2023年4月30日日曜日

徒労に終わる

 昨日の朝、 NTT西日本に電話してナンバーディスプレイを再申請しようとした。やっと電話が通じたとホッとしてオペレータと話す。こちらの情報を把握した挙句のことばが「契約されていません」。ああ、なんということか。先方曰く「どちらで電話の契約をされていますか?」との言葉にはっとする。電話はNTT西日本とばかり思っていた。そう聞かれて昨年9月にドコモ光に変更した、と。「ドコモ光のナンバーディスプレイは……」と問うと「ドコモ光へ問い合わせてください」と。ああ何と冷たい返事。

 ドコモ光へ電話するとそういった情報はないとのこと。朝から頑張って再申請を、と思ったことは徒労に終わった。

 気持ちを切り替えようとしたら友だちから「花は好き?」との電話がある。花の高原まで土日祝日だけ直通バスが走るとか。この話に飛びついたがバスの発車時刻が早い。これがネックになるがとりあえずGW期間中に友だちと会ってその切符を買うことにした。

 雨は一日中降り続く。友だちは前日の電話で旅行社からLINEが入り8日以降のPCR云々がなくなった、と報告してくれた。雨の中の買い物帰りの午後、PCRを受けなくてもいいのなら、と旅行社に電話して1泊2日の旅を申し込む。OKだった。なるべく気持ちは外へ外へ、を目標にして遊ぶ話に夢中になる。

 今朝のネットニュースによると広島県はマスク着用率が全国一位だそうだ。これに愛知県と岐阜県が続く。遊びに出かけるにも当然マスクは外せない。昨日申し込んだ旅行社もPCR云々はないがマスク着用は参加条件と話していた。ワクチン接種をしていないのでこの辺のことは肝に銘じて気を抜かないようにしなくてはいけない。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月29日土曜日

ナンバーディスプレイ

 「特殊詐欺の被害を抑えるため、NTT東日本とNTT西日本は、お年寄りがいる世帯の固定電話対策の強化に乗り出した」、との地元紙掲載がある。だいぶ前にもその報道がされたが問い合わせ電話番号は記されていなかった。ところが今朝は記されている。自分自身、まぎれもなくお年寄りだ。しかし、以前からナンバーディスプレイの料金を支払って特殊詐欺の被害に遭わないように対策を講じていた。今回、すでに申し込み済みであっても再度ディスプレイを申し出ねばならないとのこと。朝から電話をかけるも全く通じない。
 
 元来、急く性格なので何事もすぐに解決したい。が、電話は込み合って全く通じない。あきらめればいいものを何度か試みる。それにしても今朝の報道によると法人契約を除いた一般家庭の固定電話契約数約2千万のうちナンバーディスプレイを申し込んでいた契約数は約750万だとか。特殊詐欺の被害を見る度、なぜナンバーディスプレイにしないのか不思議だった。これを見て契約数の少なさに納得する。たった月に440円払えば済むことなのに。

 今回再度申し込みが完了すればこれから先は440円ほど電話料金が安くなる。と言っても固定電話を使うことはまったくないと言っていいほど使わなくなった。
 
 気分を変えるべく先日の尾道で写した花の写真をアップしよう。天寧寺から鉄道の下の地下道をくぐると大通りに出る。そこからJR尾道駅までの線路沿いの道に花壇がある。可愛い花が咲いていた。今日は雨!?

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!







2023年4月28日金曜日

 新緑萌える尾道へ行く

 前日までのお天気が一変した昨日、陽気に誘われて尾道へ出かける。前回の尾道は日本画教室から貸し切りバスを貸切って出かけた万葉集にちなんだ画家の作品展だった。今回は日本画家平松礼二展で場所は尾道市立美術館。この美術館は千光寺公園内にある。千光寺公園は以前、母と出かけた。その時はロープウエイで千光寺山山頂駅まで乗った。しかし、ここから千光寺までは歩いて下らねばならない。それよりも千光寺公園までのバス便があるはず、と思って調べると午前に1便あった。このバスは尾道駅11時40分発で15分くらい乗車すると千光寺公園に着く。着いたすぐ先に美術館がある。

 (自宅最寄りJR駅を9時前に乗車して……)、との予定だった。ところが駅に着くと貨物列車が最寄り駅を通過する際、異常な音に気づく。そのため列車は大幅な遅れだ。20数分後、遅れた列車が到着。しかしこの列車は糸崎まで行かず白市行。(何でもいいからとにかく列車に乗ろう)、と乗ったのはいいが乗り換えの糸崎駅までは乗車できない。仕方なく寺家駅で糸崎行きを待つ。これも遅れること20数分。朝から列車の遅れで大変だったが何とか尾道駅に到着。

 久しぶりの尾道駅は駅舎も新たになりその周辺も様変わりしていた。まずは観光案内所で千光寺公園行きのバスを確認する。5番乗り場だ。その時間まで40分ある。まだ11時前というのに朝から列車の遅れでバタバタしたのでお腹もすいてくる。まずは尾道駅そばにある尾道ラーメン「せと」でラーメンを食べる。表に「昼呑みできます」の看板がある。(どうかな)、と思ったが勇気を出して暖簾をくぐると感じのいいお店で旅行者も数人いた。久しぶりに食べるラーメンは美味。

 5番乗り場でバスを待つ。初夏を思わせる陽気で見上げた先に千光寺山が見える。バスを待つ人と話すと駅前までバスに乗って出て買い物を済ませてまたバスで帰るという。ベンチに新たな人が座った。話した人の知り合いらしく同じバスで千光寺山へ行くという。なんと御年90歳。

 千光寺公園バス停で降りると90歳の人も降車された。バス停から美術館まで歩きだすと辺り一面鮮やかなツツジが咲いている。90歳の人はこのツツジを見るのが目的らしくここでお互いわかれる。美術館までの道は山一面が新緑に萌えている。これほど美しい光景が見られるとは想像していなかったのでしばし見とれてしまう。

美術館へ向かう道から眺める
 尾道市立美術館の特別展である日本画家の平松礼二展。絵を見ていると点描写の絵がある。日本画にしては鮮やかな色彩の絵もある。今、点描写に凝っているので見とれて絵を見る。展示室の最後の部屋はまさに絶景ビューポイントで絵のような世界が広がっていた。
美術館のカフェ 猫のまち尾道らしくティースプーンもカフェの絵が……

 絵を見た後は美術館内にあるカフェに入る。館内のカフェはツアーだと時間もなくて入ることができない。その点、一人だとゆっくりできる。マドレーヌと珈琲のセットを注文。珈琲のスプーンは猫があしらってある。さすがに猫のまち尾道だ。とはいっても自分自身は猫は嫌いで犬が好き。ともあれ雰囲気のあるカフェでお店の人も感じがよかった。

 美術館を出ると同じ敷地内に小林和作の像がある。尾道と和作は切っても切れない人のようだ。

尾道市立美術館の外観 尾道市名誉市民の小林和作の像がある
 ここからロープウエイにも乗らず歩いて下山する。途中、出会った人に聞くと駐車場に向かう人たちだった。歩いて降りるにはレストラン横の道を、と教わる。どういっても最高に新緑がまぶしい。新緑萌える千光寺山を堪能して石段を下りて千光寺に向かう。坂のまち尾道だけあって平坦な道はほぼない。石段を下る。

新緑萌える千光寺公園

千光寺公園からふもとまで歩いて観光

新緑萌える千光寺公園
 途中にポンポン岩がある。道から岩を眺めていると置いてある鼓をポンポンたたいている人がいる。「音が出る?」、と問うとポンポンしないとか。最近のテレビでお笑いのアインシュタインが千光寺公園を訪れてポンポン岩をたたいていた。やはり音は響かないようだった。(私もやってみよう)、と岩に上がってポンポンたたくがいい音はしない。残念!
ポンポン岩(鼓岩)

千光寺公園から見える尾道市街
 石段をどんどん降りると千光寺に着いた。千光寺境内はお守りなどいろんなところで売っている。若い男女の聖地なのか平日にも関わらず観光客が多い。1つだけストラップの付いたお守りを買った。
千光寺境内
 千光寺へお参り後、石段を下っていると赤ちゃんを抱っこし、乳母車を抱えた家族と出くわす。(石段の道を乳母車を抱えて登る?)と思ったら自然と「頑張れ、頑張れ!」と声をかけた。しばしその家族と話をする。さらに石段を降りると天寧寺に着いた。誰もいない。境内の花に見とれていると人の気配がする。隣の墓地にお参りする人だ。話をすると旦那さんを69歳で7年前に亡くされていた。境内の花はこれから見ごろとなるのだろう。いくつか牡丹が咲いている。
天寧寺の牡丹
 天寧寺まで降りて鉄道線路下の地下道を抜けるとすぐに大通りに出た。千光寺公園から大通りまではずっと石段。先の赤ちゃんを連れた家族は下から千光寺まで石段を歩いて登ったのだろう。それにしても大変だ。大通りの線路沿いの歩道を尾道駅まで歩く。線路沿いの花壇は色とりどりの花が植えてある。どの花もよく手入れされてきれいに咲いていた。
千光寺公園を下って尾道駅までのバス通りに咲く紫蘭
 尾道駅に到着。途中、尾道の商店街に入ると人の気配がない。後で調べると木曜日は商店街の定休日のようだ。人もいないはずである。帰りのJRに乗る時刻までしばしカフェに入る。駅前は定休日もないのかお店は開いており観光客でにぎわっている。

 久しぶりに訪れた尾道。最高のお天気に恵まれてまばゆいばかりの新緑を目にした。さて次はどこへ!?

