2021年12月22日水曜日

「歌川広重の東海道五拾三次と雪月花抒情の世界」を見に行く

 昨日の新聞に厚労省19年調査による健康寿命が男性72.68歳、女性75.38歳と発表された。これを見て割と短い、と思った。今のところ人に頼らずに生活できている。(この年齢で健康でなくてどうする?)、と思ったりするがこれも人それぞれで外野がとやかく言えない。誰も好んで病気になるわけではない、と。父は30年余り前に亡くなった。その時の年齢は74歳。30年前の男性の平均寿命は75,6歳だった気がするので健康寿命はもっと低かったに違いない。母は95歳で亡くなったが88歳で怪我をするまでは何の病気もなく健康だった。長生きするには当然、健康でいなくてはいけない。

 話は変わって昨日は朝から元気を出して県立美術館に向かう。まずは新たになった新幹線口のお店をふらつく。平日にもかかわらず広島駅ビルが解体されて新幹線口界隈はにぎわっている。久々に酔心で食事をと思ったらすでに順番を待つ人の名がずらりと並ぶ。仕方なく諦めて福屋のお店でお昼を食べる。その後、歩いて美術館に向かうがその手前にある縮景園に入る。美術館の友の会会員証にシルバーの押印をしている。それを見せると入園料は無料だ。冬なので花などは咲いていない。目的は冬支度をしている菰を巻いた樹木を写真に写すことにある。お天気も良く携帯写真で思うように写せた。

 この写真を絵にしようと思った。家に帰って携帯のSDカードを抜こうとするが外せない。デジカメを持参すればよかった、と思ったが後の祭りだ。SDの外し方を後で考えよう。

 縮景園側から美術館に入る。特別展は「歌川広重の東海道五拾三次と雪月花抒情の世界」である。絵の描き方が年代で変化している、と思いながらゆっくり見ていく。司馬作品にこの年代頃の作品が多い。先日読んだ『播磨灘物語』では黒田官兵衛が牢屋に入れられ手足腰を痛めて晩年は板輿に乗って戦いに挑んでいる。その場面を想像しながら広重の絵を見る。

 当時の人の姿は裸同然のかっこうだ。事細かにその様子を描いている。絵の押印された落款などを見ると時代によって変化がある。司馬作品にハマっていなければこういった絵を見てもその良さがわからなかったかもしれない。というか興味深く見なかった、という方があてはまりそうだ。

 観客は少ないと思って出かけたがかなりの人がいた。絵を堪能した後は美術館ロビーでしばし休憩。どういっても歩き疲れるほど歩いた。昨日の携帯万歩計は12000歩。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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