散りゆく花 |
マイクロバスをチャーターして尾道市立美術館へ出かける。「日本画でみる万葉の世界」、サブタイトルは奈良県立万葉文化館コレクション展を見る。参加者は日本画教室の人たちで先生の関係者も参加される。小雨模様の中、快適なバスの旅だった。
美術館は尾道の千光寺公園内にある。尾道は何度か訪れている。だが、美術館は初めて入る。2001年に奈良県の明日香村に奈良県立万葉文化館会館。ここには『万葉集』の歌を題材とした現代を代表する日本画家たちの作品を収蔵しているという。そのうち公募受賞者の作品42点が尾道市立美術館で展示されている。
どれも素晴らしい作品で作品ごとに『万葉集』にちなんだ解説がある。個人的には先日、一本の木が秋色に色づく葉っぱを描く。そのことが頭にあるのか丹羽貴子「青旗」(”青旗の 木幡の上をかよふとは 目には見れども 直に逢はぬかも 倭大后 巻2-148”)の樹木に緑の葉っぱを描いた作品に惹かれる。いつの日か、新緑に輝く葉っぱを描いてみたい。
一通り見終えると千光寺公園を歩く。葉っぱのない枝を伸ばした木にカラスが止まっている。あたりは新緑に色とりどりの花を咲かせているさつきやつつじ。その中にまだ芽を吹かない樹木に真っ黒いカラスがただ一羽止まる。いつまでたってもカラスはその一羽だけ。小雨も降っている。こういうのも絵になるかな、と思って写真に撮る。
自分の思うように絵を描けるようになるとさらに描く楽しみも増すかもしれない。だが、そうなるまでには当分というかかなりの年月がかかりそうだ。
絵を鑑賞した後は場所を移動してフレンチのお昼をいただく。3時間も食べてしゃべってと楽しく過ごす。年に1,2度、先生は同じでも違う教室の人と会ってお話をするのは楽しい。
帰りのバスが広島駅新幹線口に到着すると、コンコース2階にエスカレータで上がる。行きにちらっと見たコンコースの外の風景を時間がなくて見そびれる。ここは見ないで帰宅するのはもったいない。見に行く途中、同行した若い人と一緒になる。新たなコンコースを歩きながら余りの立派さにはしゃいでしまった。広島駅の表玄関も高層ビル建設中で新たな顔を表しつつある。駅の表も裏も様変わりしている。
働いてもないのにJRの通勤定期を買っている。週に何度か習い物などで広島駅に出かける。それでも昨日のような広島駅の隅々までは見ていない。もうしばらくするとさらに駅付近は発展する。楽しみにして待つことにしよう。今日も元気で!
ここでまた余談。奈良県立万葉文化館、また例の「おとなび」利用で行く気になる。落ち着いたら雨の降りしきる奈良を歩くのもまた風流かもしれない。とはいっても『万葉集』の知識が全くない。これじゃ、駄目じゃと思ったり…。ともあれ、一度は万葉文化館を訪れよう!
千光寺公園から |
改装中の広島新幹線口2階 まっすぐ行くと球場に通じる道もできるとか |
グランヴィア・ホテルも目の前に |
新たな広島新幹線口 |
改装中の新幹線口 |
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