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月27日木曜日

班長

 新年度になって町内会の班長が交代した。我が班はたったの6戸。どの家も親の代から住んでいるので顔なじみだ。我が班は横に6軒並んで建つ。今年度はそのうちの真ん中の家が班長で92歳と84歳のご夫妻だ。旦那さんは税務署を退職後、税理士をされている。92歳にもかかわらず町内会費の集金や回覧板を持ってまわられる。90歳を過ぎておられるから班長はやめても、と思ったがこれも運動と思われるのか元気に活動されている。それにしてもお元気だ。

 数年前、家の近くにコンビニができた。コンビニが建つ前は昔からの借家が建っていた。が、借家はいつの間にか取り壊されて多くの住人もいなくなった。取り壊された一帯も以前は同じ班だった。20年余り前のことになる。当時は班の戸数も20軒余りあり、当番も大変だった。当時、母も80歳を過ぎており当番の時は母に代わって班長をした。そう思うと90歳を過ぎて元気に班長をされるのは素晴らしい。

 家の周りを見渡すと90歳過ぎの人が多い。それも女性が大半だ。平均寿命が90歳近くまでなっている。これから先もどんどん高齢者が増えてゆく!?

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月26日水曜日

スマホのMAP

   昨夜、Eテレでスマホ教室をやっていた。MAPの使い方だ。携帯の機種変更でスマホにかえたが、それまで全くスマホに触ったこともなかった。ただ、一人旅をするにはスマホがあると便利かも、との思いでドコモに出かけて機種変更した。変更後、一番困ったのが電話の受け方と切り方。どうやっても電話に出られない。2回目のドコモで試したり友だちを巻き込んで試すと何とか使えるようになった。それ以外は試行錯誤しながら使っている。

 もう7,8年前になるだろうか。スマホに似たタブレットを2年半使用したことがある。その時はスマホと同じやり方だが電話機能がなかった。それ以外はスマホと似ている。

 Eテレを見ていると20数年前に初めて手にしたパソコンを思いだした。それこそ当時のパソコン教室で使われていたものと同じ機種を購入した。そのため、テレビでその使い方を見てもすぐになじめた。というか、初めてパソコンを購入したときから設定はすべて自分でやった。今思うと当時の設定は今ほど楽ではなかったはず。それなのに同時に買ったプリンタや電話機もすべて自分で設定した。当時は結構自分で何でも設定できるとの自負があった。

 スマホの購入もドコモで購入時に教えてもらっただけであとは自分で触って使っている。昨夜のEテレのMAPも自分なりに使用していたが新たなことも知った。まだまだ分からないことだらけなので来週も見よう。

 司馬遼太郎記念館から「遼」が送られてきた。今年の2月に生誕百年を迎えた司馬遼太郎。「遼」を読んでいると是非とも司馬遼太郎記念館へと気が急く。いつか機会を見て東大阪の記念館を訪れよう。この中に館長の記事がある。記念館内は司馬宅もあるとか。生前の司馬宅を公開する案がある。しかし、その額が大きすぎる。今のところまだ計画中だそうだがだれかれと見に行かれる金額ではない。ちょっとこれはやりすぎ、と思うがここにはこれ以上書くのはやめよう。

 とはいえ、実際に執筆していた部屋はともかくとして記念館へは行ってみたい。その時はスマホのMAPを利用する!?

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月25日火曜日

500m泳ぐ

 新聞を見ると徹子の部屋に酒井和歌子が出ている。生憎、放送時刻はプールで泳いでいたのであとでTverで見る。徹子の部屋に出る高齢者の域に達した人は大概、骨折の話になる。昨日、徹子の部屋の酒井和歌子を見るとこの人も骨折したという。酒井は毎日、外へ出歩くタイプの人のようだ。が、軽いジョギングを、と始めたところ転んで左肩を骨折したという。

 母は88歳まで元気だったが骨折が原因で7年間のリハビリの末、亡くなった。その様子を見ているので「骨折」と聞くと「なぜ骨折?」と気になる。

 いくら元気であっても高齢者が怪我をするとそれがきっかけで寝たきりになることもある。親を介護してそれを目の当たりにしたので骨折だけは気をつけたい。と言っても誰も骨折しようとして骨折するのではない。どれだけ気をつけてもどうしようもないことが起きることもある。それを防ごうとジョギングを始めたことが骨折になる、なんと皮肉なことか。

 泳ぎに行っている。昨日も午後、自転車に乗ってプールへ出かけた。この頃は健康目的もあって泳いでいる。ところが道中、自転車でひっくり返ったら大けがをする。そうならないようにかなり神経をとがらせて自転車に乗る。プールに着くと数人が既に開館時刻を待っている。以前の顔見知りをもう誰も見かけない。コロナ禍の3年間でプールを利世するメンバーも変わったようだ。

 昨日は予定通り500m泳ぐ。10往復である。昨年はまったく泳いでいないので体がまだ水になれていないのかクロールで泳ぐとけっこうきつい。500mの大半を背泳ぎで泳いだ。背泳ぎで泳ぐのはいいのだがクロールと違って背泳ぎはスピードが出ない。そのため他の人に迷惑がかかる。迷惑をかけないようにと泳ぐ人がすくない浅い方のプールを利用する。が、浅い方はプールに来る人のたまり場になっている。プール会議なのか数人がけのびをする辺りでたむろしている。係が注意してくれれば、と思うが何も言えない。

 とりあえず人の少ない方を見計らって深い方や浅い方のプールを移動しつつ500m泳いだ。しばらくは10往復500mをノルマに泳ごう。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月24日月曜日

ホームコンサートを聴きに行く


 ホームコンサートを聴きに出かけた。コンサートの主宰者はハープとピアノを弾かれる。ゲストはソプラノ歌手。わざわざ福岡から日帰りで来広とか。会場に着くと既にいっぱいで座る余地がない。同時に会場に着いた人から声を掛けられる。1か月前に出かけたレクイエムコンサートで偶然隣席だった知り合いだ。まさかこんなところで出くわすとは、とびっくりする。

 というのもその人こそ車に乗って出かけようと誘ってくれた人だ。幸い、昨日は話す時間もなくて口にされなくて幸いだった。昨日のブログに書いた高齢者の運転をされるうちの一人だからである。

 音楽を聴きに行くと大概知り合いと出くわす。が、まさか個人宅のコンサートで出くわすとは驚き。「なぜここに?」とその人に聞くとゲストのソプラノ歌手が所属する合唱団の指揮者だそうだ。コンサートが終わって「合唱団から何人で来た?」と問うと9人とのこと。そう聴いて椅子に座れない人がいたほど多くの聴衆だったと。

 ホームコンサートの主宰者は若いころアイルランドへ留学し、ハープを学ばれている。このコンサートへは以前に所属していた合唱団の人に誘われて出かけたのが始まり。しかし、誘ってくれた人はその後はほとんど聞きに行かれない。誘われた側はいつの間にかコンサートの常連になった。

 コロナ禍になって人との会話が減っている。そう感じて家の中で大きな声を出して歌っている。歌う曲はスペイン語の「黒い瞳のNatalie」、「その名はフジヤマ」、英語の「ケ、セラ、セラ」、日本語の「帰れソレントへ」、中国語の「夜来香」などである。これらの曲は歌詞を原語で暗記して覚えた。だからというわけではないが忘れないように繰り返し歌っている。もう一曲「サマータイム」を覚えようとしているがまだ覚えていない。徐々に暗記して英語で歌えるように覚えよう。

