2021年5月22日土曜日

慌てた!

 3日くらい前にBSで放送された「NHK特集 倉本聰の森と老人~北海道・富良野~」を見た。古い番組とは知らず見ていると「倉本聰さん52歳」とナレータの声がある。(52歳?)に疑問を感じて番組終了後にネットで調べた。なんと1985年のアーカイブズだった。番組HPによると、<十勝岳の裾野に広がる東大演習林は、日本有数の大森林である。東大名誉教授 高橋延清さん(71歳)は森を師と仰ぎ、ずっとここで暮らしてきた。高橋さんの目に映る森はどんな森なのか。原生林に40数年生きてきたひとりの老人の人生とその目を通した森の姿を、作家・倉本聰の構成と聞き語りで描く>とある。

 こういう自然を描き出す番組を見ると気持ちがホッとする。また、高橋氏の生き方にもひかれる。到底凡人にはできそうにない。1985年といえば今から36年前の番組だ。高橋氏は東大で一度も講義をしたことがなかった。ところが、定年退職後、廃校となる小学校でたった5人の子供たちを前に講義をされたそうだ。

 森に生きた高橋氏は生まれ変わったら何になりたいか、と問われる。動物の寿命は20年とか何十年と短い。が、樹木は何百年と生き続ける。だから樹木になりたいという。こう聞いて自分自身も動物でなく樹木に生まれ変わりたいと思った。

 絵の教室で2,3年くらい前から樹木を描いている。これからも絵を習い続ける間は樹木を、と思っている。その点でも樹木に生まれ変わる!?そうなれば、小椋佳の歌ではないが山河に還っていけそうだ。

 話はがらりと変わって昨日の出来事。とんでもない失敗をしてしまった。スーパーへはマスクと財布とハンカチを買い物袋に入れて出かける。買い物袋もまともなバッグでなく、景品でもらった袋だ。買い物中はカートの手すりに買い物袋をぶら下げている。雨降りで前日は買い物に出かけなかった。昨日は夢中で買っていたのだろう。レジに行く途中、黒い袋がないと気づく。さあ、大変!まさかの紛失だ。誰かにとられた気配はない。落とした、と慌てて係に告げた。頭の中は家の鍵ばかりが気になる。財布を紛失するたびに何度も家の鍵をやり替えたからだ。

 レジ付近で待っていると魚売り場、との声がする。係の行くのを気にしながら歩を進める。誰かが落ちていた袋をそのままそこに置いていたという。袋はあった!係と拾ってくれた人にお礼を言った。見つかる前、もしかして自転車に置いたままにしているかも、と見に行った。だが、袋はなかった。それから袋が見つかるまでの数分間、慌てふためく。

 母がいなくなってこれで3回ほど紛失事件を起こした。いずれも同じ財布でうち2件は警察に拾い主から届け出があった。いずれもお礼をした。今回はお礼をと告げたが受け取ってもらえなかった。渡すべきだったと今になって思う.

  紛失といえばほかにも街中で2回ほど財布をなくしたことがある。警察に届けたが出てこなかった。それ以来、財布は街に出るときとスーパー用に区別している。近所のスーパーへは財布の中には最低限のモノしか入れて行かない。ただ、家の鍵は予備として入れている。といっても紛失してしまえば予備も何も鍵はすべてなくなる。どの鍵も財布に入れているから。

 ボーッとした生活が引き起こした昨日の事件!?怪我でなくてよかった。気をつけよう。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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