隣町で開催された講演を聞きに行った。講師は4歳の時の不注意から大型トラックに巻き込まれて右足を切断。6歳で水泳と出会って以来、たゆまぬ努力と周りのサポートに恵まれてパラリンピック出場を果たす。それは2004年のアテネパラリンピックで競泳400m自由形と100m背泳ぎ日本代表だった。今は県の職員として働き、中四国身体障害者連盟理事長として活躍されている。
その人の名は崎本龍司氏であり、講演のタイトルは「乗り越える、ということ」。会場は織田幹雄スクエアの1階ホール。織田幹雄スクエアへの入場はあるがホールに入るのは今回が初めて。
今回講演を聴こうと思ったのはどういっても「水泳との出会い」がある。この「水泳」というキーワードに惹かれて聞きに行く。講演の終わりごろになって「本気でやっていればいい人と出会える」という風なことを話された。これは誰にでもあると。これに同感する。自分としてはこれまでを振り返って(頑張っていればいつも誰かが助けてくれた)、と思っていた。が、今回、それが人との出会い、と改めて気づかされた。
講演を通して感動したことがある。それは「人生はやり直せないが挑戦は何歳になってもできる」ということ。確かにそうだ。これまでの過去はやり直せないが新たな挑戦は何歳になってもできる。
講演を聞いてあまり涙を流すことはなかったが今回はなぜかしきりに涙が流れる。頑張る人の話に引き込まれたようだ。講師が足を切断して水泳を習おうとスイミングスクールに入ろうとした。その頃は障碍者は排除されて習うことすらできなかったという。ところがしだいに世の中も変化し、本人の努力の甲斐があって27歳でアテネパラリンピックに出場するまでになる。そこにいたるまでには頑張っている姿を見た人からのサポートがあった。
久しぶりに講演会に出かけた。この1,2年はコロナ禍で講演会もZOOMなどを利用した講演会や研究会が多い。が、直接話を聞ける講演会がいい。昨日は本当にいい講演会だった。
水泳との出会いといえば自分自身もいい人に出会っている。プールに行くことをかたくなに拒否し続けたモノを強引に誘ってくれた友である。もう40年近く前のことなのにはっきりとその時のことを覚えている。まさか自分自身が水泳にこれほど長くハマるとは思いもしなかったが……。これまでを振り返って他にもいろいろな人との出会いがある。いつかそれをまとめてみたい。が、そうなったらそれが自分史になりそうだ。これに関してはブログという手段で、との思いもある。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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