 さて昨日のコンサート。皆で声を出して2曲歌った。昨日は外国人も聞きに来られていた。曲の合間にある英語の言葉が今でも実際に英語として使われているかを主宰者が英語でその人に問われた。その外国人は長く日本に住んでいるのでその英語の言葉の実態がわからないとか。英語でのやり取りを聞いていて英語を再度学習しよう、と思った。せめて英語歌詞でもいいので覚えよう。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月23日日曜日

高齢者街道まっしぐら

 周りを見渡すとどの人も高齢者街道をまっしぐらに突き進んでいる。いつもは会えない遠くの友だちから遊びに来るようにと誘われる。が、ここで問題発生。というのも友だちは体の不調を訴えてリハビリ中。それなのに遠くまで高速バスに乗って行き、合流した友だちの運転する車に乗るのは怖い。自分自身、車が運転できれば話は違ってくる。が、免許は持っていない。はっきりと車に乗るのが怖い、といえればいいのだがそれは失礼になる。

 ほかにも車で遊びに行こうと誘われることがある。これも困ったもの。何とかよい断り方はないものかとネットで検索するといい回答があった。「お互い高齢者だからこれからは公共交通機関に乗って行きましょう」と。これはいいアイデア、と思った。

 今朝、プールに通い始めた友だちから電話がある。最近、遠くの友だちを家に泊めたという。「なぜ?」と問うとと訪ねてきた友は足が悪くてツアーに参加できないため友だちの家で旅気分を味わったとか。やはり車を運転している人だそうだ。先の話をするとその友だちもあてはまるという。

 姉は何年か前、車の免許を返納している。運転していた人が車に乗れなくなると不便この上ないかもしれない。その辺りのことは免許を持たないものはわからない。が、連日メディアを賑わす高齢者の運転事故。これを目にするととてもじゃないが高齢者の車に乗る気がしない。幸い、どこへ行くのも公共交通機関を利用するので高齢者であっても若い頃とそれほど変化のない生活をしている。ましてや足や腰も痛くない。

 朝から電話で話した人はプールでの水中歩行がよほど気に入ったのか今朝もプールへ行くと張り切っている。ただ、おかしい話を聞いた。それは、先日プールの周りを歩いていた時のことらしい。壁にかけてある時計を見ながら歩いていたその時、プールへ落ちたという。これを聞いて長くプールで泳いでいるがプールに落ちた人の話を聞いたことがない。幸い友だちは浅い方のプールに落ちたので何の怪我もなくてよかったそうだ。とはいっても大きな音がしたに違いない。

 高齢者街道をまっしぐらに突き進んでいる。怪我無く無事に毎日を過ごせますように、と今日も願って。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月22日土曜日

往復はがきで応募

 今朝の地元紙に「ええかげん論」というタイトルの講演会の参加者募集案内がある。講演者を見るとその中に中島岳志の名がある。(これはどうしても聞きに行かなくてはいけない)、と思って往復はがきを探す。往復はがきを見るとはがきが50円の時代のものだ。この頃は往復はがきでの募集はほとんどなくなり大概はメールでの応募が多い。ところがメールのない時代は講演会といえば往復はがきで応募していた。というか、このごろはメディアが発達したためか以前のように頻繁に講演会が開催されない。

 ずいぶん前、文化講演会と銘打った講演会があり、著名な作家などの講演があった。瀬戸内晴美も五木寛之も何度か講演を聴いている。今日では講演会も会費制になり無料での講演会もなくなっている。そんな矢先の講演会だ。というか中島岳志は代金を払ってでも聞きに行きたい人だ。というのも母が亡くなった年の翌月、東日本大震災が発生した。その時の地元紙に震災で亡くされた人を悼む中島氏の記事掲載があった。それを読んだとき、震災ではないが親を亡くした悲しみに暮れる自分にとってその記事は心に沁みた。すぐに氏の勤務先である大学のメールアドレスを探してメールを送った。

 返信メールをすぐに頂いた。ありがたかったし嬉しかった。「亡くなった人は死者として我々と共に生きている」、というようなメールだった。当時は30代と思われるまだ若い氏のメールの言葉にどんなに励まされたことか。当時、中島氏は北海道大学に勤務されていた。当時の北海道大学には中島氏とは別に広島のアジア塾でお世話になったこれまた若い先生も赴任されていた。アジア塾生4人は北海道大学を訪問したこともある。今は共に北海道大学を離れ、中島氏は東京の大学に、もう一人の先生は大阪の大学に勤めておられる。

 今日はこの講演会に応募の往復はがきを1枚書いた。応募者が多いと思われるので応募締め切り日まであと2枚くらい書いて応募しよう。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月21日金曜日

自分の意に沿わないことはしない!

 明日予定していたバスツアーは催行人員に満たず5月中旬に変更された。ところが送付された書類を見るとPCR検査が必要とある。来月7日で県の無料PCR検査は終わる。旅の3日前にPCRを受けるとなると検査は終了後になる。終了後はどこで検査を受ける?ましてや検査を受けるにもこれからは自己負担だ。旅行社のHPには5月8日以降はワクチン云々がなくなる旨の記載がある。しかし、そのなかに時によってはワクチン云々も求められる、との注意書きもある。ということは来月8日以降も場合によってはワクチン接種やPCR検査の陰性証明が必要になるということだ。

 そこまでしてバスツアーに参加することはない、と思って書類が届いた時点でキャンセルした。旅行社はもう少し先までキャンセルを、という。先延ばしにしていてはキャンセル料がかかる。今朝の地元紙を見るとその日帰り旅の募集がある。もしかして同じようにキャンセルをした人が出たのかもしれない。

 話は変わって奈良の旅でいろいろと感じたことがある。今となれば相当、心に負担を負っていたようだ。どういっても自由気ままに過ごしている。それが人と、それも体の自由が利かない人たちと、また生活リズムが違う人たちとの旅が自分にとって我慢の連続で相当無理だった気がする。昨年の10月くらいから再開した一人旅。その矢先に人と連れ立って出かけた奈良だった。人も長く生きていると人格ができ上る。そのあたりのことはわかっていたはずなのに一緒に出かけた自分が悪い。心に負担となるようなことは体にとってかなりのストレスになる。

 体にとって一番よくないのがストレス。今となればそこまで情けなく思わなくても、と思う。が、旅行中は自分を抑えて相手に合せていたに違いない。これからはナニゴトも自分の意に沿わないことはしない!肝に銘じて!

 今日も昨日と同じくらい暑くなりそうだ。最高気温は4月なのになんと26度。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月20日木曜日

クオカード購入

 考えた挙句、お礼としてクオカードを贈ろうと思いつく。コンビニに行ってクオカードを買う際、クレジットカードで決済を、と思った。ところがお店の人曰く「クレジットでは買えません。現金でお願いします」と。あいにく現金は1万円しか持ち合わせていない。買いたいクオカードの金額は2万円だ。

 クオカードそのものをほとんど利用したことがない。お店の人は挙動不審な高齢者が詐欺にあっているのかもしれないと察して「何に利用されますか」と聞いてくる。「お礼として贈る」というと納得してくれた。そして持ち合わせ金額の1万円でクオカードを購入。お店の人はそれを奥から出してもってきてくれた。それでも不審に思われたのか「これでいいですか。わからないことはありませんか」という。

 高齢者になると予期せぬことが起こりうる。どういってもこれから先の毎日が未知との遭遇、と何かに書いてあった。今のところ未知との遭遇も何とかクリアできているがそのうち思いもよらぬことが起きるかもしれない。だからといってそれを心配するのもどうかなと思ったり。その時はその時、と思って毎日を楽しく送るほうが幸せかもしれない。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月19日水曜日

塔婆

 母の月命日の昨日、お墓参りをする。墓地までの道は急な登りの坂道がある。その道を通る度、その日の元気さがわかる。コロナの全盛時、かなりの運動不足だったのか途中で一呼吸して墓地まで歩いた。ところが、このごろはその時よりもかなり動いているお陰で楽に歩ける。墓地に着くと4本の塔婆が倒れている。うち1本は上から30㎝くらいのところが折れ曲がっている。去年の塔婆だ。

 塔婆は以前、春のお彼岸、お盆、秋のお彼岸と年に2本ずつ計6本お願いしていた。それを徐々に減らして今はお盆だけ1本に変更した。それでも古い塔婆をお寺へもっていくのをためらう。昨日は折れ曲がった塔婆のほかにもう1本を加えて2本お寺に持参する。その際 護持会費も持参した。護持会費は郵便振り込みだが今年になっていつも行くスーパーのATMがなくなった。塔婆を返しに行くついでにお寺で護持会費をお願いするとOKだった。

 久しぶりにお上人の奥さんに会って話をすると前のお上人夫妻は96歳と95歳でお元気らしい。お坊さんは長生き!?

