する。しかしホテルに到着して宿泊する部屋に行くエレベーター前で気分が悪くなり、その日の夕食を断念し、すぐにベッドで休む。後でおかゆをもらって食べてその日は就寝。翌朝は元気を取り戻しホッとする。
それにしてもよく歩いた。山といっても道はすべて廊下のように木が張り巡らされた木道。登山靴を履きリュックを背負って山歩きの恰好で歩く。だが、現地の人はヒールのある靴を履いている人もいて、そのパワーに脱帽する。今の中国のパワーある現状が現地を旅行する中国の人々の姿にも現れている。
さらに街中に建つ高層ビル群の数の多さ。それに加え、今の建設ラッシュにもパワーを感じる。いつまで発展し続けるのだろうか。日本のようなバブルにならなければ良いが・・・。
10年ぶりとなる中国の旅も今回で10回目。そのうち成都は3回目。国土の広さが日本の24倍とあっては、10回行ったといっても行ったうちには入らないかもしれない。それくらい広くて大きい国である。
旅の初日、〇〇大学に勤務する夫妻と10年ぶりの再会を果たす。夜7時にホテルで会ったときはすでに夕飯を食べていた。だが、夫妻の車で街中にある四川名物「火鍋」料理に連れて行ってもらう。そこは高級なお店で夫妻は食事済みの私たちにもかかわらず、食べさせてあげようとの配慮から、鍋に入れるものをどんどん注文する。夕飯前でないのが残念!ちなみに飲むビールは常温ビール。冷たいものを口にしない中国を見る。ということはそのお店は国内の人たちだけが食事する高級料理店なのだろうか。
4人で会って食べていると、まるで広島にいるようで違和感がない。広島にいた頃、夫妻宅でChenさんの作ってくれる料理を何度かご馳走になった。
火鍋を食べる前、広島から持ってきたお土産を渡す。朋友は広島空港出発ロビーで買った日本酒、タバコ、口紅、もみじ饅頭他のお土産。私は模様入りの綿のストール、バウムクーヘン、チョコレート、ふりかけ等。どれも喜んでもらえたようで嬉しかった。
夫妻も私たちのためにお土産を持参していた。ところがあいにくまだその日は旅の初日。最後の日にまた同じホテルに泊まる。その日の再会を約束して・・・。
火鍋を食べた後、夫妻は大きなトヨタ車で成都市の街中をドライブに繰り出す。夜遅くてもそこは中国。人も車も多い。朋友は車を運転するが中国ではできないとしきりにぼやく。その意味もわかる。
何を見ても何をしても日本との規模が違いすぎる。その違いは、奥さんのNaさんから聞いた言葉にもある。その人は大学で生命化学分野の先生をしている。日本で博士号を取った才媛。大学院生を受け持っているがゼミ生は多いらしい。そのため一日の授業が朝、昼、晩の3回に分けてあるとか。朝8時から夜10時半までである。これを聞いてびっくり仰天。日本では考えられない。ゼミ生はNaさんだけが多いのではなく、学生の絶対数が多いらしい。
大学の先生の定年を聞くと女性55歳、男性60歳。日本とは主義主張の違う国である中国。だが、男女平等と思いきや、そういう面で男女差があるとは・・・。
中国最後の夜の5月4日は経済学者の夫が他大学へ出張講義。そのため奥さんとだけ再会する。私たちのためにお土産を持参してホテルで待ってくれていた。夕食後、ホテル内のラウンジで再会する。ホテルは成都のシェラトンホテル。今回の旅はシェラトンホテルの利用がほとんどだった。広島のシェラトンでの宿泊はないが食事で利用したことがある。全くその規模は比べられないほどの大きさで、成都のシェラトンは立派なホテルだった。
ちょうどその夜は有名な歌手である張学友のコンサートが隣のサッカー場で開催された。夕飯を外で食べてホテルへ帰る道中の混雑はもう大変。中国各地からファンが押し寄せるとあってものすごい人出だ。当然ホテルも関係者以外はシャットアウト体制。Naさんともコンサートが終わる夜10時前にホテルで別れた。タクシーもホテルに入られず、Naさんには気の毒だったが・・・。
ちなみに5日朝、現地ガイドに見せてもらった新聞『成都商報』によると張学友は香港の歌手で50歳。ジャッキー張(チャン)ともいう。下にYOU TUBEの動画を引用しよう。
歌神 6年四度 蓉城(成都の別称)20万歌迷追看
掌下8000万元票房(8000×10000×13.5=10億8千万円 1元=13.5円)
娘2人 3万人収容
と見出しにある。()は注。
(張学友は六年に4回の成都のコンサートで20万人のファンが見に追いかけ、10億8千万円の興行収入を司る)
Na、Chen夫妻から頂いた中国のお土産 |
Naさん、Chenさん、成都ではお世話になりました。楽しい時間を過ごさせていただきました。また、たくさんのお土産を頂き、ありがとうございました。今度は是非広島で会いましょう!いつの日かNaさんの故郷の昆明で会えるといいですね。
さらに空港への行き帰りを車に乗せてもらい、楽しい旅を同行した女朋友にも改めて感謝します!この反省会はまた近いうちにしましょう!Xiao Chi小姐非常感謝!
10年振りの中国へ旅して感じたことは、人々の服装、建物、物価の変化である。物価といってもお土産を買おうとして感じたこと。お茶を買おうとして手にするとなんと一箱が1万円もする。一般的には5、6千円。日本にお土産として買って帰って人にあげても誰もそんなに高いとは思わない・・・。またお土産を買う暇もないほどのスケジュールで、ガイドが移動するバスの車内で販売する始末。これにも驚く。
上海から日本へ帰る国際便の出発ロビーでやっと少しだけお土産を買った。
また自分自身の食べ物への嗜好の変化を感じた旅だった。10年前までは何でも見てやろう、何でも食べてみよう、で旅していた。それが、平常の食べ物が和食。それも魚中心の食生活のためか、何でも食べてみよう、ができなくなっている。これは非常に残念。以前のような旅への気持を取り戻せば貪欲になるのだろうか。
ともあれ、楽しい旅は無事終わった!
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