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2026年5月7日木曜日

一日の運動!?

ちまき

 GWは終わった。毎日が日曜日となって以降、GWと言っても何の感慨もない。働いていた頃はGW?といえば勇んで遊ぶ予定を立てていた。海外旅行である。いつか、これまで出かけた海外の旅をまとめようと思っている。が、それも今は気が重い。まとめるといっても出かけた日と出かけた先を記入するだけだが……。

 一昨日は地元最寄り駅にある24時間営業のスーパーまで買い物に行った。これに気をよくして昨日は1か月余ぶりにいつものスーパーに行く。これからはスーパーに出かけて買い物をするのが一日の運動になりそうだ。そのうち水泳も再開?出来ると思う。そうなれば言うことはない!?

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2025年11月20日木曜日

高島野十郎展を見に行く

 昨日は日帰りで「没後50年 高島野十郎展」を見に福岡県立美術館へ出かけた。久々に新幹線の「こだま」に乗車する。が、指定席の車両には乗客がたったの数人しかいない。贅沢なゆっくりした旅になった。「のぞみ」だと50分くらいの乗車だが行きの「こだま」は2時間近くかかる。途中の駅で「のぞみ」が通過するのを待つためだ。前日、旅に出かけるときは必ずと言っていいほど持参するツナサンドを買っていた。それにもかかわらず、荷物になると思って持って行かなかった。ただ、チョコや飴、そして飲みものなど持参する。2時間も乗車するとお腹もすいてくる。博多駅に着くと絵を見るよりも先にお昼を、と思った。しかし、8年ぶりの博多駅は人であふれかえり思うように行動できない。食事はあきらめて美術館までのバス停に向かう。

 ところが辺りを見渡してもバスの姿がない。ましてや博多口のBRTのAからバスが出ているはず。何人かに聞くが外国人が大半で埒が明かない。最後に聞いた人は山口から来たという。広島とはなじみ深いと言ってバス停を探してくれる。何とか見つかった。大通りの面しているところから行先によってバス停がある。

 バス停に腰かけていた人に聞くと市民ホールに行くという。結果、年老いた夫婦連れの男性が同じバス停で降りるとのことで乗車する。しかし、目的地にはなかなかつかない。やっと到着したとおもったら博多に着いてからすでに1時間も経過していた。親切に教えてくれた老夫妻に本当に感謝しかない。

 市民ホールと美術館は敷地が隣接している。下車後、徒歩1分、とある。しかし、入り口がわからずかなり戸惑う。やっと入り口を見つけてチケットを購入。@¥1600。帰りのバス停を確認していざ会場へ。

 前回はポーランドに出かけた際の帰国日に博多駅からタクシーに乗車して高島野十郎の絵を見に行っている。2017年5月だ。あれから8年半経過すると博多駅界隈もずいぶん変わっている。それまでは毎年のように博多駅付近に泊って福岡空港から海外に出かけていた。8年半の月日は自分自身もそれだけ歳をとった、と感じる。

 そういえばチケット売り場で知り合った人は熊本から見に来ているといった。広島から、と話すと驚かれる。後で博多までの距離は熊本と広島ではどう違うか調べるとやはり広島が遠い。時間的には新幹線なので大差ないが運賃は広島が遠い。

 今回の展覧会は大半の絵を写真に収めてもよかった。ゆっくり見ているとあっという間に時間が過ぎる。気付けば午後1時を過ぎている。この後、博多の北にあるお寺に行こうと計画していた。が、帰りの新幹線に間に合いそうにないので途中で行くのをあきらめる。

 絵を見た後、お昼を食べに博多駅まで戻ろうとすると美術館出口にカフェがあった。これには驚く。喫茶はないものと思いこんでいた。もうお腹もすいてなんでも口に入れればいい。セット物があった。ウインナーのパンとチーズのパンがあるがウインナーは売り切れだとか。仕方なく珈琲とチーズのパンのセット(900円)をいただく。感じがいいカフェでしばし休憩。チーズのパンは温かく珈琲も美味だった。

