2012年4月7日土曜日

世界の桃源郷?

春の嵐とまではいわないけれど、めまぐるしく天気が変わり、吹く風も冷たい。

それでも一度は自転車に乗って外に出る。スーパーから帰る途中、お寺の護寺会のお世話をしている人と出会う。先日スーパーで会った際、護寺会費を渡した。お世話をする人は旅行や山歩きをされている。先日、カタクリの花を見に行ったと話すと、その葉っぱをお浸しにすると美味と教えてもらう。もちろん、花の時期を過ぎた頃の葉っぱらしい。

先日、節分草を見逃したことも告げていた。すると、先ほど護寺会費の領収書と一緒に節分草の写真シールを郵便受けに入れておいたという。そのシールを見ると節分草は今年見逃したことが残念なほどかわいい花だった。手紙も添えられていて、「来年『節分草』に出会えるといいですネ」と書いてある。

先日会った際、誰故草の話もした。話をしたその日に、誰故草を見に行ったとか。護寺会のお世話をされているだけあって、今日会ったときには「節分草」のシールをお守り代わりにしてください、といわれてしまった。

今朝、地元紙を見ると、「日本人77人足止め」、「パキスタン暴動 軍用機での輸送を要請」と書いてある。記事の場所は世界の桃源郷といわれる「フンザ」。新聞によると「世界第2の高峰K2 を頂点に、カラコルム山脈などの7千~8千メートル級の山が連なるこの地域は景観が美しく、観光地として日本人旅行者の人気が高い。」とある。

パキスタンの首都イスラマバードからカラコルム・ハイウエイをはるばる行くとフンザに到着する。ハイウエイといっても日本のそれとは違い、断崖絶壁を走る道。その年、父を亡くしている。断崖を走る車窓から見る岩肌が仏像に見えて仕方がなかった。それは険しい道である。何年か前もNHKの取材クルーが命を落としている。

何ごとも艱難辛苦の果てに幸せがくるように、この旅は困難を極める。だが、ひとたびフンザに着いたならば雪山を頂くナンガバルバットが一面見渡せる。まさにそこは桃源郷。

世界情勢が落ち着かない今もフンザに出かける人がいるんだと改めて知る。

世界の桃源郷は世界の果てを思わせる。フンザまでの道のりは、何度も検問が待ち受ける。最初の頃、銃を持ってマイクロバスに乗り込み検閲する兵士(?)の姿を見たときとても怖かった。もう22年も前になる。それが、暴動に巻き込まれるとなるとその怖さも半端ではないだろう。

桃源郷といえば中国の雲南省にもある。先日『地球の歩き方』を読んでいると雲南省の新しい観光地として日本でも注目され始めているらしい。チベット族の住む香格里拉(Xiang ge li la)(旧名:中甸)は桃源郷のモデルといわれ、地名をシャングリラの中国読みにあててつけている。

この地域の近くまで近いうち旅をする。

日本にいればカタクリなどの「山野草」の話をしたり・・・となんと幸せなことだろう。桃源郷は世界の果てでなくても日本や身近なところにあるのかもしれない。

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