昨日の昼下がり、フルートの先生たちが演奏するサロンコンサートに出かけた。
場所は繁華街にあり、夜になるとあたりいったいは飲み屋街になる。昨日は日曜日のお昼とあって人通りは少ない。
店の名は「爈談亭」。店主によるとその名のとおり囲炉裏を囲んで談話しながら飲み食べるところとか。店内は薄暗く、ひと昔前の田舎を思わせる。日曜祝日は文化活動の場として開放しているという。
会場は30数名がやっと入るほどの広さで、演奏者たちは聴衆の目の前で演奏する。フルートの先生たちのアンサンブルだが、そこはプロ。各種のフルートに加え、演奏された楽器は9種類とか。演奏される曲目もその場にふさわしく、くつろいでいた。ステージ衣装もアフリカかインドあたりの雰囲気を漂わせた民族衣装のよう。
演奏の始まる前、ふと思った。この店は以前来たことがあると。囲炉裏の雰囲気で思い出した。
今から10数年前、中国の内モンゴルに出かけた。関空からのツアーで広島からは4人参加した。我々と他の2人組がいた。関西からは初めてツアーに参加し、この旅に人生をかけていると話していた若い男性2人組がいた。
そのうちの若い1人の男性とあまり若くもない広島の我々4人の女性は旅が終わって広島のこの店で再会した。
人生をかけたといっていた彼は京都から1人広島で合流。京都にあるノーベル賞を受賞した会社に勤めている。当時彼は25歳位だった。若い彼は広島の4人の女性のうち1人を気に入っていた。そのた彼は広島にやってきた。
その後その人は広島から参加した女性とうまくいかず、岐阜から参加していた2人組のうちの1人と結婚する。それから何年経っただろう。なんと広島の女性はその後亡くなったと彼の奥さんからTELで聞いた。
彼は確かにその旅で人生をかけた。今では彼は2人の男児の父になっている。
店を思い出したものにパンフに掲載されている青竹に入れた地酒をみたことにもある。「珍しい!」と。
演奏会は終わった。まだ梅雨明けの太陽は燦燦と輝いている。いろんなことを思い出しながらデパートめぐりをして家路に着く。
ブログを書いていると郵便物が届いた。東京の日本特殊旅行からの葉書である。20年前に行ったパキスタン旅行を主催した会社からである。この旅行社だけは不思議と毎年暑中見舞いと年賀状を寄こしてくれる…。
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