2012年4月2日月曜日

カタクリの花を見に・・・

昨日からの気持いい天気に誘われ、急遽、今日は幼馴染とカタクリの花を見に行く。出かけた場所は広島県安芸高田市向原の「カタクリの里」。広島駅から芸備線に乗り換え1時間で向原駅に到着。初めて降車する駅だった。

駅員にカタクリの里までの道のりを聞くと徒歩で40分かかるという。手にするパンフ「広島さんぽ」では徒歩20分と書いてある。すると「30分くらいですかね」と駅員。幼馴染が「車窓から旗がなびいて見えた場所では?」と駅員に聞くと、やはりそこがカタクリの里だった。

そこまで一路向かって歩く。山陰に繋がる道路のためか行き交う車は猛スピードで通る。車の勢いに吹き飛ばされそう。吹く風も広島市内よりはかなり冷たい。

カタクリの里のカタクリの花(係りの人によると、ここでは”夢カタクリ”と名付けているという)
しばらく歩くと「農村交流館やすらぎ」に到着。公の施設なのか、係りの人はとても親切。そこで先ず食にありつく。そこでの本日のメニューはラーメンのみ。ラーメンを注文。その間も職員は次週から始まる桜祭りのパンフをもってきて話し始める。お客は少ない。ましてや、公共機関で来たと話すと驚くばかり。

カタクリの里はまだ花が咲いていないとか。その近くにある丸山公園のカタクリを見るようすすめる。だが、目的地はカタクリの里。食事を終えるとカタクリの里までまた歩きだす。相変わらず、行き交う車に吸い込まれそう。

しばらくすると、カタクリの里に到着。その付近では、茶店が出ていた。そこで「柚子味噌」、「ヨモギのあんこもち」、「奈良漬」を買う。途中、ヨモギもちを歩きながら食べる。美味だった!



カタクリの里のカタクリの花は山の陰になり、開花は遅れていると係りの人もいう。その人はカタクリの保存メンバーらしくいろいろと教えてくれる。20年位前から地区の若者によって保存に取り掛かったとか。カタクリの花の寿命は5日間。種で繁殖し、太陽が当たらないと花は咲かないという。

丸山公園内のカタクリ保存の看板
カタクリの里のカタクリの花を見終えると、丸山公園に移動。辺りには「つくし」が芽を出していた。思わず写真に収める。何年ぶり、何十年ぶりに見る「つくし」。しばし、道にしゃがんでそれをながめる。西洋タンポポ、日本タンポポも咲き乱れ・・・。

丸山公園は太陽もよくあたるのか開花しているカタクリも多い。しかし、カタクリの里よりも花丈が低い。それでも花の色は濃いピンクをしている。

そこにはいたるところに花をいたわる看板が立てかけてある。看板に書いてある言葉をカメラに収める。収めながら笑いが起こる。カタクリに成り代わって上手く表現していた。

2箇所のカタクリの花を見終える頃は日差しもまぶしくなり休憩場所を探す。ところがカフェらしきところが全くない。とりあえず向原駅まで歩くことにする。途中、町内の案内地図を見ると駅前にカフェがあった。そこでティータイム。お客は地元の人2名。その人たちが帰ると私たちだけになる。JRで広島まで帰る時間までかなりある。しばらくそこで休憩。経営者は田舎の人のためかとても優しい。みかんまでもらった。

それにしてもよく歩いた。向原も気に入った。また出かけたい町である。

カタクリの花といえば澤地久枝を思い出す。澤地は『道連れは好奇心』のなかで「もしもなんに対しても興味をもてなくなったら、時間があり、経済にゆとりがあっても、わたしはひょいと気軽に旅に出るだろうか。カタクリの開花を見たいという思いだけで出てゆく一人旅。旅のさきにはかならず未知の世界が待っている。そういうわたしの道連れは、好奇心。貪欲な好奇心がわたしの心を揺さぶり、ひょいと身軽に腰をあげさせる。」と書いている。

今日の道連れは幼馴染と「好奇心」。これからも澤地のように「好奇心」をもってどこへでも出かけよう。それが元気の素?

JRで広島駅に帰る。まだ太陽は燦燦と輝いている。このまま帰るのも・・・ということで新幹線口の「酔心」に入る。そこでビールで乾杯。喉が渇いていて・・・。幼馴染曰く。ここまで生きると女性2人ももう「おっさん」と。確かに・・・。かえりのJRに乗っている人は仕事帰り。2人はともに暇人。

どういっても来週から忙しくなる。今日はその前の少しばかりの気休め・・・。元気を出して頑張ろう!

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