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月18日火曜日

プールの効用

 水泳再開後の昨日、2度目となるプールで泳ぐ。泳ぎ始めは水中歩行の人ばかりで誰も泳いでいなかった。気分良くして泳いでいるといつの間にか3人増えている。前回は300m泳いで泳ぎをやめた。今回は8往復、400m泳いで泳ぎ終える。300mは6往復。それがたった2往復増やしただけなのにくたびれているのか8往復で泳ぐのをやめた。次回からは10往復、500m泳ごう。

 ランチを共にする友だちは最近、プールに通い始めたという。「なぜ?」と問うと医師からプールで歩くように勧められたとか。プールに行っていると聞いたとき、プールで泳いでいた話をしたので、プールに行きだしたのだとばかり思っていた。そしたら医師から運動をすすめられてプールで水中歩行をはじめたという。友だちは運動が好きそうに見える。が、本人曰く「運動は嫌い」と。膝が痛いらしく週2回水中歩行にプールへ行くと張り切っている。

 「その後の体の調子はどう?」と友だちに問うとプールで歩き出して体が軽くなったと話す。近所の人は80代半ばに医者から膝の手術をすすめられたそうだ。ところが、プールで3か月間歩いたところ手術をしなくてもよくなったと喜んでおられた。今は90代になられたがお元気に歩いておられる。

 コロナ禍の真っただ中の頃、もう水泳も旅も自分が生きている間は無理かもしれないと思ったこともあった。しかし、水泳は再開できた。もう少しすれば旅も自由に行けそうだ。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月17日月曜日

鶏のムネ肉

 ネット記事で骨に良い食事の動画を見た。食べ物として5点あげている。まず鶏のムネ肉。順位は違うがブロッコリー、鮭、納豆があった。もう1点は忘れたがたぶん乳製品だった気がする。このうち大半は食べているがただ、鶏のムネ肉ではなくモモ肉を食べている。ムネ肉とモモ肉の違いを調べるとたんぱく質の量に違いがあった。

 それぞれの100gあたりのたんぱく質は鶏ムネ肉21.3g、モモ肉は16.6gとムネ肉の方が多い。骨は筋肉と大いに関係があり、たんぱく質は筋肉や血液の材料となる重要な栄養素だ。全くと言っていいほどムネ肉は食べていなかったがこれからはモモばかりでなくムネ肉も食べよう。

 どういっても自分で食事を作り始めたのは親の介護がはじまって以後のことである。急遽、にわか主婦(?)となったので主婦の大先輩の妹から鶏肉はムネでなくモモを買うようにと教わった。価格としてはムネの方がモモよりも格段に安い。なぜモモ肉かは忘れてしまったが多分母が食べやすいのがムネでなくモモだったのかもしれない。

 鶏肉以外の4点はほぼ毎日食している。特にブロッコリーは今年になってからネット動画へのアップが多い。食べ方としてはブロッコリーを小分けしてそれを蒸す。これをカニカマとマヨネーズ、そして少しポン酢を垂らしていただく。これが一番簡単で美味しい。これにトマトを添えると見た目も鮮やかで美味しく見える。

 今のところ足腰は丈夫で元気だ。ところが周りを見ると足腰が悪い人が多い。その意味でも体にいい食事をとりたい。そして元気は運動やストレスも関係する。運動は4月になって以降、プールで泳ぎを再開した。再開といってもまだ1度しか泳いでいないが今日、泳ぎに行く予定。

 泳ぎは40年くらい前、人に強引にすすめられてプールに行った。それがいつの間にか泳げるようになりたい気持ちに変わる。泳げるようになるとプールに行くのが楽しくなった。その頃は健康がどうじゃ、元気がどうじゃと思って泳いだことはない。ただ泳げる嬉しさが勝っていた。いつしか年も取り、健康面も意識し始める。その矢先のコロナ禍だ。まだまだコロナは油断できないがそれでも少しは落ち着いてきた。コロナ禍でいえばあともう少しで海外旅行も再開できそうだ。昨日の地元紙の台湾旅行募集にワクチン未接種者も何も関係なく旅行に参加できるとか。もうしばらく様子を見よう。それが叶えられれば本来の自分を取り戻せる。それまで泳いで元気を維持しよう。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月16日日曜日

牡丹

縮景園の牡丹


 おととい出かけた縮景園の牡丹は見事に咲いていた。牡丹の花はそれぞれ傘でおおわれて姿を隠している。色とりどりの傘を見て何が、と近づくと牡丹だった。この他にも牡丹は沢山咲いている。

 昨日は日本画教室の日。先週、教室を休んで奈良へ行った。休みの人は他にもいて教室にいた午前と午後の生徒さんでお花見をしたという。お花見の場所は教室でお花見弁当を買ってきての楽しい教室だったとか。その後に絵を描いたそうだ。

 2,3週間休んでいた人も昨日は出席して賑やかな教室になる。相変わらず大木を描いているが久しぶりに人がそろうと話も弾む。話の続きは教室が終わってからのカフェでも続く。和気あいあいと皆で話すのも楽しいひと時だ。

 今朝は久々に晴れている。雨上がりの狭い庭は勢いよく草がはびこる。2,3日、ひどかった黄砂は今日は如何に!?

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月15日土曜日

展覧会巡り

 心に突き刺さった棘は有り難いメールと電話のお陰で取れました。ありがとうございます。気分を一新して頑張ります!

 春の日本画展が八丁堀にある某金融機関ギャラリーで始まっている。昨日、県立美術館で開催中の広島県日本画協会展を見に行く前に、ギャラリーに立ち寄る。いつもながら日本の著名な日本画家の作品が展示されている。絵を堪能後、県立美術館へ歩いて移動する。県内の日本画の先生方の絵が並ぶ。習っている先生の絵がない、と思った。プログラムを見ると掲載がある。何と入り口正面の柱に展示されている。いつもの道の絵ではなく、たくさんの紫陽花が描かれている。

 絵を堪能後、足も疲れてきたのでチラシなどの展示コーナーの椅子に座っていると声を掛けられる。習っている絵の先生だ。3階のカフェで一緒にお昼を食べる。先生の絵が判らなかった、と話すとほかの人たちからも言われたと話される。食事中、3階の特別展で開催中の「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」を見るようにと促される。チケットを購入する際、隣接の縮景園の入園券を貰おうとすると高齢者の証明になるモノを持っていない。顔や姿でどう見ても高齢者なのにここは証明書が必要とのこと。何でも年齢を確認できればいいという。仕方なく、以前、ICOCAで働いてもいないのに通勤定期を買って習いものに出かけていた。それを見せると古い定期券にもかかわらず入園券をくれた。

 川瀬巴水は風景などの木版画家である。洋画から日本画に転向した人らしく旅した風景の作品が満載だった。一日に3つの展覧会を見ると草臥れる。椅子に座って休憩しながら絵を見る。そして縮景園に入る。最近、県立美術館や街中へ出る度、縮景園に立ち寄ることが多くなった。四季折々の花々が見られるからである。今は牡丹の時季らしく大きな花をつけていた。

 園内を歩いていると外国人の団体に出会う。最後尾にいた年老いた人に英語でどこから、と聞くとオーストラリアからだった。奈良の電車で移動中、生まれて1年も満たない金髪の可愛い男児を連れた夫婦にどこから、と英語で聞いた時もオーストラリアだった。金髪の赤ちゃんを見た時、まるでお人形のように思えるほどかわいかった。もしかして近くでこれほどの可愛い金髪の赤ちゃんを見たのは初めてだったかもしれない。

 日本では草のように思える花を外国の人は写真に撮っている。その光景を見て外国に出かけて何でもかんでも写真に写すのと同じことかもしれないと思ったり。

 縮景園を後にして広島駅まで歩いて蔦屋家電に入る。広島駅界隈は大規模工事中でバリケードが張り巡らされてすぐにわかる蔦屋家電が判らない。観光客らしき男女に尋ねると得意気に「この道を行けばありますよ」「突き当りですよ」と若者が言う。地元民としては得意に話す若者が滑稽に思えた。連れの彼女に自慢する風に思えた。

 蔦屋に入るのは久しぶり。中は薄暗い。どこに何が売っているのかさっぱりわからず店員を探すが見えない。やっと見つけた人に聞くも売り場が判らないらしく男性店員に聞いている。目的はパソコンとルータをつなぐLANケーブル。使用中のLANケーブルの爪がすぐとれる。またケーブルの線が硬い。もっと柔らかくて丈夫なものがあるはずと思っていたらあった。買ったケーブルの袋を見ると「ツメが折れない ツメ折れ防止カバー やわらか素材」と欲しかったものだった。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月14日金曜日