 博多駅行きのバス停に向かう。10分先にバスが来る予定だ。が、待てど暮らせどバスは来ない。やっと来たバスに乗って博多駅へ。このころにはお寺の観光をあきらめる決心がつく。相変わらず博多駅は込み合っている。出かける前の予定では博多シティの10階でお昼を食べるつもりだった。が、人が多くては何処へ行くのも無理。仕方なく、新幹線口近くにミスタードーナツがあった。これまた仕方なくそこに入る。が、席を確保して、とのことでそれから注文する。本来ならばもっと他のカフェに入りたかった。しかし、人が多すぎて思うように動けない。ましてやドーナツはほぼ食べないはずなのに入ってしまった。

 何かご飯ものが食べたくなるが諦めてサンドとはちみつゆずのドリンクを買って新幹線に乗る。行きも帰りも「こだま」の乗客はほぼいない。

 今回の新幹線運賃は指定席で片道5450円。以前は3500円だった。それでも正規の4割引きだ。計画通りの旅ではなかった。そしてお天気もどんよりした日で決して好天ではない。それでも高島野十郎の絵は素晴らしかった。出かけて本当に良かった。

 次は奈良が待っている。談山神社だ。お天気がいいことを祈ろう!

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

高島野十郎展カタログ




2025年2月27日木曜日

今年の河津桜はこれからだった!

 山口県の上関城山歴史公園の河津桜を愛でるツアーに参加した。先日来の寒波で桜は咲いていない、とわかっていた。が、個人旅行ではないためキャンセルせずに参加する。案の定、河津桜は固い蕾をつけて咲きそうにない。添乗員によるとこのツアーは5回、催行予定とか。ところが今年の寒さで2度中止を余儀なくされて21日にも出かけたそうだ。そして昨日のツアーがあり、明日も同じ添乗員で出かけるという。桜は人間の手で咲かせようとしても自然の力には及ばない。この様子だと明日のツアーも桜はまだ早いにちがいない。

 河津桜の前に柳井市の白壁の町並みを散策する。昨年、暑い盛りに出かけた場所だ。昨日はガイドの案内があった。その中に「猪の目」(いのめ)がある。この言葉は初めて聞いて、すぐにメモする。これは火伏の魔除けとして神社などに設けてあるとか。ガイドによると猪は火災が起きるといち早く逃げるらしい。重要文化財の建物の玄関上に設けてあった。他にも白壁の町にある醤油工場を見学した。
ハート形をした猪の目
 白壁の町散策後、お昼を食べにバスで移動する。食事場所は柳井市内にあるベルゼ。モダンな建物で結婚式場などがある。ここで瀬戸内刺身御膳をいただく。昨日のツアー参加者は39名でうち1人参加者は8名。隣に座った人は見おぼえがある。話をすると根尾谷の桜を愛でるツアーに参加していた人だった。そこへは数年前に出かけている。眼が悪くてもなぜかその人のことは覚えていた。又、添乗員は何度かツアーでお世話になったらしく覚えてもらっていた。それにしても今回のツアーは4,5人のグループ参加者が多くいた。

 食事後、次に向かうは上関城山歴史公園。一昨日から寒波も去って暖かくなったが、桜もすぐに咲くのは無理とばかりに固く蕾を閉ざしている。添乗員曰く、ここで1時間以上の観光は拷問に等しいのでぐるっと回って…、ということで早めに去る。桜の木はたくさん植えられているし、水仙も咲けばお見事な光景が見られたはずなので残念。自然の力は人間がどうしようと思っても無理!?水仙もこれからのようだった。もしも水仙と河津桜が満開になれば上から見下ろした瀬戸内のブルーと相まって美しいハーモニーが見られたに違いない。残念!






 桜に見切りをつけて早めに公園を後にして、地元の野菜などを売っている場所に移動する。が、大半は売り切れていた。次に向かうはイチゴファーム。今年のイチゴは不作らしく大きくなくて小さい。いろんな果物狩りがある。が、大人が行くところではない気がした。旅の終わりは菓子乃季総本店。ここでは月で拾った卵などを製造販売している。お菓子の製造過程を見学後、買い物をする。月で拾った卵など購入。

 バスツアーに参加する機会が多い。が、今回は自然相手の旅でこれまで一番とも言えるほど不完全燃焼のままの旅となった。これも致し方ない。いくら科学が発達しても自然の力には負けてしまう。こういうこともある、と思いながら家に帰る。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2024年10月26日土曜日

