朝早く宅急便が届く。送り主はいつも尊敬している福岡の人。年賀状に珍しい柑橘類を送ると書いてあった。届いた柑橘類は大きな晩白(バンペイ)柚子。こんなでっかい柚子を初めて見る。送られたダンボールの中には他にも京都や長野の名産など3種。それに便箋4枚に小さな文字で書かれた手紙とその人が柚子を持った元気そうな写真1枚。嬉しかった!本当に嬉しかった!
いただいた晩白柚子ほか |
その人とはシルクロード旅行の際、福岡発のツアーに親子3人で参加されていた。お父さん、お母さんとその息子さんである。そのご一家はおおらかな雰囲気の人たちだった。もう20年以上の付き合いになる。
いただいた手紙を読んでいると、だいぶ忘れていることもある。改めてこれまでのことをこの「お母さん」から教えてもらう。母のことも書いてある。
留守中に母と電話で話されていた。母はその人に「どこへでも行って来い」と話していたという。外国旅行で家にいなかった時のよう。他人に対して母はそのように話していたと改めて知る。
母はいつも「やりたいことをするように」と言っていた。じっとしていることを嫌った。どんな辺境の地でも行くことを止めなかった。「人生は一度きり」が口癖だった。今となってはそんな母に感謝!
そしてその考えを私も人に話していた。九州の「お母さん」がシルクロードに行った後、そこよりももっと先のホータン、カシュガル方面に行くかどうか迷われていた。その時、行くように背中を押したらしい。その方面に行った人はそんなにいない。行ってよかった、有難かったとその手紙に書いてある。たまには人に感謝されることをしていたんだと思うと嬉しい!
そしてシルクロードで私のとった行動も覚えておられた。ツアーの自由時間、中国語を少しばかり話せるのをいいことにして皆をその辺りの大学へ連れて行ったり、ハミウリを買ってあげたりしていたとか。なんといっても20年以上も前の話。その当時、中国に対してとても燃えていた。そういう行動を取っていた自分が今となってはなつかしい!
9年間、外国旅行と縁がなかった。その間、当然お土産も買っていない。それまでは外国へ行くたび、お土産を送ってたようでこれも我ながら驚く。スペインではお土産らしいものほとんど買ってきていない。当然送ってはいない。
今後、外国へ出かけるときは絵葉書を送って欲しいといわれた。そういえば、スペインでは誰にも絵葉書を送っていない。9年前まで、よく旅先から絵葉書を送っていた。次回からは書くようにしよう。楽しみにしていてくださる人がいるのなら…。
今朝、朝食も食べず、荷物を受け取ると「お母さん」にTELした。お元気そうな声だった。早口で高い声でしゃべる声が聴きにくそう。ゆっくりと話す。
長く母を介護していた。人が老いる姿をよく知っている。電話で話していて思わず年を重ねられたなあと感じる。近くだったら何か手助けできる…。
母がどうして亡くなったのか何度も聞かれた。またその当時を思い出す。1年前のことを…。
私のことをいつまでも若いと思っていてくださる。4月から新たなことを始めると話すと、それをして何の仕事に就くのかと聞かれる。これまでも仕事のためにモノ・コトを始めようと思ったことはない…。
親子ほど年の離れたその人は今も文を書いたり、俳句を作ったりされている。素晴らしい人。
その人の声で朝から励まされる。それを聞いて元気をもらう。今朝は昨日に続き、霙が降っているような寒い一日。そんな中、今年初めてプールに行く。1キロ泳ぎ、100メートル歩いた。
今日もまた、男の人から声をかけられる。「こんにちは」と。山歩きではすれ違う人と声を掛け合う。だがプールで?と思う。歩く人が2,3人。泳いでいるのは私1人。誰も泳いでいない。1人プールの真ん中で背泳ぎで泳ぐ。するとコースを少しばかり外れた。それを見ていた男の人がコースからずれていると笑って言う。やっぱり今日も歩く人は泳ぐモノを見ている。
歩く人は暇?何か言いたいのかもしれない。そして泳いだり、歩いたり交互にせよという。
泳ぎ終えると、今日もまた歩いた。1往復を終える頃、歩くコツがわかりだした。つま先で少し前かがみで歩くと足が楽に進む。本来の水中での正しい歩き方はどうなんだろう。誰かに聞いてみたい。
水泳の今年の課題はもっと早く泳げるようになること。それはもう無理かなあ…!?
晩白柚子のことで他にも書くことがあった。その柚子を「お母さん」が知るきっかけは、入院した際、妹さんからお見舞いでいただいたことにあるらしい。美味だったその柚子を自宅の庭に植えたいと思われた。出入りする植木業者を通して探し当て、熊本から3本取り寄せ植えられた。そのうち1本は枯れ、2本が実をつける。実をつけた22ヶの柚子を知り合いに配る。その1つが送られてきた。有難い!
味わっていただきます!そして、いつまでもお元気で!
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