2012年1月12日木曜日

美術館へ行こう!

先ほど広島経済大学の特別講義を聞いて帰宅した。出かける時は日も燦燦と輝き、暖かい。ところが、講義終了時は、日差しもなく冬空だ。寒い!

今日の講演テーマは「理論から実践へ」。サブタイトルは「地域の文化力アップの動力たる美術館・博物館に」。講師は県立美術館長 越智裕二郎氏。来広前は、兵庫県立美術館長。財政難の時代、いかに美術館へ足を運んでもらうかが館長の役目だとか。そこには請われて広島に来た経緯があった。

美術館への来客数増加の鍵を握るのは「15歳までに美術館へ3回行くこと」にあるとか。そういう人は大人になると必ず美術館へ来ると館長は話す。それが美術館にとって大事な仕事であるらしい。

子供の頃、親から美術館へ連れて行ってもらったことはない。それも当然。広島県立美術館が開館したのは昭和43年。子供の頃に美術館はなかった…。

財政難の時代、20世紀最後の美術館としてコンクリートで重厚な前任の兵庫県立美術館があり、21世紀最初の美術館として金沢の美術館があるという。この金沢の美術館は金沢21世紀の奇跡といわれるとか。金沢40万市民に対して7年間で1000万人の集客数があったという。

またスペイン・バスク地方の美術館も年間300万人の集客数があり、まっすぐな柱が一つもないことで有名らしい。

このように、いかにして集客数を増やすか。広島の場合は1913年、浅野氏が縮景園に美術を寄贈して広島で最初の美術館になったとか。それは県立美術館に隣接している。この縮景園を観光付加価値として組んで地域経済へ寄与する。そして「美術館は地域や地域住民に支えられることが必要」であるという。それにより「『良き』美術館は、『良き』観衆が育てる」ことになる。

美術館といえば学芸員が浮かぶ。今日の講演者はその言葉にいつまでもなじめなかったという。学芸員の中でも美術品の貸し借りの権限を持つ人は「キュレーター」というらしい。この言葉、今日始めて知った。

学芸員と聞いて思い出す人がいる。社会人大学生時代、同じ学部にもう一人、社会人大学生がいた。その人は「学芸員」の資格を取ってアメリカの博物館でボランティアで勤めたいと話した。若い頃、東京の美術大学で美術を学んでいる。学部の教養課程のポスター論文発表(展開研究)で最優秀だった。さすがに…。

美術には疎い。それでもなるべく美術に触れようと思ったことがあった。県立美術館の友の会や国立民族学博物館機関誌「みんぱく」の友の会にも長く入会していた。それも時間に追われて不可能となり中断。

今は暇人である。これからはもっと美術館や博物館へ行こう!そして集客力アップに貢献しよう!?

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