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以下は先日読んだ『人生に疲れたらスペイン巡礼 飲み、食べ、歩く800キロの旅』(小野美由紀 光文社、2015年)。2011年の9月、スペインへ行った。この年は「聖年」だったらしくこの本で知る。もちろん「聖年」というキーワードも読んで知った。何もわからず人に誘われて2週間スペインへ行った。この本にあるようにサンティアゴまでのスペイン巡礼の旅だった。旅の同行者はスペイン人の神父様をはじめ、キリスト教信者や音楽大学の先生たちとその学生、そして現地の教会で演奏する合唱団の人たちでその人たちにまじって部外者が同行する。この本を読んで今更のようにその時の旅はスペイン巡礼だったと思う。巡礼は徒歩でなくバスだった。しかし、本来の旅の目的はスペインの作曲家ビクトリアの没後400年にあたるこの年にスペインの聖堂で演奏会をすることだった。以下は気になる個所からの抜粋。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
★2011年のキリスト教年には18万人もの人々が、この道を歩き、聖地サンティアゴを目指した。4p
(注)として「カミーノ・デ・サンティアゴが最も盛り上がるのが、『聖年』と呼ばれる年だ。聖年とは聖ヤコブの祝福の日、7月25日が日曜に当たる年のことを指す」とある。210p
★韓国人の宗教学者、金良枝さんの言葉が心に残っていたからだ。…「人生と旅の荷造りは同じ。いらない荷物をどんどん捨てて、最後の最後に残ったものだけが、その人自身なんです。歩くこと、この道を歩くことは、『どうしても捨てられないもの』を知るための作業なんですよ」。5-6p
★大聖堂では一日のうちに何度もミサが行われるが、目玉はなんといっても正午のミサ。その日到着した巡礼者の出発地と出身国、人数を読み上げ、運がよければ、その昔、旅の汚れが染みついた巡礼者たちを清めるために振られたという、巨大なボタフメイロ(香炉)を体験できることもある。パイプオルガンが響き渡る中、天井から吊り下げられ、中でハーブを炊かれた巨大なボタフメイロが、神父たちにロープを引かれて頭上をゆっくりと飛び回る姿は圧巻。35-36p
★日本ではけっして出会うことのなかったような人と友達になれる。45p
★The way of freedom or the way of security、which is yours?128p
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