今朝の地元紙に「ええかげん論」というタイトルの講演会の参加者募集案内がある。講演者を見るとその中に中島岳志の名がある。(これはどうしても聞きに行かなくてはいけない)、と思って往復はがきを探す。往復はがきを見るとはがきが50円の時代のものだ。この頃は往復はがきでの募集はほとんどなくなり大概はメールでの応募が多い。ところがメールのない時代は講演会といえば往復はがきで応募していた。というか、このごろはメディアが発達したためか以前のように頻繁に講演会が開催されない。
ずいぶん前、文化講演会と銘打った講演会があり、著名な作家などの講演があった。瀬戸内晴美も五木寛之も何度か講演を聴いている。今日では講演会も会費制になり無料での講演会もなくなっている。そんな矢先の講演会だ。というか中島岳志は代金を払ってでも聞きに行きたい人だ。というのも母が亡くなった年の翌月、東日本大震災が発生した。その時の地元紙に震災で亡くされた人を悼む中島氏の記事掲載があった。それを読んだとき、震災ではないが親を亡くした悲しみに暮れる自分にとってその記事は心に沁みた。すぐに氏の勤務先である大学のメールアドレスを探してメールを送った。
返信メールをすぐに頂いた。ありがたかったし嬉しかった。「亡くなった人は死者として我々と共に生きている」、というようなメールだった。当時は30代と思われるまだ若い氏のメールの言葉にどんなに励まされたことか。当時、中島氏は北海道大学に勤務されていた。当時の北海道大学には中島氏とは別に広島のアジア塾でお世話になったこれまた若い先生も赴任されていた。アジア塾生4人は北海道大学を訪問したこともある。今は共に北海道大学を離れ、中島氏は東京の大学に、もう一人の先生は大阪の大学に勤めておられる。
今日はこの講演会に応募の往復はがきを1枚書いた。応募者が多いと思われるので応募締め切り日まであと2枚くらい書いて応募しよう。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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