心に棘が突き刺さる

 先日の旅で心に棘が突き刺さった。よほど頭にあったのかその後に親切にされた人の言葉に思わず涙があふれた。大概のことは聞き流すほうだ。しかし、生まれてから今日まで視力がよくない。裸眼で0.3。眼の病気をしたため眼鏡で矯正してもそれほど良くならない。が、コンタクトだと車の免許がやっと、というくらいの視力だ。それでも毎日の生活にそれほど困ることはない。また視神経はとてもきれい、と眼科で言われている。

 ヒトにはそれぞれ言われたくない弱点がある。自分自身は自分から目が悪いと言っても人様から「目が見えない」、と言われたくない。何十年も生きてきて旅の疲れもあったのか言われた言葉が心に突き刺さった。聞き流せばいいのにこだわる。電車で移動中、よほど浮かぬ顔をしていたのか隣の若い女性に声をかけると親切に応対してくれた。それも行動で。涙を流すほうではないのに一粒流れるともうあふれ出す。言われた言葉がよほど悔しかったのだろう。

 もういい加減に人の言葉に惑わされないように、と思うがまだまだ人間ができていない。チャンドラーの言葉を思い出す。「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」。何が弱いと言っても人の親切が一番弱い。頑張れ!

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月13日木曜日

奈良への旅

 2023年4月8日(土)から4月10日(月)まで奈良へ出かけた。今回はツアーでなく米子の友だち姉妹との3人旅である。米子の友だちとは今から33年前に出かけたパキスタンの旅で知り合った。それ以降、米子や広島で何度か会っている。

 旅の計画は友だちに任せた。というのも友だちは旅なれていて奈良へは何度も出かけている。個人的には吉野山にある金峯山寺の桜を愛でることにあった。そのため吉野は必須の条件であとは友だちに任せた。スケジュールはさすがに旅好き、を思わせるほどの良さだった。ただ初日に奈良駅で合流した際の友だちの姿を見てびっくりする。シルバーカーを押している。また友だちの妹さんも足の具合がよくないという。一抹の不安を抱きながら旅をする。

 2023年4月8日(土)
 
 広島駅9時43分発ののぞみに乗車。新大阪へは11時4分着。ここから「おおさか東線」に乗り換えて11時22発の直通快速に乗車、JR奈良駅に向かう。新大阪で迷うことなく乗車して5分遅れでJR奈良駅に着いた。友だちの姿がないので用を足して戻ると友だちと無事合流。友だちは米子在住で7時台の高速バスで難波まで乗り、そこから電車で奈良駅に到着。合流時は12時半。奈良駅でお昼を食べる。この時、米子の友だちから肉類、卵、牛乳は食べないと聞いた。まるでビーガン、と思ったらそれに近い生活だそうだ。

 この日は夜に新薬師寺のお松明を見るのが主な予定。それまでまずは泊まるホテルに荷物を預けに行く。ホテルはリガーレ春日野。奈良駅の案内所で「奈良公園・西の京 世界遺産!Day Pass」を当日と翌日分それぞれ購入。1日乗り放題で500円。これを首にかけてバスに乗車すればその都度料金を支払わなくて済む。2日とも何度も利用でき、お得感満載の切符だ。

奈良公園・西の京 世界遺産!Day Pass
 JR奈良駅バス停から近鉄奈良駅バス停までバスに乗車。ここで乗り換えてホテルに到着。チェックインまで時間があるので荷物を預ける。その後、またバスに乗って新薬師寺に向かう。お松明は5時からだが7時から本格的なお松明になる。到着すると早くも席を確保する多くの人がいる。予定では新薬師寺そばの入江泰吉記念奈良市写真美術館へ行く予定だったが閉館が迫っていてあきらめる。

 日も落ちて辺りが暗くなる。お松明が始まった。席を陣取っていた人も総立ちになり後ろにいては見られない。カメラを片手に遠くから見ていると近くの人が入って見るようにと言ってくれる。お陰で写真に写せた。修二会(お松明)の後だけ堂内を見学できるという。堂内には国宝の仏像が12体安置されているとか。それらは薬師如来像を囲むように安置されている。が、人が多くてゆっくり仏像を見られない。また堂内はカメラで写せなかった。が、後で外から写した写真を見ると堂内の仏像の一部が写っていた。
燃え盛る松明を肩にかけて本堂の周りを歩く



燃え盛る松明

お松明の残り火
 修二会(お松明)が終わると堂内に入る人や地に落ちた松明の灰(?)を拾う人でごった返す。何も知らずに参加したので地面を探す人に声をかけると燃えカスを拾うと病気が治るとか。この夜は割と寒かった。お松明の残り火を囲んで温まる人もいる。

 暗い夜道をバス停まで歩いていると声を掛けられる。お松明の写真がうまく取れているといいが、と話した人は東岡山から来た観光客だ。中学の修学旅行で奈良に来て以来、奈良に魅せられたという。カメラの三脚を持っての参拝だった。

 バスで近鉄奈良駅に向かう。ここでイタリアンの夕飯を食べる。時刻は夜9時過ぎと遅い夕飯だ。ホテルまではタクシーで帰る。が、タクシー乗り場にタクシーは来ない。体も冷えてくる。かなりタクシーを待ってやっとホテルに到着。友だちはホテルに入ると2時間、バタンキュウーと寝たそうだ。草臥れたのだろう。シルバーカーに。万歩計は6505歩。

 2023年4月9日(日)
 
 ホテルリガーレ春日野の朝食は豪華だった。泊まる前からこのホテルの朝食がいい、と友だちは話していたが本当にそうだった。ホテルでチェックアウト後、次のホテルへ荷物を預けるために!Day Passを利用して移動する。ホテルは東横イン新大宮。このホテルは近鉄電車の新大宮駅そばにある。しかし、バスの利用だと電車と違ってかなり歩いた。ホテルに荷物を預けて佐保川土手にある奈良県立図書情報館に行く予定だった。が、桜はどこも散っている。行くのはやめて次の予定のあしびの郷でのお昼までを近鉄奈良駅界隈で過ごす。

 界隈にはお寺が並ぶ。初めに率川神社(いさがわじんじゃ)とも言われる子守明神に参る。境内にあまり人気がなく、神社の奥へは入られない。子守明神に参拝する。
率川神社(いさがわじんじゃ)子守明神
 次は傳香寺に参る。境内の掲示板を見ると傳香寺の散り椿は「天正一三年(一五八五)筒井順慶法印の菩提を弔う為建立された伝香寺本堂(重文)前に母芳秀尼公が供えたと伝えられる。東大寺のりこぼし椿・百毫寺五色椿と共に奈良三大椿という。この椿は桜の如く散ることからそのいさぎよさを称して武士(もののふ)椿と別名される」とある。最近椿にハマっている。椿の時季は過ぎていたがそれでも少しだけ咲いていた。奥に入ると藤が満開だった。

傳香寺の散り椿

傳香寺の藤棚
 近鉄やJRの奈良駅に近いこの界隈は世界遺産が多い。元興寺は中に入らず外から屋根瓦を見学。かなり歩いたので疲れてくる。元興寺辺りは「ならまち」で格子の家が立ち並ぶ。そんな中にあしびの郷がある。ここでお漬物御膳をいただく。お昼の定食はこのほかにも1つあるだけ。午後2時というのにお店のお客は多く蔵を改造したと思われる雰囲気のある部屋でお昼をいただく。@¥1600。お漬物御膳はお漬物ばかり、と思ったら違っていた。というのも家でも外でも漬物はほとんど食べないのでどうかなと思ったら、お漬物がついている日本料理だった。あしびの郷の後、春鹿で試飲を予定していた。ところが観光客でごった返しているのであきらめる。

 かなり歩き草臥れて早めにホテルへ戻る。友だちはシルバーカーを押しての観光だ。かなり草臥れ果てたようでホテルに着くと3時間くらいお昼寝time。この夜も夕飯は遅い。友だちがお昼寝(?)から目を覚ますと8時半ころから近くの中華料理店へ行く。この日の宿泊代は宿のポイントがたまっているとのことで私のシングル部屋をそれに充当してもらった。タダで泊まるのは悪いのでその代わりに夕飯をご馳走する。出かけた中華料理店はホテルに入っているのでかなりいいお店だ。3人で11000円。久々に雰囲気のある中華料理店でいただいた。万歩計は10482歩。

 2023年4月10日(月)

