2021年3月10日水曜日

新聞記事

  毎日見る朝刊は地元紙を取っている。地元紙だけあって掲載記事に知っている名前をよく見かける。それは投稿であったり、記事を書く新聞記者(社会人で学んだ人が記者になっている)もそうだが、記事になって掲載される人もいる。今朝は記事だった。

 それは今年度で大学を定年退職される某先生の話題だ。先生を知ったのはもう20数年前のことになる。アジアを学ぶ塾に通っていた頃、ミャンマーのことを講演された。そのころは文化人類学(民族学)にのめり込み、大阪にある国立民族学博物館の友の会会員になってよく通っていた。辺境の地にのめり込んだこともこの影響が大きい。

 今朝の記事の先生はミャンマーをフィールドワークにされていた。アジア塾やその他の場所で先生の講演をよく聞いた。その影響もあって、その後何年か経って社会人として大学に入りなおす。そして先生の文化人類学を学んだ。ミャンマー情勢は政治的に不安定であり、近年は県北をフィールドワークにされていたのだろう。今朝の新聞記事を読むと20有余年に渡って県北へフィールドワークに通い、民俗調査をされている、定年退職を機に地元の有志が横断幕をつくって先生の講演会を知らせる記事だ。横断幕には先生の顔写真がある。すでに頭が真っ白になっておられる。

 大学を修了して丸12年になる。月日の経つのは本当に早い。まだ個人でパソコンを持っていなかった頃、アジア塾で聞いた講演に感動して職場のパソコンから大学の先生にメールをしたことがある。返信メールにご自分のことを「発展途上の……」と記された。これを見てなんと頭の低い人だろうと思った。それから間もなくして大学で先生から学ぶ機会を得る。

 大学にはいろいろな先生がいらっしゃった。年齢を経て大学に入りなおすと若いころには感じなかったいろんなことを感じた。そんな中でも先生はいつも謙虚な方だった。最後にもう一度講演を聞きたい。が、人数に制限があり、県北まで聞きに行くのはやめよう。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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