菜の花の種が届く

 お墓参りにいくと我が家の墓地までの数メートルほどホイト草(アメリカ栴檀草)がはびこって歩けない。なんとか踏み倒してやっとお墓に着く。着いたはいいが全身にホイト草がくっつき棘が体につきささる。まずは全身についた棘をとるしかない。しばし立って1本ずつ抜いていたが10分経ってもまだとれない。仕方なく、その辺に座って棘を抜く。

 お墓参りを済ませて我が家にもどると着ていた服や靴下を脱いで棘をとる。そして洗濯機へ。帰宅後、スーパーへ行く。その前に庭を見ると春に買った鉢植えの桔梗が咲いている。真夏にも咲いたようだが今年の暑さできれいに咲いた桔梗の花は見ていない。他にも何年か前に買った鉢植えのセダンが見事に咲いている。この鉢植えのセダンは昨年、他の鉢にも挿し芽をして庭に置いた。これも近いうち満開に咲きそうだ。
鉢植えの桔梗が咲いた
セダン(万年草)の花が咲いた
送られてきた菜の花の種
 3日前に司馬遼太郎記念館会誌が送られてきた。その中にアンケート用紙が入っている。すぐに記入してFAXで送信した。FAXは電話機についている。電話は使用しても長年FAXを使っていない。気にしながら送信した。無事受信されたらしく、昨日、早くも司馬遼太郎記念館から菜の花の種が送られてきた。さっそく我が家の狭い庭に種を撒く。送られたメモによると2,3日で発芽するとか。それには水やりが必要らしい。しばらくは菜の花が無事咲くように見守る!?
 
 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう! 

2023年8月4日金曜日

「笠岡100万本のひまわりと倉敷美観地区散策」の日帰り旅

 連日、猛暑日が続いている。その暑さの中、「笠岡100万本のひまわりと倉敷美観地区散策」と銘打ったバス旅に参加する。その目的はひまわり畑にあり倉敷の美観地区にはそれほど興味がなかった。が、出かける前日、美観地区に阿智神社があると知る。この頃のツアーは目的地まで添乗員の案内があるがその後はフリータイムになることが多い。美観地区でのフリータイムは1時間半ある。この間、まだ行ったことがない阿智神社へ行こう、と思った。

 ネットで阿智神社に出かけた人のコメントを見るとどの人も階段の多さを書いている。作られたお店などの観光よりも自然にあふれた神社がいい。暑くても階段を登ろう、との意気込みでフリータイムの出番を待つ。

 出かけたのは2023年8月2日(水)。この日帰り旅も申し込んで旅費を支払った後に全国旅行支援があると知らされる。バスが広島駅を発車後、添乗員から旅行支援の旅費とクーポン券を受け取る。旅費は現金での返金。クーポン券は今回は岡山県だが、利用期限を見るととっくに期限を過ぎている。(おかしい?)と思いながらも受け取る。後で添乗員の説明によると岡山県は残ったクーポン券を再利用とかでこんなことになったとか。それにしてもいいかげんな県!

 広島からだと笠岡までは近い。お笑いの千鳥の2人は笠岡出身だ。その2人は広島のローカル番組に出ていた頃、買い物や遊びに出かけるのは岡山でなく福山と話していた。JRの路線図を見ても笠岡は福山に近い。笠岡のひまわりベイファームは干拓地を利用している。ひまわり畑に到着するまで干拓地にはトウモロコシ畑が延々と広がる。こういった広々とした大自然を見ると本当に出かけてよかったとの思いが募る。

 ひまわり畑に着いた。ここも見渡す限りひまわり畑だ。しかし、ひまわりを見るのはいいがどういっても暑すぎる。ひまわりと太陽は切っても切り離せない関係だからそれも致し方ない。カメラを向ける方向にひまわりは顔をだす。というか一斉に同じ方向に顔を向けるひまわり。何と行儀がいい事か。可愛すぎる。

 1時間のフリータイムの半分は屋内のベイファームですごす。ここでクーポンを利用しようとすると適用外だった。このひまわり畑は季節ごとに花が入れ替わるとか。秋はコスモス畑となるようだ。
笠岡干拓地のトウモロコシ畑(車窓から) 

笠岡ベイファームのひまわり畑

ブロックごとにひまわりの咲く時季が異なる 右側は花も終わり!?


