月曜日の水泳を手始めに毎日、毎日暑い中ご苦労さんという1週間の締めくくりは広響定演である。
夕方出かけるまではおとなしくするつもりだった。ところが107歳の友人の母上の話をTELにて別の友人にすると話が聞きたいという。定演に行くまでの時間その友人と会って話をする。
話を聞いてもらう友人は107歳の人がどれくらかりんとうやラスクを食べるのか関心をもつ。すぐメールにて聞くと夜、返事が来た。かりんとうは毎日10本でラスクは端を取り除いたものを食べるという。それにしてもやはりすばらしい!聞いてもらった友人には明日知らせよう。
友人と別れ、定演に出かけた。演奏プログラムは下記のとおり。
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調(ピアノ独奏)
リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
指揮者は小林研一郎、ピアノは金子三勇士(みゆじ)でハンガリー人と日本人のハーフとか。ピアノの金子は若干21歳の音大生であり、国立、桐朋、洗足大学の教師もしている。
指揮者とピアノの人はともに初めて見る人。前半のピアノ独奏は「豪快」そのもの。何といっても今回は1番前の席のほぼ真ん中の席であったためか、演奏者もよくみえ強烈な音で響き寄せられる。
後半の「悲愴」は何といっても指揮者のパフォーマンスがすばらしい。指揮台でまるで一人が演技をしているようなしぐさに思え、しばし指揮ばかり目に付く。それはあるときはスキーのジャンプの選手のようであり、あるときはアーチェリーの選手、またあるときは競馬の騎手にも思える。
ひざを曲げて演奏するスタイルがそのように見えて仕方がなかった。
演奏後、指揮者はこれまで見たこともないほど一人ひとりの演奏者に向かっていって声をかける。結構な時間である。また花束を受け取ると後方の演奏者に向かってそれを投げる。後方の演奏者はうまくそれをキャッチする。それが終わると会場の聴衆に向かって話し始めた。これからやってくる8月6日に向けて広島を元気付け日本を元気付ける広響に応援を…とメツセージを送る。
それには「悲愴」はふさわしいらしく、また定演の指揮者でないからいえる言葉だろう。
指揮者の小林はなんと28年ぶりの広響のタクトを振ったとか。
指揮者にも色々なスタイルがある。それでも今日の小林のような精力的な指揮振りを見たのははじめてであった。みていて気持ちがいい。まるで舞台で一人演技する人のように…。相当なエネルギーを消費するだろうなあと思いながら会場を後にした。
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