2019年11月26日火曜日

紅葉の湖東三山めぐりと香嵐渓の旅

 2019年11月22日(金)から23日(土)までの2日間、紅葉の湖東三山めぐりと香嵐渓の旅に出かける。どちらも初めて出かける場所で今まさに紅葉シーズン真っ盛りだった。お天気にも恵まれて快適な旅となる。
 
第1日目 2019年11月22日(金)
 
 今回、旅に行く前にかかる添乗員の電話が初めてSMSの連絡になる。というのも電話は家や携帯にかかっても、その時は外出中で電話に気づかなかった。国内旅なので別に取り立てて用もなく、SMSで十分間に合う。

 広島駅に集合後、新大阪までこだまに乗車する。こだまはキティ列車で添乗員はしきりに1号車に行くようにとすすめる。江田島市のキャンペーンもあり、また車内はキティちゃん一色だ。キティちゃんが何か知っていてもこういったキャラクターに全く興味がない。途中、いくつかの駅でのぞみの通過待ちがある。そのため新幹線の乗車時間はなんと3時間と長い。新大阪駅で専用の観光バスに乗車して観光が始まる。旅の行先は湖東三山というだけあって琵琶湖の東側に位置するのだろう。これくらいの知識しか持たずに参加する。バス車内で予約していたお弁当をいただく。動くバス車内での食事は美味しくない。だが、行きたい旅なのでここは我慢して食べる。落ち着いた場所で暖かい食事をするのが理想だ。今回の旅の食に関しては満足できずに終わった。旅のぼやきはやめて楽しい旅だけを思い残そう。

西明寺

 湖東三山の旅は西明寺(さいみょうじ)から始まる。このお寺は天台宗龍鷹山西明寺で日本の100寺に選ばれている。鎌倉時代の建造物の本堂は国宝第1号の指定だった。
西明寺 
 境内に植えてある天然記念物の「西明寺不断桜」は満開だ。不断桜、という桜の名は初めて知る。この桜は彼岸桜の系統の冬桜に属す。樹齢250年の不断桜が見事に咲いていた。
樹齢250年の天然記念物不断桜
 

淡い色のコントラストが美しすぎる

この配色も美しい

この淡い色がいい

これも本当に美しい!


釘を使わない屋根は檜皮葺きで、総檜の三重塔

  
 西明寺は西国薬師第32番霊場で境内には国指定の蓬莱庭があり、そこを歩く。

 金剛輪寺

 湖東三山のお寺の見学はそれぞれ約1時間を各自、観光する。西明寺を後にしてバスで金剛輪寺に向かう。このお寺も天台宗で松峰山金剛輪寺といい、近江西国33観音霊場第15番札所となっている。本堂は鎌倉時代の代表的な和洋建造物として国宝に指定され、三重塔は別名が松龍塔で重要文化財。
国宝の金剛輪寺本堂と重要文化財三重塔

紅葉の色合いが美しい

この配色は絵になりそう!



この優しい配色が美しい!

これも綺麗!

優しい色使いだ

この時季の紅葉は血染めのもみじ!?

 もらったお寺のパンフによると11月から12月の紅葉は血染めのもみじとうたっている。まさにその通りの紅葉だ。だが、場所によって淡い配色で色づく紅葉を見るとさらに美しく感じるのはどうしてだろう。
 
百済寺(ひゃくさいじ) 

 ここも天台宗の寺院で釈迦山百済寺という。聖徳太子が百済人のために創建された近江の最古級寺院。この百済寺は仏教が半島の百済国経由で伝来したことから山号を「釈迦山」、寺号を「百済寺(ひゃくさいじ)」と称した。ここに植えてある千年菩提樹に惹かれる。また仁王門には五木寛之が出演のテレビ「百寺巡礼」の願掛けの大草履が掲げてあった。



菩提樹(一隅を照らす木)

百済寺仁王門


仁王門の大草鞋は五木寛之の願掛けによる



絵になりそうな千年菩提樹

鐘を突いた!