どのひまわりも顔を太陽に向けている

広いひまわり畑
 笠岡ベイファームのひまわり畑を堪能後、バスは移動してせとうち児島ホテルで岐備御膳をいただく。レストランからのロケーションは抜群で瀬戸大橋も目の前に見える。またここで頂くお昼も美味しかった。クーポン券はこのホテルの売店で使い切る。
せとうち児島ホテルのレストランからの眺め
 お昼を済ませてホテルのバルコニーに出ると暑くてたまらない。その後は日本遺産である下津井の町を散策。ここの下津井回船問屋を見学するが冷房がなく、中に入るもすぐに外に出る始末。本来ならば当時の回船問屋の暮らしが判るはずなのにそこまで頭が働かず暑さに負ける。ただ、この近くにあるお土産屋の奥さんはとても威勢がいい人でお土産を買ってくれたお礼にとバスに入りこんで講談を一席ぶって出て行かれた。後で聞くと元高校教師をされていたとか。それにしてもこの暑さの中、元気がいい!
  
 回船問屋を後にしてバスは倉敷に向かう。バス駐車場から大原美術館前までは添乗員が案内する。が、その後はフリータイム。この1時間半を利用して阿智神社へ一人向かう。途中、暑い中、建物の影に座って絵を描いている2人の中学生に阿智神社への行き方を尋ねる。さらに1時間半で行って帰れるかどうかも聴く。「大丈夫」とのことで目的地へ向かう。しかし暑い!少し歩いてさらに親子連れに神社の場所を尋ねるとすぐ近くにあった。

 神社拝殿へは3つの階段である米寿坂88段、還暦坂61段、厄除け坂の33段があるという。参道入り口に着くとだいぶ前を人が歩いている。その人たちにつられるようにして階段を上がる。が、ちょっと階段を上るだけで汗びっしょりになる。今回の旅も修行!?この感触が好きなので暑くても足はどんどん進む。やっと神社に着いた!この3つの階段は長寿の御利益がある階段らしく計182段ある。
阿智神社への石段
阿智神社拝殿

  神社の一番上の石段でしばし休憩。しかし、この石段は太陽にさらされていたためか腰掛けるとお尻が丸焼けになりそうなくらい熱い。どういっても座れるところは階段くらいしかない。階段下に大きな樹木がある。先客はここに何かを敷いて休憩していた。しばし休んで境内を散策する。なぜか一人旅らしき人達が数人参っている。一生懸命参っている人もいる。自分自身、神社仏閣に興味があるモノのそれほど信心深くはない。ただ、自分にとって少々、きつめのことをやる時の感覚が好き!これに興味があって参る。

 神社を参拝後、帰りの石段で外国人に出くわす。声をかけると「バルセロナ」からだ。道理ですぐに英語が通じなかった。次に石段の真ん中あたりでまたも外国人に出くわす。親子3人連れだ。声をかけると「オーストリア」からだ。どこから来たかと英語で聞かれたので「広島」と答える。さすがに広島はある意味で世界に名高い。その人たちは明日広島へ行くとのこと。何か食べものは?と聞かれる。「お好み焼き」と答えると「それは大阪では?」みたいに訝られる。そして「大阪はたこ焼き?」と娘は自問自答する。どうも親子連れは覚えたらしい片言の日本語を並べて話したいらしい。こちらも英語は片言だ。が、何であれ、ちょっぴり通じた。ただ、オーストリアへは出かけたことがない。行ってみたくなった
 
 バスにもどると皆さん暑さでぐったりのようだ。もちろん自分自身も暑くてたまらない。自販機でミカンジュースを購入。のどに沁みとおる心地よさ。暑かったけれど神社までよく参った、と達成感に浸る。この感覚がどういっても好きだ。

 バスは広島へ向かう。最後のサービスエリアでまたも自販機でミカンジュースを購入。乾いた体に沁みとおる。生きている実感がわく。途中、事故などで高速バスに渋滞情報が入る。予定よりも30分遅れて広島に無事到着。

 暑い旅だった。が、気持ちはとてもスッキリと涼やかで充実した旅となった。どんな状況でも暇があればなるべく外へ目を向けよう。先日、姉と電話で話した際、出かけられるときに出かけるようにと発破をかけられた。全くその通り、いつか出かけたい気力も体力もなくなるかもしれない。後悔しないためにも今のうちに惜しまずに何でもやる!?楽しい旅は終わった。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