 今回の旅の一番の目的地である吉野。人の言葉に流される方だ。が、友だちの動きについているといつまで経っても吉野へ到着しそうにない。スマホで吉野までの電車の時刻を調べて友だちに見せるもはっきりしない。ここは強引に、と思って話を進めるとやっと動いてくれた。近鉄新大宮駅から吉野まで乗車するが途中の駅で乗り換える。乗り換えもシルバーカー利用なのでスムーズにはいかない。エレベータを探しながらの乗り換えだ。乗り換えの電車に間に合わない、と思ったら5分遅れで到着した。何とか間に合う。電車内で吉野駅にタクシーの有無を車掌に聞くと常駐してないとか。駅でタクシー会社を聞くとコピーの紙を渡される。電話してタクシーを呼ぶも2,3時間待ちという。あきらめて吉野山までケーブルカーに乗る。ところが乗ろうとするも乗り場まで十数段の階段がある。シルバーカーを手助けしながら階段を上る。これは大変。横にスロープがあれば、と思った。帰りのケーブルカーも階段がある。周りを見渡すと足が悪い人を見かけない。それもそのはずである。ここは吉野山、山である。ただ車いすとベビーカーを1人ずつ見かけた。他に旅行者が引くカートを何人か見かけた。が、大半は当然リュック姿である。

 ケーブルカーを降りると吉野山だ。今年は全国的に桜の開花が早く、あいにく吉野山の桜も散っていた。「また見に来いよ!」と言われている気がしてくる。吉野山に11時半ごろ到着。人の動きに連れられて歩くと金峯山寺に着いた。緩やかな登りの坂道を歩くのだが、ここでもシルバーカーを押して歩くのは大変のようだ。とくに金峯山寺蔵王堂辺りは砂利道でシルバーカーを介助しながらになる。それでも何とかお寺に到着。

 この時季、金峯山寺秘仏御本尊特別御開帳がされている。拝観券(@¥1600)を購入時、券とともにお守りをいただく。また拝観時、靴を脱ぐと靴入れの袋を渡される。この袋は金峯山寺の記念として利用しよう。拝観していると途中で動きが止まる。なぜ?と思って前の人に聞くと秘仏の前に個室が何部屋かあり、そこに入って仏像を眺めるという。それにしても変な眺め方、と思っていた。その部屋に入り仏像を見上げる。そして部屋を出ると何やら書いてある。この小部屋は懺悔室とある。(何を懺悔する?)と後で思ったほどだが何か嫌な気持ちになった。

 午後1時から餅つき大会があり、そのお餅をきな粉餅にして配るという。お餅は杵でつくのではなく棒のようなものを数人が持ってつくという。人も混んできた。餅つきを見ようとすると「ここからは結界です」と女の山伏がいうので雰囲気だけを味わってその場を去る。ケーブルカー乗り場の吉野山駅までの途中にあるお店で葛入りのにゅう麺と柿の葉寿司のセットを食べる。この時刻はすでに2時近い。お店から見る景色は桜が咲いていれば最高の眺めに違いない。

吉野山駅ケーブル乗り場

黒門
 国宝の仁王門はただいま修理中で建物全体にホロが被せてあった。2028年の完成までは大分先だがその費用、なんと約20億円とか。
金峯山寺(蔵王堂)

金峯山寺秘仏御本尊特別御開帳拝券とともにもらったお守り

 先月まで歯科通いの日々だった。観光中、歯の関屋地蔵菩薩が目に入る。眼は一畑薬師などあるが歯の神様はめずらしい。一人急いでお参りする。どこが悪いといっても歯だけは生え変わらないので大事にしたい。
 
歯の関屋地蔵菩薩

すこしだけ桜が残っていた

ここにも少しだけ桜が咲いていた
桜の終わった吉野山

大きな椿の木

吉野山を見渡す
 この日の万歩計は8828歩。3日間の奈良の旅。よく歩いた。またいつか吉野へ行こう。吉野から近鉄特急に乗って大阪阿部野橋駅まで乗車。そこで友だち姉妹と別れて大阪駅経由新大阪からおとなび利用で広島に帰る。友だちは阿部野橋でもう1泊して文楽を見るという。

 今回の旅は友だちがシルバーカー利用にもかかわらず何とか無事旅をした。足を悪くした友だちはさぞかし疲れたに違いない。それでも外に出ようという気になるのは立派だ。いつの日か足もよくなってまたいつもの旅が始まるかもしれない。ともあれ何がどうと言ってもここまで生きてくれば誰も皆、元気が一番。元気であれば愉しみもついてくる。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月12日水曜日

シクラメン

満開のシクラメン
 冬から早春に咲くシクラメン。我が家のシクラメンは今が盛りとばかりに満開だ。生協の店頭で昨年末に黒いポットに入ったシクラメンを買った。それを鉢に植え替える。今年になって蕾が出て花が咲き始めた。蕾もどんどん増えて花が咲く。これで花の時季を終えるのかもしれない。

 シクラメンは多年草なので来年も咲く!?何度かシクラメンの鉢植えを買ったがいつもその年で駄目になった。さてこのシクラメンは如何に!?とはいいつつもしばらくはまだ花が楽しめそうだ。

 先日は同じく生協の店頭にあったラナンキュラスを買った。これもポットに入っていたが、すぐに地に植え替えた。雨上がりの今朝、ラナンキュラスを見るといくつか花が咲いている。これもしばらくは咲きそうだ。

 奈良の旅で草臥れたのか昨夜は夜9時に寝る。何と今朝の起床は8時半と12時間近く寝ていた。睡眠不足が一番の致命傷なのでよく寝た朝はすこぶる元気。そして気分も爽快。3日間の旅だったので自分のリズムを取り戻すのにあと1日くらいかかりそうだ。というのも、3日目の吉野山へは自分の旅の全財産のリュックを背負ってショルダーを肩にかけて歩いた。それだけでも大変なのに友だちのシルバカーの補助が加わる。とはいってもシルバカーを利用する友だち本人はもっと草臥れ果てているにちがいない。

 友だちは奈良の旅に出かける数日前にネットでシルバーカーを購入したという。シルバーカーの重さは5.5㎏。これに荷物が加わると手助けするのも大変。平坦な道ならばいいがバスや電車の乗降時や階段では必ず手助けがいる。何とかそれも無事クリアできた。母の介護で車いすは上手だがシルバーカーの介助は初めて経験した。これも今思えばいい経験かもしれない。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月11日火曜日

生活リズムの違い

 2泊3日の奈良の旅から無事帰宅。久々の奈良の旅だったが桜は残念ながら(また見に来いよ)ということなのか散ってしまって見られず。しかし、この時季ならではの特別公開や行事に参加できて感激した。特に4月8日の新薬師寺のお松明、そして10日の吉野の金峯山寺秘仏本尊特別御開帳に参加できたことは嬉しかった。また女性の山伏がいることも初めて知った。

 奈良へは友だち姉妹との3人旅。長く生きているためか人との生活リズムの違いを思い知らされる。どういっても勝手気ままな生活をしている。ところが3人ともなると合わせないといけない。合わせると言っても程度がある。一番困ったのは食事の時間。朝昼晩と3食を決めた時間に食べている。が、友だちは朝は8時か9時、昼は2時、夜は9時前と我が家とは異なる。特に夜の9時の夕食は満腹で寝るようになる。こういうリズムで生活すると自分自身、病気になる、と思った。夕食が9時なのは昼寝の習慣にある。4時から7時まで旅先でも昼寝だ。個人的には昼寝の習慣がないのでその間、ホテルの自室で活字に目を通す。

 楽しい旅だったが旅のリズムの違いに戸惑ってしまった。というのも友だちは6歳も若い。それなのに奈良で合流した際、なんとシルバーカーを押している。もうびっくり。かなり足が悪いらしい。5000m級の山々を登った人とは思えないほどの衰弱ぶりだ。「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」とあるように足をつかいすぎたのかもしれない。

 自分自身は生まれてすぐに大病を患ったと親から聞いて育った。そのためか睡眠、食事など人一倍気をつけている。決して無理な生活はしない。運動は大人になってはじめた。それでも細く長く続けている。健康には気をつけている方だ。そのためか元気と自負している。

 人それぞれ生きていく上での楽しみは異なる。それでも元気であればなんだってできる、との思いは強い。楽しい旅もどこか悪いと移動が大変だ。移動の都度、シルバーカーの手助けがいる。友だちも大変と思ったに違いない。生活リズムを改めて、と教えてあげたいが、それぞれのリズムがあるのでそれも言えない。

 奈良の旅は後日アップの予定。さあ、気持ちを切り替えよう。新たな一日が始まる!
 