お寺からの眺め
 この日の携帯万歩計は12820歩とよく歩いた。夕食はホテルに着く前に某所でいただく。今回の旅の食に関しては話題にしたくない。また、ホテルもいいが、某国の観光客の騒々しさで睡眠を妨害されて辟易する。
 
第2日目 2019年11月23日(土)
 
 湖東三山と同じく、香嵐渓も初めて行く場所。お天気は21度の予想で10月のお天気らしい。このあたり一帯は前日、大雨だったとか。だが、この日は雲ひとつない快晴でまさに行楽日和。
 
香嵐渓
 
 愛知県豊田市に位置する香嵐渓。朝8時10分、専用バスでホテルを出発。泊まったホテルは岐阜羽島にある。そこから高速道をひたすらバスは走る。ところが途中で大渋滞。3時間の香嵐渓観光もこれでは1時間になる、と心配する。それでもなんとか香嵐渓を3時間観光できた。バスの旅に行き始めてから旅の募集で目にするようになった香嵐渓。どんな渓谷美かも知らずに参加する。香嵐渓は本当に行って良かった!どういっても美しすぎる光景が目の前に広がる。なかでも香積寺(こうしゃくじ)から見下ろす紅葉の眺めはこの世のものとは思えないほど幻想的で美しい。自分の中ではこれまで出かけたどこよりも一番美しい紅葉だった。
 
 美しさは目で見てわかっても、これをカメラでも文章でもうまく表現できない。ところがこれもプロのカメラマンや作家であればまるで絵に描いたようにうまく表現するだろう。悲しいかな、ここにその美しさを言い表せない。

 もらったパンフをもって各自、渓谷美を散策する。途中にある香嵐渓広場まではガイドについて歩く。しかし人が多くてなかなか前に進めない。ガイドに「宮島の初もうでみたい」というと香嵐渓の込み具合は宮島の初もうでに負けるという。広場でガイドと別れてとりあえず先にある吊り橋まで歩く。そこから3時間の観光の時間配分をする。吊り橋に着くころには渓谷の入り口ほどの混雑がなくなる。とはいっても道は休みなく観光客であふれている。地面が前夜の雨でぬかるんでいる。足元をすくわれないように慎重に、また急いで歩く。あまりにも紅葉が美しすぎて思わず歩きながら「きれい!」と声が出る。
紅葉のトンネル

吊り橋(香嵐橋)

 吊り橋を観光後、渓谷内にある香積寺を目指す。ツアーで知り合った人と渓谷内の露店というか茶店でヨモギ餅2個とみたらし団子を購入。椅子に腰かけて食べるが、落ち着いて食べられない。あちこちにお店が並び、どこも人で混んでいる。やっとゲットした食もこれがお昼を兼ねると思うとわびしくなる。前夜の夕食も大したものを食べていない。温かい食事をゆっくり食べたのはホテルの朝食だけ。この状態が家に帰るまで続く。

 気を取り直そう。狭い急な石段を上ると香積寺に着く。着いたのはいいがお寺へ参る人で長い列だ。願い事が長ければ長いほど願いが叶うとか。お参りの手順にそう書いてある。やっとお参りを終えると階段を下ってもみじのトンネルまで急ぐ。下りの階段は急なので危ない、危ない。ましてや地面が昨夜の雨で濡れている。滑らないようにゆっくり降りていると、ここが一番の美しさといえるほど美しい光景が目の前に広がる。何度かカメラで写真に収めるが目に入る光景とカメラでのモニターでは大いに異なる。
宝積寺から見下ろす紅葉の美しさはお見事!
幻想的な世界が広がる!


真っ赤に染まる秋!
 
香嵐渓入り口

 3時間の観光を終えるころ、揚げたてのミートコロッケを購入して食べながら歩く。座る場所はなく、皆、食べながらの観光だ。食べ物を買う人がお店に並んで列をなす。それにより人込みで道がさらにふさがる。

 真っ赤に染まる秋を堪能した2日間の旅は楽しいうちに終わった。残念なのは食が今一歩だったこと。利用した旅行社はいつものJ〇Bでなく、違う旅行社だ。この会社は1人参加でも追加料金が不要な点がいい。だが、食に関してはかなり良くない。近いうち、日帰りで出かける旅行社はいつものJ〇Bを利用する。この会社は一番信頼があり、何もかもがいい。これからは旅行社を選んで参加しよう。

 この日の携帯万歩計は9738歩。2日間、よく歩いた。旅のお供はいつものトレッキングシューズ。これだけは手放せない。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

0 件のコメント:

コメントを投稿