倉敷美観地区にもどると若者であふれていた

2023年7月24日月曜日

大分・臼杵の旅その3

2日目 2023年7月20日(木)

 その2から続く。午前8時半過ぎのバスで臼杵駅から臼杵石仏に向かう。臼杵石仏までの乗客はここでもただ一人。20分ほどで着く。まだ9時前だ。石仏の入観券を買おうとするが窓口は閉鎖されている。窓口は9時から開くようだ。1人だけ待つ人がいた。しばらくすると窓口が空いた。拝観券(550円)を購入時、臼杵の団扇をいただく。山道を歩けば蜘蛛の巣や小さい虫が飛んでいる。団扇は暑さ対策とともに虫よけとして重宝した。コインロッカーの有無を聞くと100円とのこと。それも使用後は代金が返却されるという。臼杵駅のコインロッカーは500円だった。小さいリュックなのに、と思って預けずに石仏まで来た。ここだと無料だ。リュックをロッカーに預けての旅はかなり楽。というのもその時点ではまさか濡れた落ち葉の山道を点在する石仏目当てに歩くとは想像さえしていなかった。しかし、リュックを預けたのでショルダーを肩にかけペットボトル、カメラそして傘をいれたナップサックを背負って歩く。軽装だ。
臼杵石仏への道
 臼杵石仏事務所でもらったパンフを片手に歩きはじめる。観光客は3,4人いただろうか。しかし、広い石仏巡りで誰もいなくなる。もらったパンフによると一回り800m、所要時間は約30分とある。これはただ見て歩くだけの時間のようだ。各石仏群には摩崖仏の浸食を保護するための覆屋(おおいや)があり、その外にQRコードが設置されている。それを読み取って聞きながら進むのだがそれだとコトは簡単には運ばない。というのもQRコードがすぐに読み取れない。先を行く人を見ると誰もそんなことをしていない。QRコードの読み取りはやめてゆっくり石仏を見て歩く。

 石仏群は4カ所に点在している。臼杵の石仏はすべて国宝であり、ホキ石仏第二群、ホキ石仏第一群、山王山石仏、古園石仏のすべて見て回った。それ以外にも山の中でウロウロしていたら時間があっという間に過ぎてゆく。これではせっかくの臼杵石仏近くにある今が見ごろの蓮の花が見られなくなる。時計を見ると既に10時を過ぎている。蓮の花は午前中に咲く。せめて11時までには蓮畑に行きたい。その時、前から歩く人がいる。その人に声をかけると蓮畑の方角を教えてくれた。なお石仏群の「ホキ」とは「岸嶮(がけ)」という意味の地名で、中尊とは左右に脇立ちを従えて中央に安置される仏像だそうだ。

ホキ石仏第一群
如来三尊像

地蔵十王像 中尊は地蔵菩薩

如来三尊像

如来三尊像

石造五輪塔
石仏群へは石段や木道の階段を上り下りする

石造五輪塔
 歩を進めるとどんどん山深くなり、爬虫類も動いている。かなり奥に入ったのだろう。さびれた神社があった。後で写真を拡大すると「山王宮」との扁額がある。そのそばにはこれまた古びて読めなくなった標識がある。「日吉社……」と。

山王山石仏
左右を脇に据えた中尊は童顔で隠れ地蔵とも言われる


古びた中を拡大して見ると「山王宮」とある
誰も訪ねて来ないのか風化した「日吉社……」
古園石仏
金剛力士立像 平成29年国宝に追加

切れ長の目の大日如来像
ホキ石仏第二群
九品(くぼん)の弥陀像
阿弥陀三尊像の中尊は阿弥陀如来像
九品の弥陀如来立像
 
臼杵の蓮畑

 臼杵石仏公園の駐車場入り口付近に蓮の花畑が広がる。出かけたこの日は蓮の花の見ごろとあって見物客が絶えない。蓮畑はA、B、Cと3つに区分けされているが一か所にある。旅に出る前まで臼杵観光協会のお花だよりをネットで見ていた。幸い、蓮の花は見ごろで見事に咲いていた。白い蓮の花は「しゃら」という名らしい。
真っ赤な色はアゾラ
 蓮田を見ていると鴨がいるが水面はなぜか赤い。(なぜ赤い?)と思ってネットで調べると真っ赤な田んぼは「アゾラ」というらしい。アゾラは「オオアカウキグサ」が繁殖したようだ。