 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月8日土曜日

プリンタ

 コピーしようとプリンタの電源を入れた。画面を見るとエラーコードE200 の表示がある。すぐに電源を切って修理云々の表示だ。電源を切ったり入れたりすると同じ画面が出る。使っているプリンタは2年半前にパソコンを買い替えた時のモノでなく、それより前のパソコンの購入時に買っている。前のパソコンは6年くらい使っているからプリンタは購入してから9年弱になる。しばしパソコンやスマホでメーカーの修理サイトを検索してみるがプリンタの画面の表示と同じだ。

 プリンタは年に一度、年賀状作成に使うくらいでそれ以外はコピー機として利用している。今回もコピーしようとした時、エラーが発生した。プリンタがなくて困ることがあるか、と自問自答する。が、困るのは年賀状だけだ。年賀状も年々、減ることはあっても増えることはない。プリンタはなくてもいい、また修理をしなくてもいい、となった。決心するとナニゴトも早い。すぐに市の大型ゴミに電話で引き取りの予約をすると250円で取りに来てくれるという。すぐにコンビニに行って250円のチケットを購入。あとは搬出当日にプリンタを家の外に出せばいい。
 
 携帯を機種変更後、パソコンもいつかは不要になると思ったりする。しかし、今のところパソコンはブログ用に使っている。ブログの入力をスマホでするのは手間がかかりそう。

 ほかにも不要なものがある。というか会員になって定期的に送られてくる書籍である。それは司馬遼太郎記念館の本ではない。何でもすぐに会員になるのでいろいろと書類が送付されてくる。今日も送付されてきた。入会は簡単だが退会はなかなか言い出せない。いつかそれも決心するときがくる!?

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月7日金曜日

『歳月』(下)

 コロナの新規感染者が下火になり、外へ出かけることが多くなった。それとともに家でおとなしく本を読む機会が減っている。生きてるうちに司馬遼太郎全作品を読むつもりでいる。が、ゆっくりしているとノルマが達成できなくなる。できなければ全部読むまで長生きせねばならない。しかし、こればかりは自分の意志で適えられるとは限らない。どうであれ本を読むようにしよう。幸い今日は雨。

 『歳月』(下)(司馬遼太郎 講談社、2005年新装版第1刷)を読んだ。以下は気になる箇所をメモしたものである。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

★(江藤だけは、私怨と権謀だけでうごいている)と、大久保は憎悪をひそめつつ観察していた。……大久保から見れば江藤はおのれの権謀のためには国家の運命をぎせいにしてもかまわぬという、いわば国家というサイコロに細工をするいかさま賭博しであった。こういう種類の才人を、大久保は「権詐機巧(けんさきこう)の才」とよんでいる。このあたりが人間の微妙さであった。なぜならば「権詐機巧」ということにかけては大久保は同質同類の才質をもち、しかもその点において江藤よりはるかに巨大なタレントであった。(57-58p)

★革命である以上足すべき敵が存在する。敵の名はすでにあきらかである。有司専制派(官閥絶対制派)の大久保利通であった。その大久保政権をたおす以外に第二の維新はありえない。このあたりに、この当時の時勢の批判者であった勝海舟のいう「剣呑な男だよ」ということばがでてくるのであろう。(97-98p)

★大久保は家康がすきであった。しかしながら、日本史上、家康と大久保ほど、その実力や業績の割には好かれない人物もいない。かれらは周到すぎるためにその印象に爽快さがなく、爽快感がなければひとびとは詩情を感じないのかもしれない。(205p)

★(――、まさか西郷は)と、江藤はおもった。世を絶ったのか、世から隠れて高士のまねをしているらしいが、冗談ではない、とおもった。世の中がどうみだれるかわからぬ時期に、西郷ほどの政治的威望をもった者がひとり隠者の歳月をおくろうとしても、天も人もそれをゆるさない、と江藤は腹が立ってきた。自分はすでに矢弾をくぐってきた、という気持ちがある。おなじ征韓論の同志であるのに、西郷だけが閑日月をたのしんでいいはずがない。(293p)

★「忍人(にんじん)」であると、晩年の大久保はとくに西郷の一派からいわれた。忍人とは、公的な目的のためにどういう非情残忍なこともできる人物という意味である。大久保の側からいわせれば、忍人のもっている強烈な正義心はなまはんかな感傷家たちのうかがい知るところではないということかもしれない。(405p)

★江藤新平は、大久保という敵に対する想像力を欠いていた。大久保の背後にある法律だけを見、大久保という人を見ず、さらに江藤のおもうところ、大久保もまた江藤のように法律と道理に服する人間であるあろうと思い、半ばはそう信じていた。が、大久保の思案は、江藤の想像外のところにある。かれにとって、必要なのは法律ではなく政略であり、是が非でも江藤を刑殺せねばならず、江藤を断固として殺すことによって天下に充満している不平の徒に対し東京政府の威権をさとらしめ、さらには薩摩にいる西郷とその徒党に対して反逆の無駄であることをさとらしめねばならない。それには江藤前司法卿に対する処刑はできるだけ惨刑であることがのぞましく、そういう判決をくだす法律がないとすれば、法を無視するほかない。大久保は、最初から無視してかかっていた。(409-410p)

★大久保はこのさい、天皇を欲した。天皇には日本国の官民に対して絶対的権力があるというこの当時信じられていた多分に神話的で多分に道義上的な世界だけの思想を、人を殺す法律的世界へ一挙にもちこもうとした。天皇の権威を藉(か)りるという飛躍的な手段をもって、大久保は江藤裁判の法的不完全さを覆(おお)おうとし、その非合法判決を権威づけようとした。(418p)

★執行場で、江藤はおなじことばを三度さけんだ。弁論を封ぜられたまま死なざるをえぬかれとしては、自分のいうべきことをできるだけみじかく象徴化して叫ぶしかすべがなかった。天のことを皇天と言い、地を后土という。「ただ、皇天后土のわが心を知るあるのみ」と、江藤は叫んだ。三度さけんだ。天地だけが知っている。この日本語世界がうんだ最大の雄弁家の最後のことばである。(433p)

2023年4月6日木曜日

Region pay

 下旬に日帰りツアーを申し込んでいた。ところが催行人員に満たず旅行は中止となる。それならばと「お問い合わせ多数」、と表示のある来月半ばに変更した。が、この日も催行なるかどうかは怪しい。この旅行社はコロナ禍前までよく利用していた。が、この頃は他の旅行社を利用している。いずれもいい会社だがHPで募集状況を見るとすぐには催行決定にならず、大半は催行中止が多い。コロナ禍前までのように旅行が復活したようだが実際はどうなのだろう。

 6月末か7月初めまで実施予定の全国旅行支援。旅費や宿が20%安くなり、曜日によってクーポンがついたリする。先日の日帰り旅でこのクーポンに頭を悩まされた。以前は紙のクーポンが大半だったが、このごろの広島県のクーポンは紙と電子クーポンが一枚の紙に記載されている。それは”Region pay”でこのキーワードも紙をみてはじめて知った。大概の市内のお店で両方使えると聞いていた。ところがいざデパートで紙のクーポンを使おうとしたらコトは簡単ではない。これまでは紙幣を出すようにしてそれを渡せば物が買えた。しかし、今回は店員に利用できるかどうかを聞くと紙はダメだという。

 それも3人の店員が寄ってたかってまるで悪いことをした犯人のような物言いだ。デパートすべてが使えないのかと問うとそうだという。しかし電子クーポンは可能という。その際、スマホの入力は自分でやるようにと。決してお客のスマホに触ってはいけないと言われているという。そう言われてもRegion payをスマホにダウンロードできない。その旨を告げるとそこにある椅子に座ってやるようにと高飛車に言われる。椅子に座ってやってみるが頭がカッカして思うようにできない。

 叱られながら2000円のクーポンを使わなくてもいいと思って買わない旨を告げ、その場を去る。もうこの時点でボルテージは最高潮に達する。気を静めるべく新幹線口のEKIEに向かう。この間数分くらいだろうか。これまで出かけたこともないマツモトキヨシに行ってビタミン剤を購入する。その際、先の紙クーポンの使用有無を聞くとOKとのこと。お店の人はビタミン剤を出してくれて大きさの説明をしてくれる。さらにタブレットをもって紙クーポンにQRコードをかざして難なく決済は終わる。この時点でお店の人が神様に思えた。いつもながら人から親切にされると神様のように思える。次も買おうとなる。

 クーポンで悩まされたことをその日は誰にも話さず心に留めた。数日たって友だちやカットに行った美容師、そして姪に話すとそれぞれクーポンの利用方法が異なっている。ともだちは以前の紙と同じくお店に渡せばOKだったとか。美容師や姪はQRコードをダウンロードして電子クーポンで使ったという。

