昨日は午前中、予定より1時間早めに大学へ着くように家を出る。シラバスに初日から教科書を持参のことと書いてあり、それをまじめに受けとめてしまった。教科書売り場はTELして聞いている。しかし、購入方法が以前と違っていた。
少ないレジに並んでいると男子学生が近づいてきた。まず、購入する教科書を申込書に記入し、それをもって別の場所に行く。必要なものを受け取るとレジで清算する。若者は親切にそう教えてくれた。
だが、その都度、列に並ばなくてはいけない。1時間早めに家を出てもあっという間に時間は過ぎる。どうにか教科書を手に入れた。その後、移動して昼食を取ろうとする。だが、学食の前のスペイン広場は昼休みと重なり、クラブ勧誘、演奏活動など学生で溢れかえっている。無理もない。教養課程の学生が集まるのだから。
昼食後、事務局へ行く。情報セキュリティ・コンプライアンスの講習を受ける書類をもらう。顔を出すだけで3人が聴いてくる。だが、どの人もわからず、ウロウロしている。来所する旨、TELがあったと告げると、他の人が来て先ほどの書類を渡される。
座学とオンラインネット講座で試験を受けることだった。パソコンに堪能でないと仕事のみならず、学ぶことも難しい時代になっている。下旬辺り授業とは別に大学へ出かけることになる。
JRに乗って大学へ向かう途中、頭をさまざまなことが過る。3年前まで、一コマの講義のときは母を一人家において出かけた。それもすべて自分のやりたいことのために・・・。思い出すたび自然と涙も出てくる。それも仕方なかった。何かに没頭したから母の介護もできたと自分に言い聞かせ・・・。
それに引き換え、今ではすべてが自分の時間。車窓から外の景色を眺め、何でもできる今の情況に感謝する。
初めての講義が始まった。教室を眺めると社会人の男性が1人いた。少し心強くなる。オリエンテーションというかイントロダクションの日。先生は簡単にスペイン語の辞書、それに付随すること、単位のこと、授業評価のことなど短時間で話される。単位は試験で出席日数は問わない。評価で「最優秀」もできていた。
その後、学生一人ずつになぜスペイン語を選択したかを尋ねる。それにはスペイン語は容易い、発音が楽、イタリア語がなかった、サッカーが好き、スペインが好き、友達が留学中、両親が仕事で行ったことがある、サグラダ・ファミリアが好き、中南米に行きたい、食事が美味、なんとなく習いたいなど。最後に先生は「〇〇さんはスペインへ行ったからですね」といわれ「はい」と返事。
その後は、1時間半の授業終了まで、スペイン語のアルファベットの読み方、簡単なスペイン語会話など習う。しっかり宿題もある。
講義を終えてフルートのレッスンのためバス、JR、バスと乗り継いで広島市内へ移動する。移動時間2時間弱。そのころには頭の中は空っぽになって気持いい。大学で学ぶ良さは没頭できることにある。フルートのレッスンでもそれは同じ。何かに没頭することはある面、幸せなことだ。何もすることがない人は不幸な人だと、何かで読んだことがあるように・・・。
フルートの次のレッスン曲はドビュッシーの「夢」。今年は没後150年でドビュッシー・イヤーとか。昨日のレッスン中、先生から「音色の追求」をすれば感情移入もできると聴く。いい音を出すように吹けば自然と感情も入るのだろう。
レッスン後、お昼を学食で軽く済ませたのでお腹がすいている。教室のあるビル近くで目に付いたレストランに入る。「昼ランチ」でなく「夜ランチ」とメニューにある。一人でレストランに入った。ランチとディナーの中間のようで、それを注文。前菜から始まってメインディッシュ、パン、デザート、コーヒーとある。お腹がすいてる割にはそれほど美味でない。とりあえず空腹を満たして広響の定期演奏会へ行く。食事に時間を取られ、開演15分前に到着。
昨夜の演奏では知人をはじめ、スペインへ一緒に行った合唱団の人や中国語で知り合った人の名前もプログラムで見つける。第九を思わせるダイナミックな演奏会は終わった。そしていろいろと没頭する長いー日も終わった!
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