離れた場所から見る蓮畑
 小さい頃、家の前の田んぼは蓮畑だった。他所の畑だが今は畑や田んぼは何処を見渡しても見られない。まさかこの年になって蓮の花の美しさに目覚めるとは不思議だがこれも歳を取ったということ!?蓮畑は時季を変えれば年中いろんな花を咲かせるらしい。

 11時近くになった。蒸し暑さも半端でなく臼杵石仏の観光案内所でバスの出発時刻まで休憩。11時半近くに遅れたバスが来た。とりあえず臼杵駅まで、と思っていたが終点のフェリー乗り場まで行く。この近くに臼杵魚市場があり海鮮食堂うすきでお昼を、と思った。ところがその選択は大間違い。海鮮食堂はお弁当を売っているだけで思ったような食堂ではない。係に聞いて臼杵魚市場を目指して歩く。
 
 と、その時、反対側の道を歩く人がいる。道を横切って魚市場を教えてもらうとその人はフェリー乗り場へ行くところだという。「用事で?」と聞くとそうではなく徳島に長女が住んでおり、フェリーの方角まで見に行くという。「魚市場?」と問うとないという。「地図にあるので場所を探している」と話すと近くまで一緒に行ってくれた。その辺りの人を探すも誰もいない。その時、歩く人がいた。話を聞くと魚市場はやってない、とのこと。あきらめて臼杵駅まで戻ろうと思った。最初に声をかけた人と話しているとその人は一人暮らしだそうだ。さっきまで絵を習い、それが終わったのでフェリー乗り場へ行って帰ろうとしたらしい。

 しかしフェリー乗り場へは行かずに一緒に臼杵駅まで行く。この日の午後は特急の発車時間まで三重塔のある龍原寺付近や再度臼杵公園へ行く予定にしていた。そう話すとその人の家が偶然にも龍原寺の付近だという。暇人同士が臼杵駅まで歩きながらよもやま話をする。しばら歩いているとその人から臼杵駅付近は食べ物屋がないという。駅前の宿に泊まっているので納得する。生協に拠ってお昼の食べものを買って家で食べようとなった。(見ず知らずの人なのにえらい親切だ)と思いながらお家にお邪魔する。

 今年86歳になられるとか。話を聞くと代々医者の家系のようだ。旅先で見ず知らずの人の家でお昼を食べることはこれまでなかった。しかし昨年の10月から一人旅を再開して長府、京都、土佐に行ったどの旅でも道連れができた。まさか今回も、と思って我ながらビックリ。

 医院の裏に住まいがある。一人暮らしだそうで習いものの帰りには徳島に住む長女を思ってフェリー乗り場へ行くという。この話を何度もされる。(ちょっと変?)と思ったが何度でも聞いてあげた。とうとう特急が出発する1時間半前までお邪魔してしまった。その人は名残惜しそうでもう1つの駅が自宅から近いからそこから乗るようにという。しかし乗車チケットをすでに購入しており、また見知らぬ駅よりも乗ってきた駅から乗って帰りたい。今回の旅も「旅は道連れ世は情け」!? その人の家の近くに龍原寺がある。そこの三重塔を見て帰ろうとしたら工事中だった。

 臼杵の観光地の大きな施設はどこでもWIFIが通じた。昨年9月末、スマホに機種変更した。10月に出かけた長府や京都の旅ではスマホになれていなかった。しかし、今回はかなり慣れていたので便利さを痛感する。これからもなるべく機会を見つけて旅に出よう。とりあえず今のところは一人旅ではなくツアーに参加する旅を8,9月に3件申し込んでいる。本来ならば海外へ行きたい。しかし、もっと世の中が落ち着くまで様子を見ている。どういっても旅は最高に楽しい。まだまだ険しい道も歩ける。今回の石仏巡りで(まだまだ大丈夫だ。どこへも行ける)と変に自信をつけた。

 特急乗車後、レールの歪みで車内に立ち往生となり2時間近く帰宅が遅れた。広島駅に着くと臼杵とは比べられないほどの人の列。オールスターがマツダスタジアムで行われていた。楽しい旅は終わった。それにしても世の中、道連ればかり!?

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!