 その日、家に帰ってクーポンに記載のQRコードをダウンロードして試した。Region payをダウンロードしなくてはいけない。表示の通り入力していく。が、途中、電話番号かメールアドレスの入力時点で怖くなってやめた。後で美容師や姪に聞くとそれらを入力すれば利用できるとのことだ。何と面倒なことか。

 もしもスマホがない人はどうする!?というか持っていても皆が皆、Region payをダウンロードできるのだろうか。それが疑問。デパートで3人の店員に囲まれた時、自分だけができない気がした。それが情けなかったし悔しかった。次からは大丈夫と思うけどもうどうでもいい気もする。

 なお鳥取県でははがき大のクーポンでシールをはがさなければそのまま紙クーポンになる。シールをはがすと電子クーポンとして入力するようになっていた。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月5日水曜日

地元の山の桜

地元の山の桜
 今年の桜も終わりだろうか。桜が散り始める。昨日午後、ふらりと地元の山にある公園に出かけた。桜が何本あるのか知らないが100本、いや200本かそれ以上はあると思われる。山の麓からかなり上まで桜が植えてある。桜の時季が過ぎればツツジが咲く。いつもはお墓に参った後で山にある神社に向かう。が、昨日は旧国道から向かった。

 子供の頃、4月の3,4,5日はどこの家でも親が作ってくれたお弁当をもってお花見に出かけていた。しかし、このごろは桜の名所もあちこちにあり、地元民がそろって山に行くこともなくなった。山から見渡すと対面に黄金山が見える。昨日は黄金山が見える場所に先客が茣蓙をしいてお花見中。残念ながらゆっくりと黄金山を見渡せなかった。また桜も散り始めてお花見客も少ない。

 以前は山の上にある通称、観音さんまで上がって降りていた。ところがその観音さんは別の場所にお堂を構えて上まで行く機会も減った。帰り道はこの季節だけ通る西の方面の道を通ってわが家へ帰る。

 今日から3日間くらい雨になりそうだ。雨が降れば桜のシーズンは終わる。残るは奈良の桜だが、さてさて……。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう! 

2023年4月4日火曜日

1年3か月ぶりに泳ぐ

 1年3か月ぶりにプールで泳ぐ。プールへは隣町の循環バスに乗って……、と思っていた。が、バス停まで行くだけでプールまでの距離の3分の1になる。やっぱり自転車に乗って行こうとなった。とはいっても車の多い通りは自転車を降りて押して歩く。久しぶりのプールへ、は早めについた。プールはお昼休みがある。その間、催し物のチラシなどをチェックする。

 1時近くになった。ロッカーのカギを受け取っていざプールへ。その前に市内の高齢者の活動状況によって付与されるポイント手帳について係に聞く。ネットであらかじめ調べると行政的に違ってもポイント手帳は互換性があるとある。手帳への押印は鍵を返却時に提示すると押してくれるという。

 1年3か月ぶりにプールで泳ぐ。一気に運動するのは体にとってよくない。(300m泳ごう)、と決めてプールに入る。300mはたったの6往復だ。久しぶりに泳ぐので25mプールがきついかと思った。が、そうでもない。すぐに折り返して泳ぎ始めると6往復を泳ぎ終えた。この時点でプールにいる人は水中歩行が数人で泳いでいるのは自分だけ。(何と優雅なプール)、と改めて感激してしまった。見知らぬ人にあいさつされたので1年3か月ぶりに泳ぐ、と話す。

 泳ぎ終えて受付で鍵を返す。その際、ポイント手帳を見せると赤い印を押された。市内は黒い押印だ。この町は単独町政を布いている。ポイント手帳は市内では何年か前に始まったがこの町では昨年からのようだ。ということはちょうど泳いでいなかった時期になる。プールで泳ぐのもロッカーの使用も無料。それなのにポイントが付与されるとはなんとも有り難い。

 先日来から市内のプールで泳いでいる人はロッカーも泳ぐのも有料と話していた。当然、自分自身も市のスポーツセンターで泳ぐと有料になる。お金持ち単独町政の隣町は市とは大いに違っている。

 コロナ禍でもうこれから先は泳げないかもしれないと思ったこともあった。ところが1年3か月ぶりに泳いだ。ほんとうに嬉しかった。(これが本来の自分)、と大いに気を良くする。泳ぐと体も気分もスッキリする。(何だってやれる)、という気になる。行楽シーズン、大いに遊ぼう!

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月3日月曜日

1年3か月泳いでいない

 (最後にプールで泳いだのはいつ?)と思ってブログで調べる。なんと2021年12月末から泳いでいない。コロナの新規感染者も少なくなり気候も良くなった。そろそろプールで泳ごうと気も焦る。隣町の循環バスに乗って泳ぎに行こうと思う。が、それを利用するとバス運行の時刻で泳ぐ時間が限られる。(では自転車で)、と思ったり。昨日の昼下がり、自転車のタイヤに空気を入れる。久々に近くの生協まで自転車に乗って出かけてみた。

 週半ばから雨になるようだ。短い桜の時季、近くの山に咲く桜も見たい。スケジュールを考えると今日の午後、泳ぎを再開!?1年3か月も泳いでいない。プールで泳ぎだして40年近くなる。しかし、1年以上も泳がなかった年はない。急に泳ぎ始めると体に良くない。まずはそろりそろりと泳ぎを再開!?

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月2日日曜日

行楽日和に

 行楽日和が続いている。そんな日に行く日本画教室。相変わらず大木を描く。昨日の教室でいきなり若い人から前日付けで退職したとの話を聞く。思わず「結婚?」と言ってしまった。それは違うとのこと。病休でなく退職だという。「なぜ?」と問いかけることもできない。仕事は公務員なのでまさか途中でやめる人がいると知って驚いてしまった。「ためらいはなかった?」と聞くと決断は早かったとか。その人は時に体の不調を訴えていた。そのことが退職につながったのかもしれない。仕事よりも、またお金を稼ぐよりも、まずは体が元気でなくては何もできない。命あっての人生である。その人は「1年間ぐらい休養して次は……」と希望を述べる。まだまだ若い。人生はこれからも続く。元気でいればなんだってできる。頑張れ!

 さて日本画教室。教室に入ってカーディガンを脱ぐと袖の裾が真っ赤だ。(なぜ?)と水ですすぐと少しだけ色が取れた。しかしまだ赤い。今年になってサムホールに蓮の花を描いた。どうもその時の蓮の赤い絵の具が袖に付着したようだ。昨晩、カーディガンを洗ったがきれいにならない。これまで絵の具の付着を気にせずに絵を描いていたがこれからは気をつけよう。

 大木の葉が茂った間に光が射している。その様を胡粉を混ぜて彩色する。ついでに大木の幹の苔むしたさまも彩色する。時に茶系の色も混ぜて色を付ける。描いている大木、まだ未完成ながらもかなり気に入っている。これも自己満足。さてさて完成した絵は如何に!?

 絵が終わると皆でカフェに行く。退職した人の慰労会、のはずがたわいない話題になる。そういえば前回の日本画教室で話題になった大谷翔平の画像の件。日本画とは全く関係ない人に大谷の画像の話をするとその人も「友だちの友だちの……」と言って画像を見せてくれた。日本画での画像と同じだ。これは不幸の手紙ならぬ幸福の手紙、とかチェーンメールの幸せ版、と言って皆で笑った。大谷翔平の画像第二弾も出回っているとか。世の中なんと平和なことか。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2023年4月1日土曜日

近場の桜を見に行く

 家から歩いて行かれるところに桜の名所が3か所ある。昨日はそのうちの2級河川敷きに咲く桜を見に行く。例年ならば自転車に乗って出かけていたが昨日は歩いて出かける。ナップサックにツナサンドと飲み物をいれてのピックニック気分だ。満開の桜の下、茣蓙を敷いてお花見するグループもいる。桜並木の土手の下は川が流れている。そこを歩く人やジョギングする人もいる。桜のピークは今日、明日くらいだろうか。来週半ばには雨が降るようで今が見ごろかもしれない。
2級河川敷きの桜

2級河川敷きの桜
 今日と明日は久々に陸上自衛隊駐屯地が開放される。桜見物をする人が多いに違いない。自衛隊へは歩いても行かれるが自転車が便利だ。が、その道は県道で車がひっきりなしに通るのでそのそばを自転車に乗るのが怖い。徒歩で、となるとためらう。自衛隊の桜はあきらめて3か所目である地元の山の桜を見に行こう。これは来週に。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!