「モローの世界」

午後2時、西条での美術講座を終えて家路につく。家の横にある小学校。そこから聞こえるツクツクボウシの鳴き声。秋を感じる。数日前にはこの辺りに塩辛トンボが一匹飛んでいた。

今日の講座は「モローの世界」。この中のオイディプスとスフィンクス。随分前にエジプトで見た工事中のスフィンクスを思い出す。オイディプスはエディプス・コンプレックスのエディプスと同じ？

さてギリシャ神話に出てくるスフィンクス。胸から上は女、下はライオンで翼を持っている。テーベの近くに現れて通行人に「朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足で歩く生き物は何か」という謎をかけ、答えられないモノを殺していた。オイディプスは「それは人間だ」と解いたとき谷に身を投げて死んだという。ギリシャ神話の理解なくして西洋美術はわかりにくい。これじゃ駄目じゃ、と言わずに話を聞く。今月の金曜日は先月お休みだった分、毎週講座がある。一段と9月の慌ただしさも増してくる。

昨日は20日ぶりにプールで泳ぐ。相変わらず木曜日の午前中のプールは爺婆の世界。水中歩行の人は列をなして歩いている。泳ぐ人も多く、プール横で立ち止まる人も多い。これは泳ぐ人にとっては迷惑この上ない。遠慮せずに泳ぐに限る。泳いだ夜はよく寝るものがさらによく眠る。

プールから出ていつものところと違う場所のシャワーを浴びる。隣の人から「どこか悪いところがあってきている？」と聞かれる。膝や腰など悪い人が多いとか。どこも悪くない、と返事する。悪くなってから水に浸かっても遅すぎるといいたいらしい。ともあれ、昨日も1キロ泳ぐ。

やっと空も晴れてきた。しかし、夏の蒸し暑さがぶり返す。明日もいいお天気になりそう。明日は初めての梨狩り。楽しみだ！